発売して間もなくの東京、三省堂書店本店で入手。
読み始めるのが惜しくて、
一ヶ月半程、眺める。
そして、
ゆっくりと読み始める。
文章を味わう。
風景を思い描く。
展開を楽しむ。
この繰り返し。
じっくりと堪能した。
村上春樹作品で一番好きなのが『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
この世界観をもう一度味わせることがとても幸せ。
あの世界で繰り広げられるもう一つの物語。
『街とその不確かな壁』というタイトルから『世界の終わり』を連想していたから、
嬉しかった。
村上春樹の何が好きかと、40年目にしてやっと分った。
無さそうで有りそうな世界観が好きだと思っていたけれど、
それ以上に、一つ一つの文章が好きなんだなと。
あとがきも良かった。