変化に戸惑う日々 | 伴に歩んで

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ガンと闘った老夫婦の人生日記です。

かかりつけ医に行った。

 

前院長のときから高血圧を診てもらっているので思い込みがあるのかもしれないが、

新しい院長(息子さん)が、次々といろんなことを変え続けている。

最初は「支払機」の導入だった。

でもこれで会計係が不要になるわけではない。現金の受け渡しがなくなっただけ。

 

次が大変だった。

「電子カルテ」の導入だ。

前院長は丁寧に触診したあと、手書きカルテに書き込んでいたが、新院長はPCの画面を見たままで触診はしない。

その代わり、受付カウンターの奥のカルテ棚が、消えた。

受付が随分すっきりした。

次が待合室のテレビが「4kの大型」になった。

でも中待合の小型テレビが消えた。

 

先週は診察室に入る前、看護師さんが「最近の血圧の平均はいくらぐらいですか」と僕に聞いた。

前院長のときから僕は自分で毎朝測った値をエクセルに記入し、診察のとき先生に渡していた。40日分だ。

「ああ~安定してますね」と先生が褒めてくれる。

今回は、その表を見ながらも看護師に「平均は?」と再度聞かれると、これから平均値を出して持って行かないといけなくなると思った。

翌日、エクセルの書式に「アベレージ」を追加した。

これを診察前に出してやる。どうだ!文句あるまい。

 

診察のとき、「次回は血液検査します」と新院長が言う。

僕は4ケ月に1度、大学病院で肝臓、すい臓系の血液検査を受けている。

だから前院長はそれを見せると、「変わりないようですね」ですんでいた。

でも新院長は自分の循環器系の検査項目を調べたいらしい。

一部負担しないといけないのに。そう思ったが不承不承、承知した。

 

医院を出て処方箋薬局に行った。

「いろいろ変わってますね」

顔見知りの薬剤師に言うと、

「そうなんです。以前の**医院は無くなってしまいました。私たちの知らない医院ができています」

この言葉が印象的だった。

 

いろんな変化に従う従業員や関係機関も大変だが、長年来ている患者も変化に戸惑う。

早い変化について行くのは、このボケ頭では大変だ。