インドで生まれた真言密教の教えが中国へ。
さらに日本に伝わるまでに継承拡充に貢献した
八人の祖師を伝持の八祖(でんじのはっそ)
いうのだそうです。


竜猛・竜智・金剛智・不空・善無畏一行・恵果・空海

竜猛・竜智・金剛智・不空・善無畏(ぜんむい)はインド出身。
そして、金剛智・不空・善無畏は中国へ真言密教を
伝えた祖師です。(開元三大士)

マガダ国の王であった善無畏(637年ー735年)にあっては、
717年から720年にかけて日本渡来説が各地に残っています。

その一つが橿原神宮の南隣にある九米寺。
九米寺 
718年 日本最初の多宝大塔を建立し、
3粒の仏舎利と大日経を
塔柱に納めたのだそうです。
九米寺 
その大きさは、塔の一辺が10.7mに及び、
大塔礎石は心礎を含め17個がすべて残っています。
心礎の大きさは3.9×2.9m、
      上面に径93cm、深さ29.7cmの円穴。

九米寺


しかし、943年に雷火にあい焼失してしまいました。

訪れた時、境内でかくれんぼをする子供たちや、
トイレットペーパーなどの買い物袋を提げた
新婚さんらしき二人連れが生活道に利用していたり、
老いた猫が日向ぼっこをしていて、

        とてもほっくりした気分にさせられました。
 
でも、ここが「真言密教の聖地」と呼ばれている
ところなのです。