鳩山首相の外交デビュー。
テレビ各社は随分と好意的に伝えているように見えた。
しかし、中身は得意の「友愛」を連発して発言していたイメージしかない。
中国には東シナ海を「友愛の海にしよう」などと生ぬるいことを言っていた。
これでは、したたかな中国に東シナ海の資源を根こそぎ搾取されるばかりである。首相自慢の東アジア通貨構想も中国に実権を握られかねない。
米国に対しても、焦点の「インド洋給油問題」は一言も発しなかったそうだ。首相は「バラク、由紀夫と呼びあう仲になった」と喜んでいたが。
そして、最大の問題は、温暖化対策で25%削減を表明したことだ。
これは国内でも産業界を中心に反対が多く、未だ同意を得ていないことである。国民負担もどのくらいになるのか不明だ。
国内でも同意を得ていないことを国際的に公約するとはどういうことか。
マニフェストに書いているからといっても、国民は全ての政策に同意しているわけではない。
明らかに国際社会での知名度を向上させたいという売名行為である。
首相は理想ばかり先行していて、現実がわかっていないのではないか。
性善説で他国を信用してばかりいては、いずれ痛いしっぺ返しをくらいかねない。
私には「首相は筋金入りのおぼっちゃまだな」というイメージしか残らなかった。