サクラ咲クトキ…《第12話》 | 雷♪のまとまりない日記♪

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ちゃんと続けられるように頑張りますッ☆


東京に戻ってからも、3人は…はなの事が忘れられなかった。


1週間が経っても、2週間が経っても…時間がどれだけ過ぎても、忘れる事はできなかった。


そして1ヶ月が経った今でも…。



「休憩入りまーすっ!!」



そんな時でも、仕事は待ってくれない。


はなの存在を知っているのは自分達だけなので、誰にも相談できなかった。



「……。」


「雄輔、どこ行くんだよ?」


「…ちょっとその辺、散歩してくる。」



ちょうど今、東京でも桜の見頃を迎えていた。

桜の花が満開で、木がピンク色に染まっている。



「……。」



上地は、小さな桜の木の前で立ち止まった。

あの大きな木とは比べものにならない、小さくて可愛らしい桜の木。

それでも、一生懸命咲いていた。



「…はな。」


桜の花を見つめながら、上地はポツリとはなの名前を呼んだ。







『どうした?今日は静かじゃな、雄輔。』


「!?」



聞き覚えのある声に驚いて下を向くと、そこには笑顔のはなが立っていた。



「はな?お前…なんでっ!?」



何が起こったのか理解できない…。

上地はとりあえず、つるのと野久保の2人を呼んだ。

駆けつけた2人も、そこにいたはなの存在に驚いていた。



「はなちゃん!?」

「え…なんでっ!?」


2人も状況がサッパリ分からず、目を白黒させていた。




『神様が…はなを人間にしてくれたんじゃ。』




100年以上生きたはなに、神様は褒美を与えた。

1つだけ、お前の願いを叶えてやろうと…。



《人間になりたい。》



今すぐにでも…はなはそう願った。


神様はその願いを叶え…そしてはなは、3人の前に現れたのだ。




「夏になったら海、連れてってやるからなっ♪」

「その前に、今度お花見しましょうよっ。」

「ぉ、いいねぇ~ww」

『相変わらず賑やかいのぉ…お前らはww』











3人が去ってから数日後、倒れてしまった桜の木は撤去された。


広場には1人の、白髪の老人が立っていた。



「長い間、お疲れさん…よく頑張ったなぁ。」




あの木が倒れた場所から、後日…小さな命が誕生した。



「あの時、わしはお前に命を救われた。だから次は、わしにお前を守らせてくれ…。」




学校建設の話は順調に進み、来年から作業に取り掛かるそうだ。



小さな芽は、広場の隅に移植され、そしていつか…綺麗な花を咲かすだろう。







サクラ咲クトキ…それは春。


桜は春を象徴する花。


春になると何かが終わり、そして何かが始まる。


悲しくて辛い、別れの季節…


でも、終りがあれば始まりもある。


辛くて泣いたその後に…その辛さの何十倍もの笑顔が、あなたを待っている。



春は別れと、出逢いの季節……。









「なぁ、写真撮らねぇ?」


『写真が好きじゃなぁ?3人は…ww』


「いいじゃん別にぃーっ。」


「この桜の木と一緒に撮りましょうよ♪」


「よぉーし…んじゃ、いくべ?みんな笑って~…♪」




春のそよ風に吹かれて、桜の花びらが風に舞う。



この日撮った写真には、4人の笑顔が写っていた…。





-終わり♪-