月に吠える青象のはなし

月に吠える青象のはなし

the blue elephant bay at the moon
憂鬱な象の無駄話。。。

2023/11/20
会社を少し早めに出て、辿り着いたフェスティバルホール
 

 
フェスティバルホールの前の御堂筋はイルミネーションキラキラ。
 
 
今宵は『ロマンスの夜』2023
 
 
去年は神戸国際会館でしたが、今年は大阪フェスティバルホール。

 
ロマンスの夜にフェスティバルホールのキラキラとした雰囲気が合っています。
今回、13500円の高額チケットでもあるからか、観客の年齢層も高く、おしゃれの度合いも結構気合入っている方も見受けられます。

 
当日発券したら2階席。当日発券したものだから、オペラグラス的なものも持ってない。
18時に会場入り。
2階席4列14番は見やすい角度。
思ったより遠くないけど眼鏡越し肉眼で表情は分からない。
会場を眺めていたら、ふと視界の左端に違和感を感じてそちらに目を遣ると、黒いスーツの後姿が客席のドアから出ていく。
咄嗟に目に焼き付ける。
上半身しか見えないけどスーツの質感、肩幅、襟元にかかる後髪。
宮本さん!
一瞬、会場を覗きに来た宮本さん。
そんなことってある???
客入れ後の本番前の客席を見に来るという暴挙。
いや、宮本さんならあるかもしれない!?

 

18時半の開演時間ちょうどに客電が落ち、映像が流れる。地球を俯瞰していき、日本の夜景に繋がって、キラキラのステージに繋がる。

演者がステージに現れ、拍手が溢れる。

薄闇のステージに会場は期待と緊張に包まれる。

 

小林武史さんのピアノがポ~ンの一音。

静寂の会場に響く。

宮本さんがアカペラで歌い出す。

『ジョニーへの伝言』

 

宮本さんは黒のロング丈のジャケット。歌いながら後ろを向いた時の後髪の長さと肩幅を確認してみて、やはり開演前に見た後姿は宮本さんだったと確信。


 

映像と共に『木綿のハンカチーフ』のIntroductionが流れ、

 

『赤いスイートピー』

一番の歌詞が二番と混ざっちゃったけど、don't mind

 

『まちぶせ』

 

『君に会いたい−dance with you−』

小林さんのピアノひとつで歌い出して

サビからだんだん盛り上がって、

2番にバンドが入って、

宮本さんも客席も緊張から解き放されていくのを感じた。

 

『白いパラソル』

 

『September』

 

『愛の戯れ』

この曲は、宮本さんのカバーで知った。

今日は一段と素敵。

 

 

『ロンリー・ウルフ』

70年代歌謡曲の雰囲気で、知らない曲。

宮本さんの男の色気の雰囲気がジュリーみたい。

とても素敵。会場が魅了されている。

しかし、なんて言う曲なんだろう。

男の歌詞だけど。。

♪まるで寂しさにキスしたみたいだオンリーロンリーロンリーuh~♪

これだけでも記憶してあとで検索してみよう~

(終演後、検索したら沢田研二の『ロンリー・ウルフ』でした。)

 

宮本さんが椅子に腰掛けエレクトリック・ギターを抱える

 『FIRST LOVE』

 丁寧な歌と演奏が静かに柔らかく会場を包む。

演奏後、拍手は静かに長く続く。


ステージを照らしていた青い照明が客席に向かい、ステージを覆い隠す。

あー、一部終了か。

19時13分 早いな。

去年のロマンスの夜もそういえばそうだった。

第一部は早かった。

宮本さんが途中で歌いながらジャケットを脱いで、でも片っぽの袖が手首に引っ掛かって取れなくて、ジャケットを股に挟んで抜いてる姿がチャーミング。

黒シャツに黒のスカーフをタイに締めてヒラヒラしながら歌っているのも新鮮でロマンスの夜に合っていた。


客席を照らしていた灯りが落ちて、第二部の開幕。


宮本さんは、黒のシルク(サテン?)のシャツに着替え。


ギターがバラードのイントロを奏で、

♪何をしても、何処にいても♪

ん?なんの曲?歌謡曲?RC?

♪体が重たくて♪

『やさしさ』じゃん!!!

意外過ぎて、一瞬見失いました。

全然違う『やさしさ』は、新たな名曲の誕生のようで、元の良さを再認識しました。

 

『飾りじゃないのよ涙は』


『異邦人』


ステージの両サイドに花道があって、宮本さんが歌いながらそこまで来て、寝転んだり、花道の先まで来て、壁があるからそこからヒョイと顔を出すのが昔のアイドル写真みたいでキュート。


イントロを聞いて観客はバタバタと立ち上がる。

そして、宮本さんが歌う。

♪あなたお願いよ、席を立たないで〜♪

この展開、好きだな(笑)

そして、大盛りあがりの『ロマンス』

 からの、
『DESIRE』
周りのお姉さま方は明菜ちゃんバリに踊りださんばかりの大盛りあがり。

すっかり80年代に連れて行かれたところで、一転
『化粧』
これまでで、いちばん心が籠もっていた。ように感じた。
もう、胸が痛んで仕方ない。
恋の痛みをリアルに差し出されるよう。

『翳りゆく部屋』
恋の切なさを歌い上げる。
客席が静まり返って歌に酔いしれる。

「最強の最熱のメンバーと、、、みんなに捧げます」
『悲しみの果て』
バンドの演奏が違っても宮本さんの歌は変わらず強い。

「大阪ベイベー、いっぱいマルをあげます!
素敵な年末を!」
宮本さんからマルをもらったのは、初めて!
なんかとっても嬉しい。
宮本さんも手応えを感じているようで、上機嫌。

いっぱい拍手していたら、第二部の終了。

アンコール?第三部?

宮本さんは黒スーツに白シャツで登場。

『あなた』
情感たっぷりに歌い上げる宮本さんに会場全部がうっとりと浸る。

『あなたのやさしさをオレは何に例えよう』
小林さんが昔にプロデュースしてくれた曲。
宮本さんはこういうソツのないことしたりするんだな、案外。
五人衆の紹介とそれぞれソロで即興。

名越さんの即興ギターにスキャットで応える宮本さん。
どんどんヒートアップして、終いに「高くて声が出ない!」と宮本さんはギブアップ。
そんな宮本さんに名越さんは満面の笑み。

♪頼りにしてるぜ小林さん♪って歌うのがかわいい。

『恋人がサンタクロース』
宮本さんは飛び跳ねて歌う。
体幹、筋力、凄いなぁ。

『Wの悲劇』
もしかして、泣いている?声が震えている。
心を込めて歌っているのが伝わってくる。

電車のガタンゴトンというSEと映像が流れ
演出が、いよいよこのコンサートの終わりを告げる。
『木綿のハンカチーフ』

妖しくピアノのイントロが響き
『冬の花』
曲の終盤に真っ赤な花びらが舞い始めて、ステージ中央を赤く埋め尽くすまでに降り積もる。
なんてドラマチック。

時折、ステージのバックをモニターにして宮本さんが映し出されて、2階からでも宮本さんの姿が見せてもらえるんだけど、いつもより少し切りすぎた前髪のお陰で表情もいつも以上に良く見えて嬉しかった。
どアップになった時に、「なんて美しい57歳の男性なんだろう。」と、思ってしまった。

そして、コンサートは、終わる。
充実したコンサートに満足して、宮本さんは先ず小林さんの元へと歩み寄り、握手とハグを交わす。
そして、メンバー全員に順に握手とハグを交わして、
最後に全員で手を繋いでステージから客席へ深々とお辞儀をする。


『サムライ』
歓声!

カッコいいし、上手いし、男の色気あるし、素敵過ぎる。
そう思っていたら、宮本さんが泣いていて、声を詰まらせている。
2階席からでは、涙は見えないけれど、相当泣いている。
宮本さんは、涙を流しても歌はブレないことが多いのに、歌が途切れ途切れになるって相当感極まっている。

でも、確かにそれほど素晴らしいし、思いを込めて歌っているし、それが会場全体を包んで、観客がものすごく集中して、宮本さんの歌を受け止めている。
素晴らしい時間。

しゃがみこんで♪ああ、ああ、ああ〜あああ♪と思いの限りを尽くして歌う姿。。。


本当に、本当に、ありがとうございました!


終演後、退場する時に、宮本さんを見かけたドアから出てみる。
何処に繋がっているのか、確かめたくて。
そしたら、2階席のサイドのドアは1階の後方に繋がっていて、奥にパーテーションがあって、一般立入禁止になってたので、宮本さんはそこから出入りしたと推測。
やっぱりあれは宮本さんだった。

そんな余韻の中、胸いっぱいになりながら、帰ります。

素敵なロマンスの夜をありがとうございました!!!


 
2023/11/20(月) ロマンスの夜 中之島・フェスティバルホール #宮本浩次 セットリスト
01.ジョニィへの伝言
02.赤いスイートピー
03.まちぶせ
04.きみに会いたい -Dance with you-
05.白いパラソル
06.September
07.愛の戯れ
08.ロンリーウルフ
09.First Love
10.やさしさ
11.飾りじゃないのよ涙は
12.異邦人
13.ロマンス
14.DESIRE -情熱-
15.化粧
16.翳りゆく部屋
17.悲しみの果て
18.あなた(アンコール1)
19.あなたのやさしさをオレは何に例えよう(アンコール1)
20.恋人がサンタクロース(アンコール1)
21.Woman "Wの悲劇"より(アンコール1)
22.木綿のハンカチーフ(アンコール1)
23.冬の花(アンコール1)
24.サムライ(アンコール2)
 
発売して間もなくの東京、三省堂書店本店で入手。
 

 
装丁が素敵。
 
 
読み始めるのが惜しくて、
一ヶ月半程、眺める。
 
そして、
ゆっくりと読み始める。
 
文章を味わう。
 
風景を思い描く。
 
展開を楽しむ。
 
この繰り返し。
 
じっくりと堪能した。
 
村上春樹作品で一番好きなのが『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
この世界観をもう一度味わせることがとても幸せ。
 
あの世界で繰り広げられるもう一つの物語。
 
『街とその不確かな壁』というタイトルから『世界の終わり』を連想していたから、
嬉しかった。
 
村上春樹の何が好きかと、40年目にしてやっと分った。
 
無さそうで有りそうな世界観が好きだと思っていたけれど、
それ以上に、一つ一つの文章が好きなんだなと。
 
あとがきも良かった。
 
 
 
2023/04/22(土) 
アリーナツアー「35th ANNIVERSARY TOUR 2023 YES. I. DO」 大阪公演 @大阪城ホール 
第1部
01.Sky is blue
02.ドビッシャー男
03.悲しみの果て
04.デーデ
05.星の砂
06.珍奇男
07.昔の侍
08.奴隷天国
第2部
09.新しい季節へキミと
10.旅
11.彼女は買い物の帰り道
12.リッスントゥザミュージック
13.風に吹かれて
14.翳りゆく部屋
15.ハナウタ~遠い昔からの物語~
16.今宵の月のように
(四月の風)
17.RAINBOW
18.朝
19.悪魔メフィスト
第3部
20.風と共に
21.桜の花、舞い上がる道を
22.笑顔の未来へ
23.so many people
24.ズレてる方がいい
25.俺たちの明日
26.yes. I. do
27.ファイティングマン
アンコール
28.涙
29.待つ男


2023/04/21㈮の夕刻。
明日のエレファントカシマシ35周年アリーナツアーファイルのための搬入、設営が始まっている。


城ホの周りを歩いてみる。

川崎、川口、大宮
つくば、松戸

仕事終わりのいつものウォーキングコースの大阪城ホール裏にエレカシのツアートラックが停まってる。
見事に全トラックのナンバーが違ってて、関東からかき集めて運んできた感じ(笑)

エレカシ35アリーナツアーファイナルは大阪。
有り難い。
大阪2日間のうち、私はツアー最終日を選択して、4/23㈰参戦予定。
でも、この準備風景を見てしまうと心昂ぶり、初日の立見をポチり。

2023/04/22㈯

来てしまった。


いつもの大阪城ホールが輝いている。




マップの『フォトスポット』が気になって見に行ったら、受注限定生産の宮本さんの衣装だった。


「立見席はどこですか?」「2階の後ろの柱と柱の間です。」
結構ぐるっとスペースがある。
公演前日の20時にチケット取ったら176番だった立見。
3階4階とあるわけではないホールなので2階席の最後列と変わらない。ライヴ中はどうせ立ちっぱなしだし。
花道の先のエプロンステージ横方向に位置を取る。
全員立ち上がったら見えないので、ちょうどピンスポを組んでいるデッドスペースを利用。
ミッキーが死角だけど後は全体が見える位置。充分。

定刻になり、場内アナウンスが流れ、
場内音楽の曲調が静かなものに変わる。

緊張。

白いフードを被った宮本さんが、ギターを鳴らす。
第1部
01.Sky is blue 
歌詞忘れ。。久し振りだな。
曲終わりの♪ナーナナナー♪をもう一回。合図無しで始めたので、バンドは終わりかけたのをすんでのところで歌についていく。
ハラハラしたよ。

02.ドビッシャー男
また、歌詞忘れ。なんか集中できてない?
気合というよりやけくそ感。
東京の35周年記念日を通り越して1か月。
アリーナツアーへの集中が、切れたか?

03.悲しみの果て
バンドに何の合図も無く、自分のギターのみで前奏鳴らして突然歌い始めた『悲しみの果て』
もう一度、初めから演るのか、このまま続けるか、
トミが判断している。
次のフレーズ♪涙のあとには♪からドラムのダダッダ、ダンと入りバンドが付いていく。
無事に繋がる。

04.デーデ
トミのカンカンに合わせて手拍子が起こる。それはちょっと違うなと違和感を感じるけど、我慢。
♪すこーしばか、バカ!バカ!バカ!♪
バカ多め。
やけくそみたいに激しく歌い回る。
舞台下手のスタンドに向かっていった時に曲が終わって、
宮本さんはそのまま次の曲に行きたい流れだったのに、
バンドが宮本さんがセンターに戻るのを待とうとしていたから、宮本さんは苛立つ仕草で続けろと合図。

05.星の砂
♪星の砂ッ!星の砂ッ!♪で観客が手をヒラヒラ回すいつもの動きをしていたら、
花道の真ん中で、宮本さんが「リズムが悪い」と呟く。
はじめは突然のことに上手く聞き取れなかったけど、もう一度「リズム感がないんだ!やるならこうだ!」と叫んで
両手をヒラヒラさせながら激しいタコ踊りをする。
「うーん、真似できん」と観客全員思ったに違いない。
でも、みんなに気合が入ったのも間違いない。

なんか、荒れてるなぁ。

男椅子に座り、
「素敵なみなさんにぴったりで、スイートな、バラードを」
曲紹介が、とても皮肉で天の邪鬼で、これぞ宮本浩次って感じで、この後の『珍奇男』を思うとゾクゾクする。
06.珍奇男
気合い充分。
荒々しい。
有明アリーナの時の「バンドみんなで披露しようぜ」という雰囲気から一転、
本来の(?)エレファントカシマシになった感じがする。
良い。
「ベース!」と宮本さんが成ちゃんに振る。
石くんとギターバトルする。
カッコいい!!!
なかなか終わらない!
最後にキマるか、ドキドキだ。

キマった!!!

感動的。
鳴り止まない拍手。

07.昔の侍
『珍奇男』から雰囲気が一転する。
この構成、素敵。
ロマンチックだ。
歌声が伸びやか、、になるはずが
あれ?宮本さん、泣いてる。
ちょっと声も裏返る。
泣き声にならないように、少し控えて歌い切る。
この宮本さん、『珍奇男』からの振り幅。
何かがあったんだろうな。
絶対に言わないだろうけど、
今日のステージの感慨無量の涙とは少し違って感じた。

その宮本さんへ、曲終わりの拍手が温かい。

トミのドラムがセンチメンタルを吹っ飛ばす。
08.奴隷天国
大盛り上がりで第一部終了。

今日の宮本さんの衣装は、
白いロングのパーカーを羽織って登場。
一曲目が終わり、脱ぎ捨てて、
黒シャツ黒パンツ。
2部には、黒Tシャツに黒シャツを羽織って、黒パンツ。

第2部
09.新しい季節へキミと
10.旅

「10年くらい前、優しい、良い曲ができたと思っている」云々
11.彼女は買い物の帰り道

「35周年、もう36周年だけど。」
「素晴らしい出会いに恵まれて、これもひとえに俺の人徳」
とか、なんか謙虚さに照れてる感じが、本来の宮本さんらしさが見えて面白い。

金原さんと笠原さんを紹介。
「美しい」とか、言えるようになったな。昔は照れて「女人禁制のエレファントカシマシのステージに」なんて言っていたのに。
12.リッスントゥザミュージック
優しい歌声に寄り添う弦の音。
伸びやかに会場を包んでいく。
曲の後半から、だんだんと熱を帯びていく。
金原千恵子さんのバイオリンの弓がブチブチ切れていく。
美しくて、エネルギッシュでダイナミックな、宮本さんの歌と弦楽器隊。
素晴らしい。

蔦谷さんが美しいアレンジバージョンを作ってくれた話から
13.風に吹かれて
ピアノアレンジの『風に吹かれて』は、弦の音と相まって宮本さんの美しい歌と曲の良さが際立つ。
ゆったりと会場中が手を振る。
宮本さんも花道で手を振る。

ピアノが続く。
14.翳りゆく部屋
ピアノの前奏からトミのドラムが♪ドン♪と響いて始まる。やっぱり、この曲はエレファントカシマシバージョンが一番良い。

「いい季節になったな、出かけよう!」
15.ハナウタ~遠い昔からの物語~
スクリーンに大写しになった宮本さんの目がキラキラしている。

16.今宵の月のように

宮本さんのアコギで弾き語り。
♪あーしたも頑張ろう、愛すーる人に捧げよう、
あー風が吹いたしがーつの、しがーつの風ぇえ♪
『四月の風』
宮本さんは何も言わないけれど、
『四月の風』を大阪だけでワンフレーズ歌ってくれたこと
それだけで大阪のファンは分かっている。
あの頃、『四月の風』がFM802でパワープレイされたことへの感謝を忘れないというメッセージ。
大阪のファンはその思いを受け取り、拍手が長く長く続く。
鳴り止まない拍手の中次の曲が始まる。
17.RAINBOW
『四月の風』の拍手の流れで手拍子『RAINBOW』
それは、違和感(笑)
花道を駆け回り、ステージから落ちるんじゃないかと思うくらい激しくぐるぐる回ったり、
最後は花道のど真ん中で天を見上げ両手を挙げて拍手喝采を受け止める。美しい。

会場が暗くなる。
18.朝
ステージ奥のスクリーンに夜明けと鳥の白いシルエット、昇る太陽と不穏な黒い雲、雷鳴。
19.悪魔メフィスト
有明アリーナの時よりも原曲に近く、怒鳴らずに歌い上げる。

黒いスーツに白シャツネクタイの宮本さん登場。
第3部
20.風と共に
涙声を堪えて歌う。
「NHKのみんなのうたを50才歳で歌って、10才の時に歌って、40年振りにまた」云々

21.桜の花、舞い上がる道を
22.笑顔の未来へ
23.so many people
24.ズレてる方がいい

25.俺たちの明日
宮本さん、花道ステージを飛び降りる。花道周りの観客のすぐそばで歌う。花道に登る。歌は途切れず。また降りる。歌う。歌いながら登る。降りる。幾度も繰り返しながら。
なんというファンサービス!
こんな宮本さん、初めて見た!
花道周りのお客さんが羨ましいという以上にびっくりした。

26.yes.I.do
27.ファイティングマン

有明アリーナの時に、調子が良い曲は、演り足りなくてサビからリフレインというのが何曲かあったけれど、
今日は一つもない。
調子の悪さを観客やメンバーに当たったり、
仲の良さとか皆無。35周年の祝祭感も無いし、
なんだか荒っぽくて、
それはそれで良いんだけど、
涙を見せる場面も多くて、
宮本さんに何かあったのか、心配になる。


アンコール
あれ?宮本さんしか出てこない。
一人のステージで男椅子に座る。
アコギを鳴らす。
28.涙
涙声を堪えて堪えて歌い上げる『涙』
込み上げる思いが会場を満たす。
曲の終わりで「グスン」と鼻を啜った。

バンドが出てきても涙が止まらない。
宮本さんは泣き声のまま成ちゃんとトミを紹介したところでもう堪らなくなって曲に入る。
29.待つ男
万感の『待つ男』
泣き声にならないように、
嗚咽を漏らさないように、
歌い切る。

場内の拍手の中、終演。

場内にマイルス・デイヴィスのペットが響く。
これが流れたら、もうアンコールはない。
終了の合図だ。
エレファントカシマシのコンサートの余韻の中、会場を後にするときに必ず流れている。この感じも含めてエレファントカシマシのコンサートなんだな。

今日も来て良かった。

立ち見でもチケットがあったおかげ!
思い切って来て良かった!!

ありがとうございました!!!

明日はファイナル!



おまけ
金原千恵子さんのTweet写真
東京から友だちが出張で神戸まで来るという。
夕方、会おうと、突然のお誘い。

折角だから、京都で待ち合わせ。

春の京の夕べを散策するプラン。

祇園から見た飛行機雲が美しい。


祇園の桜を観に行く。


今年は3月が暖かくて、
本当に桜が早かった。


4月に入ったばかりなのに、
葉桜多し。


それでも、祇園の桜は艶やか。


四条を東に歩いて、


月を眺めつつ、


八坂神社の手前で、先ずは腹拵え。

お店の外観を写したはずが、、、


京都のおばんざいが食べられる『山口大亭』
学生時代から通ってる祇園で唯一。
九条ネギのぬたとかほたるいか酢味噌とかうざくとか鰹の造りとか。
京都の味ばかりでほっこりする。
空間も落ち着く。


さて、すっかり日も暮れたので、会いたかった円山公園の枝垂桜の元へ。


枝振りが素晴らしい。
大復活!!!



何年か前に枯れかけて、バッサリ半分くらいになって、
毎年会いに来ていたけど、哀しくてしばらく来ていなかった。そろそろ復活しているかと思ったら、
予想以上に素晴らしい!


角度を変えて。


祇園の枝垂桜は妖艶だ。

また、来よう!

お隣の知恩院へ。


夜間拝観、やってました。


ライトアップ。


山に入っていく感じなんだけど、
ライトアップされて、
プロジェクションマッピングもされて、
で、ずっと読経が流れている。


神秘的を超越している。



登って、


振り返る。


京都の市街の夜景も見えて美しい。


こんなに可愛くしてるけど、
読経は流れ続けているからね。


映画の撮影などで有名な山門。


夜桜が美しい。






知恩院がこんな風に夜間拝観しているとは知らなかった。

思いがけず、堪能できた。

のんびりしていたのに、ここから急に慌てて、
知恩院前からタクシーで京都駅へ向かう。

短時間で充実した時間だった~。

ありがとう。




■3月15日(水)15:00~16:50 生出演 

宮本浩次が生出演

TOKYO FM 「THE TRAD」>>>


ハマ・オカモトの番組


エレファントカシマシについて

宮本さん「12歳で石くんと始業式の日に出会ってその日に一緒に帰りました。あの人、ルックスが色白で可愛かったんですよね。ドラムのトミは後ろの席でドーンと構えてて、かっこよかったです。
石くんは西小で、私は東小で、トミは八幡小。
ベースのせいちゃんは駒込高校」
ハマ「OKAMOTO'Sも中学校の同級生で、うち今、会話が無くなってきて、話さなくなるんですけど」
宮本さん「石くんとは借りてるスタジオの掃除したり、一週間に一回は会う。
三人は仲がいい。
会話は、無いですね。
いろんな時期がありますよ。
話さなくなった時期があって、顔も見たくない、
20代おんなじ夢があった時(とは違う)、
40すぎになったときに、
家庭ができたり、新しい出会いがあったときに、
ハマくんもね、スタジオミュージシャンとしても活躍して、メンバー意外の繋がりができて、
距離感が変わってきますよね。
どんな関係もそうだと思うんですよね。
変化はしていくから、努力は必要ですよね。」
ハマ「ありがとうございます。宮本さんに言われると安心しました。石森さんとはずっとなんですね」
宮本さん「ツアー中でも一番話すのは石くんですね、あそこどうだったとか電話とかね」

ハマ「選曲をしてきていただいたんですけど。」
宮本さん「ロキシーミュージック、偉大なバンドですね。
カップリングで同い年でやってる関西のキーボードの奥野真也さんとやるときに、どういうアレンジにするっていうときに、YMOが好きだとか、音楽が共通言語で、
ロキシーミュージックこのシンセの感じがカッコよくて『トゥルー・トゥ・ライフ』を聴いてこんなふうにしたいとか。」

曲♪『トゥルー・トゥ・ライフ』

宮本さん「『イッツオンリークレイジーデイズ』のために共通言語というか、確認作業のために。
詳しいこと知らないんですけど、奥野さん研究家で、言ったの全部、ピアノから全部打ち込みでやっていて、
全部録音してきて「どれがいい、宮本くん!」なんてね。同い年だから楽ですね。」
ハマ「ロキシーミュージックを知ってるかどうか、それだけで分かりますよね」
宮本さん「YMOの話をしても、小学校のころに流行った、それをわかってくれるだけでもいいというか。」
ハマ「ソロを長くされたのですね」
宮本さん「五十のときに、しばらくソロの歌手になる。年数は決めてなかったけど、相当覚悟を決めてやりました」
「バンド、八方塞がりになっちゃって、会話もそうだし、どういう音楽をやっていけばいいのか、構築しなきゃいけない、30周年で、途中からどこもソールドアウトするようになって、紅白決まったり、バンドが転がって、やめるって決めてから」
「説得力というか、4人でいる姿をみんな待っててくれた」
「雑誌とかのインタビューでソロのときとは温度が違う、4人のドラマも含めて愛されている」
ハマ「めちゃめちゃいい話!」

ハマ「タイトルのドット、こだわりは?」
「yes.I.doと書いたのをスタッフがそのまま。イエス!アイ!ドゥ!と。(力強く言いたかった)」

ハマ「久し振りに4人でやったのは?」
宮本さん「練習をやること自体、いつもの作業場で敢えてやったのね、言葉にならない、音を出したときの高揚感、泣きそうになるくらい嬉しかったでした。
渋い!みんなに自慢したかった。いやぁ、4人なかなか凄いよ!って」

曲♪『yes.I.do』

曲終わりで、ハマくんが、曲が流れている間に「一発録りですか?」なんて質問して「特権♪」と嬉しそうに話していた。
中学校の同級生で組んだ4人組バンドという共通項と
エレファントカシマシが好きで敬愛しているのが伝わってくるハマくんに
宮本さんが率直に応え、「ハマくん」と語りかける優しい声、先輩としてこんな風に寄り添うのか、と感激した。

ラジオのコメントは一方的に語るので文字に起こしやすかったけれど、
会話は、文章になってなかったりして、残すのが難しい。
ツアーの案内なども言っていたけれど、
特に印象的な部分をなるべくそのまま記した。


■3月20日(月)11:30〜14:00
宮本浩次のコメントオンエア
FM大阪「LOVE FLAP」>>>

責任編集プレイリスト、

例えば15歳で作った曲、『星の砂』
『星の砂』も結構いい曲なんだよな
一曲目は
『悲しみの果て』
2曲目は
『星の砂』と迷ったんですけど『桜の花、舞い上がる道を』エレファントカシマシにとってはチャレンジした歌。
『yes.i.do』新曲、聴いていただかなくてはいけない。
音を出したとき、ほんとに嬉しかった、4人の感動がもろ伝わった。
デビュー35周年記念コンサート楽しみにしてくれプレイリスト、聴いてください。


■3月24日(金) 21:30〜23:00
宮本浩次ゲスト出演
NHK‐FM「ミュージックライン」>>>

DJの南波志帆さんは、姿も声も可愛らしいし、エレカシに対するリスペクトも感じるし、言葉のセンスもとても良い。そして、話し方が全く媚びていないのでとても好印象。
宮本さんもはしゃぎ過ぎず、落ち着いて、でもとても嬉しそうに会話が弾んでいく。
以前、ゲストで登場したときもそう。今回もそう。
とても楽しい会話が聴けた。
そのニュアンスは言葉に残せないので、宮本さんの言葉で印象的な部分だけ書き残しておく。

『桜の花、舞い上がる道を』♪
凄く生き生きしてて、大好きな歌詞が随所にあって、ズバッズバッとあって自慢の歌です。
亀田誠治さんと金原さんと。金原さんのバイオリンがたおやかな、力強いけれどたおやかな。
力強く、楽しくレコーディングしたのを覚えています。
桜の歌を歌うというのが、自分なりに、印象には残っています。
青空と桜のコントラストっていうのがね。
なんで花見なんかするんだろう、わざわざって思ってた口で。
青空とそこを歩いているっているイメージを思い描いて、共有できる、みんなおんなじかなと思って書きました。
春、冬が終わって、希望が沸き立つイメージ。
暖かくなって、急に散歩したくなるそんなイメージ。
春、やってきましたね。
冬は乾燥してて、風邪を引くのに慎重になったり、
同じ10度でも冬になっていく10度より、明るくなっている春の10度、暖かい10度ですよね。
コンサート終わって翌日は一日寝ていたんですけど、昨日から元気になりました。
気持ちが反射している感じが凄くありますよね、
コンビニの店員さんの笑顔一つでも、こっちが元気だと街すべてが明るく見える、自分の気分を反映している感じがしますね。

秋の寂しい感じが反映することもあります。
お互い様。季節にお互い様ってのもへんですけど
(季節で曲を作りますか)夜と朝の気分が違ったり、
上り下りのエブリデイそういう気持ちにもなりますし、
季節によって大きい意味ではありますけど、
日々の営みの中での感覚、そういうものも大きい。
(曲作りは)習慣でなんとなくバンバカ作ってます。合間があいてるとね、桜とか、作ろうと思って作りました。
舞い上がっている桜ってドラマチックだなって思って。

(卒業式の思い出)わくわくしたのは中学校の卒業式。3人一緒で、みんなもてたんですよ。前日から寝られなくて、誰も来なかったらどうしようって。
ドラムのトミ、バンバカボタン取られて、全部ボタン取られて、ワイシャツのボタンなんかも全部取られて。
(自分は)後輩とか、ああそうだったのかっていう子、ホッとしました。
(ずっとモテてますよね)そんなことはないですよ(笑)
高校は男子校で、一年生のときは8回休んだけれど、二年三年は全部行きました、皆勤賞。卒業式は全く覚えていません。

(日常のルーティン)朝起きて窓を開けて光を浴びるのが好きですから。
窓を開けて光を浴びてから動き出す。
なんとなく埃はたいたりするんですよ、本をほっとくとホコリだらけになるんで、はたきで本のほこりを叩く。
光を浴びてから、歯を磨く。

ソロで(期間を)開けたことで4人の出す音の魅力、4人で出す輝きを実感してます。
凄くはっきりしてきた。
プロモーションしているときの相手の方の喜び度合い、力の入り方、
4人に対する渇望、見たいという思いを日々感じて、頼もしい限りです。
コンサートしているとお客さんの気持ちってなんとなくわかる、そうすると4人があーって思われてるのを感じます。
メンバー間だと特に話さない。
練習より、本番に強いな、みんな。お客さんを前にすると生き生きします。
4人プラスアルファの凄い信頼関係があるメンバーでドーンと行く。
凄いやり甲斐がある、非常にいいですね、エレファントカシマシの地に足が付いているし、愛されているなと思う。こんなに嬉しいことはない。
(宮本さん、めちゃめちゃ跳んでる)
跳躍力、下から撮っているからそう見える
若干筋トレしてる、2017年より3センチくらい上がっている、前より高く跳んでいると思います。
筋トレをしながら柔軟、トレーナーに言われるままにやってるんで。
筋肉質にはなりたくない、ムキムキマンってのはちょっと違う。
見た目が白いシャツでやってるので、細い方が。
半年くらい活動しないで、ムキムキになってるのも面白いかもしれませんね(笑)やらないでしょうけど。
徹夜でやってるような感じ。
ここはこうしたほうがいい。
『yes.I.do.』
映画を夢中になってみまして、
配役の一人になったような、
ストレートに自分の言葉を、
エレファントカシマシに依頼されてるので
今の我々のストレートなところを期待されていると思いましたので、それを出しました。

(タイトルのピリオドの意味は?)
歌詞カードに私が点を入れたので、そのまま。yes!I!do!という感じなんだと思います
全部小文字で書いてたんですよ、誰かが真ん中だけ大文字にしてくれて。
使う方の学習能力といいますか、コロナの間に
デモテープの作り方を丁寧に作るようにしたんです自分の音をよりはっきりさせるようにしたんです。
デモテープの作り方から整頓して、分かりやすいものを作って、メンバーと共有するようにしました。
バンドで作るって方法もあるけれど、それが理想型と思うけど、
もう一つの方法は、作詞作曲した者が明快に伝えてっていう、今回は後者なんだけど。みんな家の装置で聴いて。
テクノロジーの部分ってありますよね。
デモテープの歌を生かしちゃっています。
ロマンスってアルバムをソロで出したときに小林武史さんにデモのまま生かした方がいいと言われて目からウロコだったんです。
佐久間正英さんに歌詞が入っていないときのノリがいいって言われていたの。
歌詞ができた瞬間、練習してうまくなるとつまんなくなるって言われたの。
『化粧』デモテープ、物凄い感情移入して、一人ぼっちで主人公になって歌ったのを「宮本、これある種の狂気、それを出すべきだ」って言われたの。佐久間さんにも同じようなこと言われた。
新曲もデモの歌を6割くらい使ってます。メンバーも喜んでくれた。カッコいいって言ってくれた。

(年齢を重ねるということ)
時に抗えない部分ってあるのよ。
甘えが出てきても、弱さに委ねてもいいと思います。
私は歌が好きなんですよ。
それが好きだから、ストイックというより、そのために煙草を止める。
好きなことをやるために、どうすればいいのか。
好きなことをやるために優先順位が変わっていく。
みんなの前で気合の入った顔でいたい。
好きなことは見つからなくてもいいと思います。
深く考えると大変だと思います。

(DJ南波さんが自分が29才で30才を前にしておくこと、どうしたらいいのかと訊くと、若さに驚き、自分のその年齢と重ねて、逡巡した結果)
全ては無駄でない。
悩みってプラスに変わっていく。

(新曲を演奏して)コンサートでやると説得力があるよね。
説得力を持って響いていると思います。

(最近の映画)
NHKのBSとかでロバート・デ・ニーロとか入れておくとフランス映画とか、自動で録画されている。
ルードヴィヒ
ヴィスコンティとか
家族の肖像、非常に良かったですね。
ビデオっていいですよね、間で止めてお菓子食べたり
牛乳とポテトチップとか、お菓子の封印を解いてしまって
スティーブ・マックイーンとか
ゴッドファーザー
(南波さんが、高校生のときにアル・パチーノに恋をして毎日ゴッドファーザーを観ていたと夢中で話し始める)
1.2.3.どのアル・パチーノですか?
(2から3にかけてどんどん渋くなって行く感じが良くて。でも、実際の年齢を調べたらだいぶおじいさんで失恋しました。)
2とか3とか、アル・パチーノカッコいいですよね。
プルーストの原稿、直筆を見たときに感動した。

(読書について)
バルザック、マルセル・プルーストの小説なんか7冊くらい並行して読んでいる。
電車で読むときは小説、論語は読めない。
論語は、時代が好き、感じが好き、書き下し文になったときのリズムの面白さ。

『イッツオンリーロンリークレイジーデイズ』
22年の8月くらいに作りました。
(奥野さんとは、)
デモテープを作る時間が貴重。
かなり直感的に、出てきたものそのまま、リフもギターもそのまま、深く考え過ぎずにやった。
深く考えかても何もわかんなかったりするから。
ふだんそんなこと考えたことないのに『イッツオンリーロンリークレイジーデイズ』
あとから意味を考えたり、調べたり。
『星の砂』も『ガストロンジャー』もそう。
ガストロンジャーは、バーっと歌ったものをディレクターが書き起こした。

ドラムがいいですね、トミがシンバル叩いてなくて、
ストイックでいいですね。奥野さんのキーボードいいですね。
奥野さん、センスが良くて、
ロキシーミュージックのアバロンというアルバムが好きだとかYMOが好きとか、あんなシンセ入れたいねと話しながら、同世代の助っ人と作りました。

ファンの皆さんとのコミュニケーションも明快になってきた。

(リスナーへメッセージ)
いい季節になってきましたので
皆さん、良き日を!
ドーンと行け!俺にも、自分にも(笑)