下はmsnマネーの記事です。


http://money.jp.msn.com/insure/columns/columnarticle.aspx?ac=fp2009060502&cc=06&nt=06



上のリンク読んでる暇がないという人のために、かいつまんで話をすると、


我々が普段「年金」という場合には、「老齢年金」を指す。

国民年金には「老齢年金」のほかに「障害年金」と「遺族年金」がある。

障害年金は重度障害になった場合にもらえる年金であり、遺族年金は世帯主死亡時にもらえる年金である。

国民年金保険料を払わなければ、「老齢年金」だけでなく、「障害年金」と「遺族年金」をもらう権利も失う。


ということが書かれています。



マスコミが、年金を払っていることが損だとでも言わんばかりに、年金の崩壊との危機をあおり、未納率の上昇を報道する。その結果、さらなる未納を生み、年金財政を悪化させていく。彼らがやっているのは一種の破壊行為です。


でも、記事にあるように、年金は老齢年金だけではないんですよ。

既存の年金制度を崩壊させたいマスコミは、なかなかそんなことは教えてくれませんけど。

マスコミの言うことを鵜呑みにしていると、損をするのは我々です。

少なくてもマスコミの言うとおりに年金未納促進キャンペーンに参加するのは止めたほうが懸命です。



(※筆者注)但し、既存の年金制度に問題がないと言っている訳ではないので悪しからず。





大阪府の橋下知事、名古屋市の河村市長、阿久根市の竹原市長。


最近、この3人がよく話題に上る。


3人に共通するのは、官僚(職員)に対して否定的というところだろうか。


橋下知事は職員の人件費の大幅カットに乗り出している。

報道によれば、退職金も大きくカットされているようだ。

府の財政を立て直す必要性はよくわかる。

しかし、一方的に何でもかんでも官僚のせいにするやり方はどうか。

横山ノックのような知事を選んできた府民にも責任はあると思うのだが。


竹原市長はもっとひどい。

市職員の給与を全公開にしている。

個人情報保護の時代の流れと全く逆行しているばかりか職員の年収を知ってどうするのか。

誰だって隣の財布は気になるもの。その欲求を満たすためだけにやってるとしたらこれほどの愚策はない。

市長選で敗れた対立候補が言っていた言葉はもっともだと思う。

「阿久根市民の良識もここまで落ちたか。」


知事や市長は普通の会社で言えば社長であり、職員は従業員である。

社長が従業員をけなし、士気を奪うようなやり方が果たしてうまくいくのだろうか。

たぶん最初はうまくいくのだろうが、そのうち行き詰るのではないかと思う。

社長ワンマン経営の会社は、いずれ衰退するものである。



産経ニュース(5月26日)より。


『プロ野球の楽天-西武戦(Kスタ宮城)を昨年5月に観戦中、ファウルボールが右目に当たり、失明寸前になった男性が先月7日、楽天球団などを相手取り、約4400万円の損害賠償を求めて起こした訴訟が、球界に波紋を広げている。球団側が敗訴すれば、さまざまな影響が出るのは必至。球界関係者は訴訟の行方を注目している。

 訴状によると、原告は宮城県に住む47歳の税理士。負傷による休業損害、後遺症で今後に失われると予想される利益などを求め、仙台地裁に訴えを起こした。楽天球団とKスタ宮城を所有する宮城県が「適切にファウルボール等から観客を守るネット等の安全装置を設置することを怠り、本件事故を発生させた」というのが主な主張だ。

 Kスタ宮城の内野席前には、高さ3メートルから5メートル程度の防球ネットがある。これを越えた打球で男性は負傷した。楽天の米田純球団代表は「コメントは差し控えたい」と言葉を選ぶものの、困惑は隠せない。

 他球団にとっても対岸の火事ではない。楽天は治療費など約40万円を負担したが、訴訟に発展した。ロッテの横山健一スタジアム部主査は「球場は危ない面もあると認識していただかないと、(すべての)席を網で覆うしかありません」と話す。

 内野席前の防球ネットを4年前に撤去した横浜の球団幹部は「いまのところネットを張る話は出ていない。ファンの方が選手と接触しやすいようにしたのであり、逆の方向に行ってほしくない」とこちらも困惑顔だ。以前から横浜スタジアムは、グラブをもった係員を観客席に配置する安全対策をとっている。

 訴訟を受け、防球ネットの高さや警備体制などを大幅に変更した例はないが、各球団とも打球への注意喚起は、場内放送や電光掲示板で以前から頻繁に行っている。神経を使っても、「打球によるけがは、どの球場でも年に数件はある」(セ球団幹部)という。

(中略)

 訴訟の行方によっては、防球ネットの高さや警備体制の大幅見直しも起こり得る。警備会社に所属するベテラン担当者は「プロだけの問題ではない。もし楽天が敗訴したら、アマチュア野球も影響を受ける。高校野球や大学野球はお客さんを入れられなくなってしまうのではないか」と指摘した。



 ○試合観戦契約約款 プロ野球の観客席から暴力団などを排除し、安全な観戦の確保を目的に定められた。基本的に入場券の裏面に印刷されており、観戦者に適用される。

 第13条(責任の不存在)には「主催者は、観客が被った以下の損害についての責任は負わないものとする」との項目がある。「ホームランボール、ファウルボール、その他試合又は練習行為に起因する損害」が該当し、「主催者が負担する損害賠償の範囲は、治療費等の直接損害に限定されるものとし、逸失利益その他の間接損害及び特別損害は含まれないものとする」と記している。』



こういう訴訟を見ると、日本もすっかり訴訟社会になってしまったなと思う。

訴えられた球団や県はいい迷惑だ。


こういう人間がいるから、世の中にいろんな規制が増えてくるのである。

その結果、経済活動は狭められ、窮屈な社会になっていくんだと思う。

物言う人間だけが得する世の中にしてはダメである。

裁判所には良識ある判決を求めたい。