秋の大菩薩嶺 2020.10.21
●大菩薩 2020年10月21日(水) 曇り時々晴 山梨県大月市 2,057m 日本百名山 <参考コースタイム> JR甲斐大和駅→(バス45分)上日川峠→(10分)福ちゃん荘→(50分)大菩薩峠→(20分)賽の河原(昼食)→(50分)雷岩→(10分)大菩薩嶺山頂→カラマツ尾根経由(70分)福ちゃん荘→(10分)上日川峠→(バス45分)甲斐大和駅 <参考歩行時間>3時間30分 <参考歩数>12,000歩 参考ブログ→2012年10月21日 参考ブログ→8月の大菩薩 大菩薩嶺は、ちょうど8年前の同じ日に登っているので、紅葉時期としては良いはずだが今年の紅葉・黄葉はどうだろう?いつものように中央線甲斐大和駅で下車し、そこから上日川峠行きのマイクロバスに乗るのだが、いつもと違うのは下車するのが終点の上日川峠。これまでは終点の一つ手前の小屋平というバス停から石丸峠を経て山頂を目指していたのだが、今回は登山初心者と登るので、急坂を避けてポピュラーなコースを選んでみた。8時20分発のバス便には、平日にもかかわらず定員を超える登山客が集まっていたので、急遽臨時便を出してくれることになった。終点間近に差し掛かったころ、車窓越しに本日初めて冠雪した富士山が見えてきた。いやがうえにも山頂付近から、雲上に浮かぶ富士山が見られるという期待感が高まって来る。予想通り上日川の駐車場は満杯で、道路わきにも相当な車が溢れている。上日川峠は、裂石からの登山道の合流点で、いわば大菩薩の拠点だけあって相当な賑わい。ここから歩いて10分で福ちゃん荘に着。この山小屋は、今からおよそ80年前に開業したというから相当な歴史がある。小屋の前に、赤い実を付けた”まゆみ”の巨木があって青空に映えて美しい。この木は文字通り、弓の素材に使われたのが由来で、漢字では「檀」とも書く。福ちゃん荘から道が二つに分かれ、左に行くと唐松尾根を辿って大菩薩嶺直下の雷岩に着く。一方右に行くと、大菩薩峠を経て、稜線を辿ってやはり雷岩に着く。大菩薩峠経由の方が時間がかかるが見晴らしがよく、傾斜も緩く登山客も多いようだ。もちろんわれわれも、笹原の登山道を辿って大菩薩峠までおよそ1時間の緩い登りを選んだ。出発時は秋空の好天だったが、徐々に霧が出てきて雲行きが怪しくなってきた。雲を抜ければ、山頂付近は青空が見られるかもという期待があるのだが?10時35分、予定よりわずかに10分ほど短縮して50分で大菩薩峠に着。期待は外れて、残念ながら峠は濃い霧に覆われて気温も急に下がってきた。身体が冷えてきたので早々に出発して、20分後に賽の河原に着。▲11時0分に撮影そこに避難小屋があるので、少し早めの昼食を摂ることにした。ここから先は尾根道で、山頂付近は風をよけるところがないので、この小屋の存在はありがたい。暖かいみそ汁や弁当を食べて身体も温まってきた。それに、外を見ると次第に霧が晴れて、うっすらと青空も見えてきた。▲11時17分に撮影食事を終わって外に出ると、なんと先ほどまでの霧がスッカリ消えて、澄んだ青空と大菩薩の稜線がくっきりと見えてきた。雲の隙間から、冠雪した南アルプスの峰々も見えて感激。麓付近の唐松はまだ緑色をしていたが、さすがに2000mに近づくとかなり黄金色に色づいている。▲人工の大菩薩湖小屋を後にして、岩場や緩やかな稜線を辿って、50分後に雷岩に着。この辺りからまた霧が出て来て、視界が遮られてきた。大菩薩嶺の山頂はまったく眺望が効かないので、その直下の雷岩が絶好の展望場所。富士山の展望にもうってつけだが、残念なことに厚い雲に覆われている。▲小高い丘が雷岩気を取り直して、山頂を目ざして10分ほどひと登りして12時20分に山頂に着。途中、80歳を過ぎたという婦人と話をすると、大菩薩は15年ぶりの挑戦とか。ほかのメンバーは途中で山頂は諦めたようだが、ひとり山頂をめざすとか。60歳頃から登山をはじめ、現在日本百名山のうち73座を登ってきたという。山頂を早々に後にして、雷岩に戻ってみると、かなりの人が南の雲間に視線を向けている。厚い雲の向こうに富士山が聳えているのだ。しばらくすると、ちょっとざわめきが起こって、雲の間からほんのわずかだが富士山の頭が見えてきた。傍らの登山者が感激したように、「この時期あんなに雪が積もってるのですね」と言った。富士山と一緒に再び南アルプス連峰も顔を出してきた。実はこの山々のひとつひとつを同定できなかったのだが、ちょうど唐松尾根を登ってきたガイドさんが、同行者たちに山の名前を説明し始めた。それによると左端に見えているのが、どうやら荒川岳らしい。したがってその横から塩見、農鳥、間ノ、北岳が連なっていることになる。富士山は再び厚い雲に隠れてしまったので、福ちゃん荘を目指して唐松尾根の急坂を下ることにした。本日は上日川からバスに乗って、甲斐大和駅に向かい、途中”やまと天目温泉”に浸かることになっている。そのためには上日川峠バス停に14時までに着く必要がある。かなりの急坂で足腰にこたえるが、ゆっくりもしていられない。結局13:時40分、出発の20分前に上日川峠のバス停に着いて、待機していたバスにそのまま乗車。運転手さんに、途中の温泉で降りると告げると、なんと今日は温泉は定休日だという。いやこれは予想外の結末!温泉に浸かって、食堂で舞茸の天ぷらを肴に生ビールを・・と思っていたのに・・。これは大誤算。しかたがないので、甲斐大和駅で電車を待つ間、近くの店で缶ビールを買ってホームで一杯。ベンチの横に座っていた若い女性登山者が、この缶ビールを見て、「それどこで買ったんですか~?」と恨めしそうに聞いてきた。相当な飲んベイらしい(笑)。う~ん分かるよ、その気持ち。・・てなわけでいつもと違って、あっけない幕切れに・・。