TRIGUN STAMPEDE 最終話 | 雨と月の夜

雨と月の夜

アニメのメモ

2ndシーズンあり。賛否両論だったけど、雨月夜は非常に面白かった。今期の1本。

 

トライガンって、原作と、アニメトライガンと、TRIGUN STAMPEDEって、結局全部違うのよね。非常に拡張性が高い世界観だから、監督のセンスでどうにでも料理できる。今回は今の時流にあった映像化だったと思う。

 

その星の意志は、人を選ぶか、プラントを選ぶか。プラントが自我を持って行動を始める意味。これは今人類が立とうとしているステージととても近い。チャットGPTのような非常に分かりやすいAIが出てきた。AIの技術は恐ろしい進化をしている。

人ではないインテリジェントな思考を持った何かが現れたとき、それを制御する権利は人のものだと決めることはできない。

トライガンって、当時からホントにすごい世界を予見するように描いていたのね。攻殻とは全く違う方向だったのね。

 

それから本作は、バッシュの内面や背景、ウルフウッドの内面や過去、ナイヴズの内面や怒り、そういうのをとても丁寧に描いていた。

 

本作のバッシュは、とても弱く、とても優しい。アニメトライガンのバッシュは、なんというかすごく調子がよくて、強くて、3枚目で、それはとても魅力的だった。でも今回のバッシュは全然違う。とても魅力的だった。

ウルフウッドはアニメトライガン同様、非常にスタイリッシュでかっこよかった。

 

キャストに関しては、松岡さん、細谷さん、いずれもドハマリ。特に細谷さんはちょっとびっくりするほど。本作のキャラクターイメージと合っていたと思う。だから、アニメトライガンの、ヤング師匠と奨さんは、あれはあの作品のキャラにピッタリだった。

 

映像は賛否両論分かれたところ。雨月夜は、この映像、今っぽくて非常によかったと思う。なんかCGアートに近い感じ。映像的な迫力よりも、その雰囲気や、キャラの内面に、すごく合った映像だったと思う。

それから、とてもスタイリッシュだった。ほんと、CGアートがアニメになったよう。

 

それからOPEDとも非常にいい。特にOPはかっこよかった。

 

雨月夜が影響を受けた作品はいくつかあるけど、トライガンの殺伐とした星の大地、これはすごく憧れた。本作の乾いた風景はとても魅力的だった。

 

製作に携わった方々に敬意を。