皆さん、こんにちは
世界遺産アンコールワット遺跡群のお膝元
カンボジア・シェムリアップを拠点とする
ロイヤルアンコール国際病院内にあります
日本語メディカルサポート&相談窓口の
ジャパニーズヘルプデスク:青砥です。
※今日は前置き無しでスタート※
私たちジャパニーズヘルプデスクは
現地の病院内にデスクを設置していますので、
・どんな病気が流行っているのか?
・どんな事故/アクシデントが多いか?
などをタイムリーに体感しています。
そのためこちらのブログの他にも
各種SNSにてタイムリーな情報を配信し
・カンボジアに滞在されている方
・これから渡航予定の方
に対して注意喚起をお届けしています。
このように現地の病院で実際に
患者さんの対応をしている私たちだからこそ、
今回心からお伝えしたいことがあります
それは海外旅行保険についてです。
また保険の話かよ・・・
他に話題無いんかいな~・・・
と思われている、そこのあなた!
同じ話題で申し訳ございません
しかしながら、切実に訴えたいので続けます。
カンボジア国内の民間病院を受診すると
医療費はアメリカドルで請求されます。
カンボジアは自国通貨:リエルがありますが
アメリカドルも主流している国です。
海外旅行にお出かけ予定の方や
現在海外生活(滞在)中の方であれば
未だに解消されない円安事情は
大きな悩みの種になっているかと・・・。
この円安の影響もあってか
今年(2024年)に入ってから現在まで、
・補償額の低いカード付帯保険だけで渡航
・無保険で海外渡航されている方
こちらの2タイプの方が前年に比べて
多くなっている印象です。(個人的感想)
クレジットカード付帯保険でも
プレミアムやプラチナなど
ステータスが上のカードであれば
そこまで心配していないのですが、
ゴールドや一般カードになりますと
いささか不十分な補償額と感じています。
仮定ケース:デング熱に感染
症状:高熱が続く
入院日数:約7日間を想定
医療費:約 USD 7,000と仮定
カード付帯の補償額:100万円
USD⇔円レート:158円
100万円=USD 6,329
カード付補償額:USD6,329
実際の治療費:USD7,000
差額:671ドル=10万6,000円
当たり前ですが補償額を超過する差額分は
付帯損保社の補償責任を越えるため
ご自身で直接病院へ支払うことになります。
ただの風邪・インフルエンザ
下痢が続くなどの一般的な病気であれば
そこまで心配する必要はないかもしれませんが
状況により数日間の入院治療を想定すると、
手放しで大丈夫ですとも言えません
ケガや事故(交通事故)などに遭われ
骨折の診断+緊急手術が必要になると、
医療費が万ドル桁へ一気に突入することも・・。
そのため補償額が低額のカード付帯保険、
ましてや無保険の状態で海外渡航すると
医療費がネックとなってしまい、
治療ができる環境下にいながらも
諦めざるを得ない方もいらっしゃいます。
大袈裟すぎやしません!?
それは言い過ぎだわ~
と感じる方もいらっしゃると思います。
しかし残念ながら、
実際にいらっしゃるのです。
*カンボジアに限る話ではありません。
医師はいつも患者さんの安全を考え、
診察・治療・処置を行っていることを
私はいつも実感しています。
海外旅行は日本の日常生活とは異なります。
食事・宿泊先・環境・交通事情など、
当たり前ですが日本とは違うことを
今一度実感いただき海外へお出かけ下さい。
さて最後にご参考程度に作りましたので、
どなたかのお役に立てれば幸いです。