「三教指帰」に
一沙門より虚空蔵求聞持法を授かる。
法に依って此の真言百万遍を誦すれば、
一切の教法の文義を暗記する事を得。
虚空蔵菩薩の真言(マントラ)
「ノウボウアキャシャキャラバヤ・オンアリキャマリボリソワカ」
空海さんは、19才の時
室戸岬の御厨人窟(みくろど)で
ノウボウアキャシャキャラバヤ・オンアリキャマリボリソワカ
ノウボウアキャシャキャラバヤ・オンアリキャマリボリソワカ
ノウボウアキャシャキャラバヤ・オンアリキャマリボリソワカ
ノウボウアキャシャキャラバヤ・・・・・・・・
真言を唱えつづけていたところ、
明けの明星が飛来し、口の中に入ってきました。
ついに「虚空蔵求聞持法」を修したのです。
一沙門が誰なのか。
師の大安寺僧・勤操 説。
讃岐出身の留学僧で大安寺僧・戒明 説。
比蘇寺(吉野)の唐僧 説。
授けた人が誰であるかは決め手がないようですが、
虚空蔵求聞持法を漢訳した人は、
716年 80歳で唐に国師として迎えられた
インド僧の善無畏(637年ー735年)です。
翌年に翻訳され、
西明寺にて在唐16年の道慈に伝授、
その道慈が718年に日本請来したといわれています。