韓国ドラマ「哲仁王后」 2022.11.12 追加「竹の森編」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

「哲仁王后」

原題:  철인왕후

チョルインワンフと読むらしい。

王はワン、はなんとなくわかるが、他は読めない。

こんなもんです(笑)
 

日本に入ってきてもこのタイトルのままなのだろうか?

ピンク色した邦題が入るんだろうか?
…うーん、読めないほうがまだいいか。

監督:  ユン・ソンシク
演出:  ユン・ソンシク / チャン・ヤンホ
脚本:  パク・ゲオク / チェ・アイル

 

20話 tvN。

韓国では、2020年12月12日~2021年2月14日で放送。

ちょっとよからぬ方法で観ることになったんだけど…

早く大手配信サイトで観られるようになるといいのに

(2023年春からHuluで観られるようです)

 

2021年2月13日と14日に「철인왕후: 대나무숲」として

放映されなかったエピソードが放送されたそうで。

竹の森。童話由来の「誰にも言えない秘密を言う」と

いった意味や、昔の2ちゃん?みたいなSNSのことも

そういうらしく…それらの説が混ざってんのかな…

他のドラマなんかでも、時々使われている様子

日本で言うと「特別版」?とか?

下の方に追記で書いておきます。

 

韓国では歴史歪曲だとかで再視聴ができなくなって

いるようですが…(当時)大丈夫、私たちは

フィクションコメディーとして受け止めますから。

 

原作は中国のWEBドラマだそうです。設定だけ

もってきて中身を変えた的な話になって揉めてる

みたいですが…視聴率良かったし…ねぇ…。

【 物語 あらすじ 】
自信満々で虚勢を貼りまくりの大統領府シェフ、

ボンファン。ある日、彼がだした魚料理から

釣り針がでてきてしまう。何者かが仕掛けた罠だった。

警察から追われる身となったボンファンは、

捜査の手から逃れようとし、自宅ベランダから転落。

下のプールに落ちてしまう。気を失い、目を覚ました

ところは、朝鮮時代だった!それも明日、婚礼を挙げ

朝鮮の王妃となる女性“キム・ソヨン”との体の中に

入ってしまっていた。婚礼の儀式に続き、初夜の儀式が

あることを知ったボンファン(外見はソヨン)は、

第25代王・哲宗に自分が男であることを告白するが

全く信じてもらえず…。
哲宗は様子が変わったソヨンに最初は警戒を抱くが、

変わり者となったソヨンに次第に心惹かれだし…

 
【キャスト 出演者】

朝鮮第25代国王 哲宗(チョルジョン): キム・ジョンヒョン

哲宗の妻 正室 キム・ソヨン: シン・へソン
現代の大統領府シェフ ジャン・ボンファン: チェ・ジュニョク

 

ソヨンお付きのチェ尚官: チャ・チョンファ
ソヨンが本家から連れてきた内人 ホン・ヨン: チェ・ソウン

哲宗の初恋の相手/側室 チョ・ファジン: ソル・インア

ファジンの女官 オウォル: キム・ジュヨン

チョ・ファジンの父/副承旨 チョ・デス:  イ・ヤンヒ

 

哲宗の異母兄/金威隊長ヨン・ビョングン(永平君): ユ・ミンギュ

哲宗の友人 ホン別監: イ・ジェウォン

キム家の末っ子/ソヨンの従弟 キム・ファン: ユ・ヨンジェ(B.A.P)

 

キムジャグンの養子/ソヨンの従兄 キム・ビョンイン: ナ・インウ

純元王后: ペ・ジョンオク
純元王后の弟/訓練大将 キム・ジャグン: キム・テウ

朝鮮第24代王・憲宗の母 チョ大妃: チョ・ヨンヒ

チョ大妃付きの尚宮 ハン尚宮: イ・スンア

 

純元王后付きの盲目のパク医女: ハ・ミング

純元王后付きの尚宮 チョン尚宮:  チョン・ヨンミ

薬漬けの内官/ジャグンの手先/仮面の男: キム・バンウォン

中殿の女官/キム・ジャグンの手先 カン女官: ソン・ソマン

チョ大妃が宮中に呼んだ尼僧: キム・ナンヒ

司饗院顧問/ソヨンの父 キム・ムングン: ジョン・ペス 

 

哲宗付の尚膳: ユン・ジノ

キム内官: イ・テゴム

都薛里: ユン・ボンギル

侍医: ユン・ギウォン

チョ内官: チョ・ファンイ

水刺間の待令熟手 マンボク: キム・イングォン
子供の女官 タミャン:  カン・チェウォン

タミャンの父: ユ・ジョンホ

 

領議政キム・ビョンハク: ソン・ミンヒョン
左議政キム・ソックン: カン・ジフ

右議政チョ・マンホン: コ・インボム
兵曹判書キム・チャンヒョプ: ソン・クァンオプ
吏曹判書チョ・ドンムン: キム・クァンシク

 

哲宗の側室 ユン・ギョンオク: キム・イェジ
哲宗の側室 ユン・ギョンオク: イ・ヒョビン
哲宗の側室 ホン・シミャン: カン・ダヒョン


よろず屋の主人: ペク・ジェジン

キム・ソヨンの少女時代: ソ・ウンソル
哲宗の少年時代: キム・ガンフン
チョ・ファジンの少女時代: オム・ソヒョン

キム・ビョンインの少年時代: キム・チョンチョル

《現代》
大統領府秘書室ハン室長/室長に似たハン氏: イ・チョルミン

大統領府副料理長 プ・スンミン: キム・ジュンウォン

秘書: イ・ソンヒョン

刑事: ソ・ドンソク


一言感想は
「各方面から怒られそうだけど、バカバカしくて面白い(褒めてる)」

 


【以下、ネタバレ含む感想】

・視聴率8%でスタートして、最終回で17.3%!


・おとなしい役とか、不憫な役が多いイメージの(勝手に)

シン・へソンさんがめちゃめちゃハジけててとても良い。

歴史に細かい人から怒られること間違いなしな物語だけど
そこはフィクションってことで!ソヨンに振り回されまくる

哲宗が私生活もだいぶアレやコレなキム・ジョンヒョン。

…似合ってるのよ(笑)
やっぱり彼はコメディー能力が高いと思うので、

どんどん面白い役をやるべき!

面倒な女に捕まっている場合じゃない。

 

・なぜ彼と彼女が繋がったんだろう。

ただ水にまつわるタイミング?

水でつながると言えば、「麗」が記憶に新しいけど。

麗では、パラレル…というか片方が死んでしまって、

片方が目が覚めるパターン。今回は互いにそれぞれの

人生に戻るという感じだったけど…。

生まれ変わりや入れ替わりに関しては、その原因や

その後を徹底的に明かしていきたい面倒なタイプの

ドラマオタです。

 

・まったくタイプが違うドラマですが、ヴィンチェンツォが

物語の主軸(ブラック&シリアス)6:コメディー4だとすると、

こちらは物語の主軸3:コメディー7…のイメージ(笑)。

個人の感想です。

そのすべては、突き抜けきったソヨンのせい(笑)

ても、その変人なソヨンを段々と気に入って、

性格をノートにまとめて哲仁が認めだす…と

いうのがいいなーと。

変わっててもそれも魅力ならいいじゃん、というね。

 

・ボンファンが中に入ったソヨン、めちゃくちゃだけど

芯がしっかりしてて、ダメだと思う困難でも諦めない。

めちゃくちゃなだけじゃなく、とてもメッセージ性もある

ドラマだと思う。

 

・キム・ジョンヒョンがわりと死んだ魚の目(…は失礼)

のタイプでそれが、功を奏してというか役に染まりやすく

私は好きなんだと思う。

恋のライバル相手のナ・インウさんは、目力強くて

生命力あふれる。顔が整いすぎているので、

一見怖い時も。永平君との再会の場面の笑顔が良かった。

 

・ソヨンにも中身の入れ替わりという秘密があるけど、

哲仁にも実は裏の顔がある。そこんところ、もっとシリアスに

突き詰めていけば、悲劇と喜劇のバランスがもっと

良くなってたかも。…と思ったり。

 

・12話。ソヨンが調理場で作ったのは、マクドナルド(笑)。

世界共通が知りえてクスッと笑えるのでいいよね。

まぁ…「揚げ物」って贅沢な品だよねって改めて思う。

 

・誰がっていうとネタバレしすぎだけど、

膝立ち姿勢でどこにも寄りかからず死ぬのって

大変じゃない?そのまま数日?とかってあり得る?

(死体ドラママニアでもあり、面倒くささが二倍の私)

・ペ・ジョンオクさんってパク・ボゴムくん目当てで観た

「ワンダフル・ラブ」のお母さん役を見たんですけど、
あれはなんていうか…標準語?方言入ってる?話し方?

一度聞いたら忘れない声。
 

・たいがいの時代劇には主人公に迷惑をかけられる

お付きの人がいるけど今回はチェ尚宮。

ストレスのはけ口は、山で文句を言うか、

万華鏡の中のムキムキの男性の絵を嗜むこと…(笑)

チェ尚宮に毒の入った水を飲ませてしまう流れは、

8時だよ全員集合!の曲をかけてほしい。

 

・14話のラブシーンあけての朝。ソヨンは起きて

相手を殴るかと思いきや、「うぇげっーー!」と叫び

自分の頬を殴る(笑)ここ大好き。

あと、タイムスリップした直後、水と見れば

顔をつけたり飛び込もうとするソヨン大好き。

声上げて笑ってしまった。

 

・どうにもこうにも、生理的ジャンルで元シェフの

男性の顔が苦手なんだけれど、まぁ…

良いやつだよね(感想が軽い)

 

・観終わった後、約一年後。

配信には入っていない「竹の森」編という前後編が

あることを知った私。何年かぶりにTSUTAYAレンタルをし

およそ60分の特別な物語を観ました。

語り部はチェ尚官。1つの物語ではなくて、

オムニバスみたいな感じで物語が詰まってます。

チエ尚宮が語る宮中の秘密…。


・スビンは王妃に選ばれる以前、結婚する相手の顔を

見てみたいと宮中にもぐりこんで様子をうかがう…など

本編の印象とはまた違うヤンチャな一面もあった…

という裏物語なのか。何度もホン・ヨンに止められるが

王様を見てみたいと宮中にもぐりこむ。

たまたま雨に降られて、雨宿りしていると若い男性が

入ってくるが、それが哲宗。以前お会いしたことが?

みたいな言葉を交わす。

・ナ・インウ扮するキム・ビョンインと、ユ・ミンギュ演じる

ヨン・ビョングン(究極のヘビー級片思いの二人)が

似ていることから体力勝負をする話。

そこに、ホン・ヨンが現れて軽々とベンチプレスで使う

ようなものを持ち上げる。

・最初は、マンボクとチェ尚宮はそんなでもなく。

・みんなから「우리ママ」と言われていることに

嫉妬する哲宗。車棚の並ぶところで、ラブシーン。

韓国ではこの場面が話題となり、番組冒頭から

12分44秒なことから「1244」と呼ばれる。

・官能小説を読むソヨン、チェ尚宮、ホンヨン3人。
廃妃ファジン、恋愛小説を書く腕が?

・ビョンイン含む
みんなでゲームしてる場面は

あまりに平和で(哲宗は嫉妬するんだけど)

本編を観終わったあとだと、とてもホッコリします。

・世界が滅びると言われて、みんなが眠れない夜。

自然と外に集まったメインキャスト。すると、空から

彗星が流れる。みんなは怯えるが、未来から来た

スビンは願い事が叶うんだよと教えてあげる。
みんな来世の願いになっちゃってる中、哲宗は

「生まれてきたくない」という。そんな哲宗に、
わかるよ、と声をかけつつ、でも、また姿形を変えて

思わぬ形で私と出会えるかもよ、と言う王妃。
この流星群の場面が、めちゃめちゃよかった。

本編もこれで終わりでよかったんじゃないか?と

思う仕上がり。

 

感想前半に書いたように、タイムスリップの理由と

その後がもっともっと全体的にしっかりと

回収されていたら+1★。シェフの顔の好みで-1…

なんて思って、★8していましたが、

竹の森があまりに良かったので、9にします。

 

★★★★★★★★★☆

 

この作品を観たあとは、シン・へソンさんの

他の作品でお口直しするのがオススメです(笑)。

オススメは「死の賛美」。