韓国ドラマ「 リンク : ふたりのシンパシー 」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

「サッド・ムービー」に続き、ヨ・ジング作品です。

 

全然関係ない話から始まりますが、

年頃の女性が男性を見て「キスできるかどうか

想像できるかが分かれ目よね」みたいな話を

キャッキャキャッキャとすることはよくありますが

韓国ドラマ界の俳優に関していうと、

「ファンミに高い金を出してでも絶対に行きたいか

そうじゃないかが分かれ目」な所ないですか?

ないですよね?

 

ヨ・ジングくんは、色目で観ていないので(笑)

生で何としてでも拝見したい、というわけでは

ないんですが、作品は全部見たいんです。

ちなみにイ・ジュノさんもこの枠の人です。

 

韓国題:  링크:먹고 사랑하라, 죽이게

直訳: リンク:食べて愛しなさい、しびれるように

脚本:  クォン·ギヨン

演出:  ホン·ジョンチャン
2022年、tvN+スタジオドラゴン作で全16話。

Disney+で視聴。

 

【あらすじ ストーリー】

双子のテレパシーにより、妹の感情とリンクしていた

ウン・ゲフン。18年前に妹のいうことを無視した結果、
妹が行方不明になって以来、リンクが途切れて、

ゲフンは悲しみを抱えたまま大人になって

有名シェフとして活躍をしていた。

そんなある日、ゲフンは再び他人の感情を感じるように

なり、感情の主に逢うため生まれ育ち、妹が

行方不明になった町、チファ洞へ向かう。

そこで感情の主である、ノ・ダヒョンと出会う。

最初は妹の可能性を疑ってはみたものの、違うことが

わかる。なぜ、二人の感情がつながったのか…

事件が未だに解決しない怪しい町チファ洞の秘密を

探り出す。

 

脚本家さんの過去作品を調べてみましたが

見事に「イマイチ」に感じた作品ばかりでププッです。

 

キャスト含めて、めちゃめちゃネタバレしているので

ここから先は、ネタバレゾーンとします。

このポスター見ると、

ラブロマンス作品かと思うじゃないですか。

でも、パスタには使わないナイフが

ゲフンの手にあるんですよね…。

半分以上サスペンスなんで、覚悟を持って観てみてね!

 

【キャスト 出演者】 

思いっきりネタバレしています注意!

ウン·ゲフン:ヨ・ジング
ノ・ダヒョン:ムン·ガヨン

ゲフンの母 チャン·ミスク:パク・ボギョン
ゲフンの二卵性双生児の妹 ウン・ゲヨン:アン·セビン
ゲフンの父/ウン内科院長 ウン・チョルホ:クォン・ヒョク
ミスクの姉/ゲフンの叔母 チャン・ミソン:ウ・ミファ
ウン・ゲフンの幼少期:キム・ハオン

鍋料理屋営業 ダヒョンの母 ホン·ボクヒ:キム・ジヨン
鍋料理屋手伝い ダヒョン祖母 ナ·チュンオク:イェ•スジョン
ダヒョンの少女時代:イ・ソラ

ダヒョンのストーカー イ・ジングン:シン・ジェフィ

チファ洋食堂シェフ チャ·ジヌ:イ·ソクヒョン
チファ洋食堂シェフ イ·ウンジョン:イ·ボム

チファ地区隊所属巡査/ミンジョの元カレ

        チ・ウォンタク(ハン・セジン):ソン・ドクホ
チファ地区隊所属警官/ウォンタクの元カノ

                ファン・ミンジョ:イ・ボムソリ
チファ地区隊所属警衛 アン・チョンホ:キム・チャニョン
チファ地区隊所長 ソ・ヨンファン:ユ・ソンジュ
チファ地区隊巡警 ナム・ギュウォン: キム・テベク
チファ地区隊巡査 ボン・ソンウ:ユ・ドンフン

<チファ洞の住民>
ピアノ講師→廃品回収/ウォンタクの父

               ハン・ウィチャン:イ・ギュフェ
エアロビクス講師/チャンスの妻 チョ・ジェスク:キム・ヒョン
ゲームルーム共同運営/ジェスクの夫

                   コ・チャンス:チェ ジェソプ
タクシー運転手/ソンファの夫 キム・ミンチョル:ユ・ジョンホ
ミンチョルの妻 パク・ソンファ:パク・ジア
建設労働者 チョ・ドンナム:ユン・サンファ
ドンナムの妻 ヤン・ドンスク:キム・クァクヒョンヒ
魚屋 イ・ヨンフン:ソ・ドンガプ
不動産運営 カン・ミジン:チョン・ユンシム
巫女→ウィッグ店 ファン・ソンニョ:ウィ・ヒスン

ソウルグルメフェア主催:イ・ドンギュ
ダヒョンの元カレ:ク・ジャギョン
テレビ番組の司会者:ソ・ギョンソク

イ・ジングンの子供時代:キ・ウニュ
ハン・セジンの子供時代: チョ・イヒョン

 

レストラン ユン・ソジョンCEO:オ・ギョンファ

ゲフンの前職場のマネージャー:キム・ウォネ(特別出演)
ワインコーナーの店員: イ・チャニョン(特別出演)


【超個人的感想と記憶メモ】

・この作品の第一見所は、子役時代に共演した主演2人、

ヨ・ジングくんとムン・ガヨンちゃんが13年ぶりに共演。

当たり前ですが、すっかりと大人で

キスシーンも何回も何回も…。

2人で吹き出して笑う所とかも、息の合い方がぴったり。

ジングくん、交際経験ないとか数年前のバラエティで言っててお姉さん少し心配…。

でも見て。この笑顔。かわいい~。

昔も可愛いけど、今も可愛い~。


・昔の写真を出したついでに言うと、

今回主人公らの子供時代として4人の子役が活躍。

中でも注目は、ヨ・ジングくんが扮するゲフンの

子供時代の男の子、キム・ハオンくん。

左がキム・ハオンくんで、右が昔のヨ・ジングくん。

昔の顔に寄せてのキャスティングなのか、上手いなぁぁ…

子役の層が厚いのが凄いんですよ。

子役の一人の子が、こんな良き写真を撮っててくれました。

それぞれ子役と縦に並んでいます。

彼らもきっと数年後に「〇年ぶりに共演」とかいう未来が

あるのかしら。


・最初は、Wi-Fiのように感情が通じ合ってしまう青年が

相手に恋する心と心の繊細なラブストーリーかと思って

期待して見始めたんですが、実際はというと血生臭い街と

命を軽んじるその町の住人たちの間で、家族をボロボロに

された主人公が未解決事件を謎解く…という印象が

大きくなってきて、途中脱落しかけました。…ですが、

その主人公を務めるヨ・ジングくんが、泣いて泣いて

泣いて泣いて…おいおい、ヨ・ジングくんの涙芝居に

随分甘えてないか?と思わなくもなかったんですが、

あまりに安定した演技力で無理ある設定も納得

させてくれる力を感じたので(笑)見届けることにしました。

視聴率的にも初回と2回で視聴者がだいぶ離れていった

様子あり。みんな同じように思いましたよね?

 

・ゲヨンとゲフンの双生児は、感情がリンクして相手が

泣いてると伝わっちゃって、もう一人も泣いてしまう…

という役所。特に、本人は悲しくもないのに勝手に

涙が出てきちゃう…みたいな場面を演じるジングくんは

まぁわかるとして、このアン・セビンちゃんもすごい。

ラケット少年団でヘガン(タン・ジュンサン)の妹役を

演じてました。

 

・ダヒョンが一番よくつく嘘は「大丈夫」

これ絶対「けんちゃな」ってセリフが続くよね、と

思ったら案の定でした(笑)。

 

・バラエティ「車輪のついた家」では、料理がまだ

全然修業中…といった腕前でしたが、多分この作品

でまた出演出来たら、一番のすご腕になる…かもや。

 

・ヒロインのダヒョンも人殺しかけるし(正当防衛だけど)

そのお母さんらも死体遺棄するし常に武器を持ってるし

そのお母さんの元旦那も暴力男で、同居している

おばあちゃんも母方の祖母かと思いきや、その

暴力男の母…つまりは義母で今もお金を渡しているし。

そもそも娘のためとはいえ、この家族、実際人を

殺して、それを隠した結果、ゲフンの妹が殺されてしまう

結果になってるし、子供のころから誘拐の手助けをして

大人になったら超しつこいストーカー暴力男+人何人も

埋めて殺してる奴出てくるし、家庭内暴力から夫を殺して

と依頼してくる主婦もいるし、飲酒運転して人をはねて、

隠滅させようとしている奴もいるし、冤罪で捕まった町の

住民を未だに白い目で見てハブらかしてるし…と

もうほんとクソみたいな町チファ洞が舞台になっています。

なんだろ…人を大量に殺す…というドラマあるのは

ありますが、軽くは扱ってほしくないんですよね…。

「殺した理由」と「罪の後悔」はしっかりと感じてほしい

というか…特に、ダヒョン母。

 

・警察も信じられない、町ぐるみでなんか隠蔽してそう

犯罪がエゲつない…といった意味で「怪物」と背景は

似ていなくもない。なに?みんな、ヨ・ジングくんの

苦痛の顔が観たいの?

 

・警察関係者の集う飲み屋の場面。あの場面見た時、

「ああ、きっとこの中に犯人いるのね…」と思わせる。

なんていうか、役者的に程よい人が揃ってて(笑)。

 

・私の中で言葉が通じない敵…としてはゾンビより

ストーカーが怖い。今回のストーカーは

色情型妄想障害と過大型妄想障害を持っていると

公式の情報あり。少年期は、ゲーム機を買ってもらう

ために、町の友達を誘拐犯の所に誘い込んだり、

暴力で元彼女を殺して埋めて、ダヒョンも追っかけ

まわして何度か殺しかけて。彼の親はどこにいるのか。

どんな育ち方をしたのか。一体なんでそんなに歪んだの。

真犯人といい、このストーカーといい、何がどうなって

人格形成されたんだ。

 

・あと真犯人の残党。彼もなんでそんな思考に至ったのか。

身代金目的の誘拐だったのか、幼児性愛的なことなのか。

なんで違う町から呼ばれたのか。そもそも、もう一人の

殺された真犯人の方はどこからきたのか。

残忍な犯行ばかり描かれて、そこに理由もないとなると

単にお化け屋敷とか、訳なく襲いかかるゾンビとかと一緒。

「皆殺してやる」とか、背景がわかんないんですけど、

私が寝落ちして見逃しました?(笑)

 

・ゲフンとゲヨンのお母さん役はパク・ボギョンさん。

娘を失って、心を病んでいき、そんな母を救おうと料理の

道に進みだすゲフンが涙なしには見られないんですが、

ほぼノーメイクみたいに病んでやつれていく様を演じてて

ほんと、韓国のお母さん世代女優さんたちみんなすごい。

パク・ボギョンさんといえば、シスターズの↓ご存じ、

泣く子も黙る暴力コ室長(笑) 

 

これが、ゲフンたち家族の写真。お父さんも娘が

行方不明になって辛かっただろうけど、残った

息子と妻を置いて居なくなったらダメなのよ…。

 

・ダヒョンのおばあちゃん(実は父方の)役の

イェ•スジョンさんって、なんかいつも障害があったり

耐えているのか無口な役所の印象が多いので、

普通に喋るだけで、少し感動する(笑)。

今回はちょっとコメディっぽいお芝居もあったしね。

(…ってか、人殺すの笑いにしたらダメなんよ…)

 

・「移送が犯人1人後部座席に座らせるとか手薄」

「頭にケガを負った同僚警官を思いっきり揺さぶり

生死を確認する警察のエラい人」

「町で見つかった死体を、検視に出すにあたって

救急車に乗せてサイレンを鳴らす意味」…あたり謎。

 

・そして最大の謎は

「真犯人に見つかり、投げ飛ばされたり首を絞められたり

挙句腹部を刺されて血を流したダヒョン。それをリンクで

発見して、助けに入ったゲフン。ゲフンも頭から血を流す

ほど大格闘で死にかけて傷だらけ」なのに、

救急車に乗せられたのはダヒョンだけ。

誰が付き添うことも、ケガの手当をすることもなく、

トボトボと、徒歩でダヒョンの病院に向かうんですけど…

なぜ。ねぇ、なぜ?
挙句、待合にいたダヒョン母が「今、手術中。大丈夫そう」

みたいなことを言うんだけど、まず先に「助けてくれて

ありがとう。あなたは大丈夫なの」が常識だろがい。

そもそも、数年前ダヒョン母が殺人を犯して隠蔽して

いなければ、もう少しゲフン家族の心は救われていたのに

それも誠意のない謝り方で済まして……

と、勝手にゲフンの保護者目線で話してます。はい。

 

・ウンジョン姐さん、最初は怖いんだけど(化粧込で)

妹を亡くした辛さからの、ダヒョンに対する過剰な愛情を

示すあたりが泣けてくる。

↓本当に同一人物かな…?(笑)

 

・でもいつも言っていますが、あれだけ視聴者全員に

嫌われるであろう悪い役を請け負って演じ切る役者さんの

根性というかは素晴らしい。シン・ジェフィさんお疲れ様です。

「未成年裁判」「今、私たちの学校は…」「女神降臨」と
結構観ているけど、どの役?と言われるとあまり自信がない。

未成年裁判は、更生しようとしていたけど事故を起こして

意識不明になっちゃうあの子役ですね。

 

・ちょっと暴力的な短期な一面もある警察官チ・ウォンタクと

その元カノ、ファン・ミンジョの元恋人カップルがめちゃ可愛い。

チ・ウォンタクの暴力には背景が描かれている部分もあって

まぁ許容範囲。

 

・この物語の登場人物で一番良い人は、

間違いなくシェフのゲフンに振り回されっぱなしの

チャ・ジヌくんで(笑)。一生仕事に困らないようゲフンが

面倒見てあげて。

 

・犬のケフンがめちゃ可愛い。お利口さん。

なんかジングくんが上手く裏で操作しているのか、

すごいヨ・ジングくんに懐いて寄り添ってて…

わかる。私が犬でもジングくんにまとわりつくよ。

 

・ワイン店員の彼は、特別出演よね?

と思ったら、やっぱりそうでした。

 

・子供が家族の哀しみを背負う物語に弱い…。

 

ということで、星は

★★★★★★☆☆☆☆

 

やっぱり似てて可愛いなぁ。