駿河の国をwebで歩く(34)「藤枝宿」 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

「仲間の釣行記録」の見出しURLです。カット&ペーストで
https://ameblo.jp/rai-trout/theme-10112228739.html

「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をwebでバーチャル散歩。

 

***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」(https://tokaido-guide.jp/about)
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。

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上の古地図のリンクを開いて「藤枝宿」を選択して散歩する。
 
 
今回は「藤枝宿」の「岡出山」周辺をめぐる。

 

前回は「藤枝宿」の「長楽寺通り」から「ちとせ通り」の「千歳交差点」までの周辺を巡った。

 

旧東海道の「千歳交差点」にほど近い「岡出山」を古地図で探してみる。
 
古地図に「岡出山」の文字は見当たらず、その場所に「岡田山」とある。
岡田山と呼んだ時期があったのかも知れないと調べてみてもどこにもそのような資料は見当たらなかった。
多分、古地図を描いた人の書き間違いだったのだろう。
 
増して、藤枝市民の心のよりどころである「飽波神社」が古地図には描かれていない。
 
ということで古地図を参考に始めたこの企画から趣旨は外れるが番外編として「岡出山」を探索する。
 
〇岡出山
「千歳交差点」から南へ行くとすぐに岡出山という独立した小さな丘陵がある。
頂上へ向う階段の脇に由来の看板がある。(要約)
<岡出山公園の由来>
明治時代の西南戦役と日清戦争で戦死した軍人の慰霊碑を、岡出山に建立することになり整備された。
この2つの戦争で、当時の志太郡から出征した軍人が86名の戦死者慰霊碑を建立。
そして、日露戦争で戦死した270名の慰霊碑が建てられ、ここを「志太公園」と命名した。
その後、志太公園は藤枝町が管理する「岡出山公園」となった。
昭和33年に満州事変から太平洋戦争までの戦没者2237名を追悼する忠霊塔が建立された。

〇岡出山の山頂
階段を登ると頂上に忠霊塔が建っている。

〇岡出山
岡出山はかつて古墳や古城があったのではないかと思われる好立地の丘だった。
周りを散策するといろいろな想像が膨らむ。
 
〇飽波神社
岡出山の南の麓に「あくなみさん」と呼ばれる「飽波神社」がある。
飽波神社では藤枝の全住民をあげて3年に一度の10月に行われる藤枝大祭は特に盛大に行われます。

〇飽波神社本殿。
境内に由緒が書かれた看板が立っている。
<飽波神社あくなみじんじゃ>
御祭神 少彦名命すくなひこなのみこと
相殿  瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)
    蛭子命(ひるこのみこと)
    大忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
<由緒> 
当神社は古墳時代、第16代仁徳天皇6年10月(西暦318年)飽波郷(旧藤枝一円)の鎮護としてお祀りされた志太平野で最も古い伝統ある神社です。
この山裾の小石のまわりから清らかな水が滾々と湧き出て諸病に霊験があったと伝えられ人々に命の水を恵み、また瀬戸川の水害から護って下さることから川関大明神(かわせぎだいみょうじん)とたたえられ、湧波神社(わくなみじんじゃ)とも称せられました。
<例祭> 10月第1日曜日の前日の土曜日例祭



岡出山の東の麓に大井神社がある。
この神社も「飽波神社」同様、古地図の記載がない。

〇大井神社


〇大井神社本殿
由緒看板があったので読む。
祭神 弥都波能売能命
鎮座地 藤枝市郡1丁目12-20
境内地 1251坪59
例祭日 10月9日
<由緒> 
当大井神社は往古駿河国益津郡田中山に在り正親町天皇永禄10年(1567)武田信玄馬場美濃守に下令して田中山に築城しこれを田中城(亀井城)と称した。
大井神社は以前からこの地に鎮座(創立年祀不詳)田中城の守護神として祭祀尊崇されていた。 慶長7年(1602)酒井備後守忠利田中城主の時四の丸を拡張修築し使臣をその内側に居住せしめたが神威を汚すことを恐れ当神社を村上山の清処(現在の鎮座地)に奉遷してこれを祀社り是れ郡村大井神社の始めなり 

 
今回は古地図には描かれていない「飽波神社」と「大井神社」を残念な気持ちで散歩してみた。
 
次回は「藤枝宿」の続きで「上伝馬」周辺をめぐる。

 

 

 

*******参考*******
「駿河の国 東海道 (見て歩き)」(http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm)
は私が10年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
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