韓国映画「哭声 コクソン」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

これもまた、「いつか観たい映画リスト」に

長いこと入っていた作品です。

 

韓国では2016年に公開され、R15+に指定されていました。
翌2017年の日本公開時は全年齢OKでしたが、

レンタルではR15+指定になっているそうです。

 

日本人の國村隼さんが出演していることで公開当初、

話題になりました。賞も獲ってます。

韓国映画はよく、無理やりカタコトの日本語を話す韓国人を

日本人役に充てて、酷い悪役に仕立てたりしますが

ちゃんと日本人をキャスティングしてくれたおかげで安心です。

 

監督・脚本: ナ・ホンジン

原題は「곡성(コクソン)」

実在する韓国の地「谷城」と、「泣き叫ぶ」という意味の

「哭声」をかけたものだそうです。

一言感想
「“よそ者”に対する壁が高い人間は、

愚直で残酷で騙されやすいものです」

【 あらすじ ストーリー 】
田舎の村、谷城(コクソン)。

村人が家族を惨殺する事件が立て続けて発生する。動機はなく

幻覚性のキノコを摂取して錯乱しての犯行と発表されたが

謎の発疹を発症するなど説明しきれない不可解な点が

多く残っていたことから、いつしか村人たちの中では

山中で暮らす謎の日本人が関わっているのではないかと

囁かれ始める。

捜査にあたる警察官のジョングは、オカルトじみたその意見を

当初はまともに取り合わなかったが、実際にその目で

数々の異常事態を目撃したことにより、徐々に疑念を抱き、

男の家への訪問を決める。そして、得体の知れない祭壇や

事件の現場を写した写真などとともに、娘ヒョジンの靴を見つけ

疑いを決定的にする。
その後、ヒョジンは高熱を発していた出し、普段とは違う態度や

奇行が見受けられた。体には発疹が現れていた。

家族が目を離した隙に、怖れていた事件を起こしてしまう。

事態を収拾するため家族が呼んだ祈祷師のイルグァンは

日本人の男をこの世のものではない悪霊だと言い、

抹殺するための祈祷を行う。しかし、その最中に苦しむヒョジンを

見かねたジョングはイルグァンを追い出してしまう。

一方、同じ時間に日本人の男も、山中で儀式を行っていた。
娘を案じる一心で仲間とともに山中の家に押しかけたジョングは、
ついに男を追い詰めるが…

 

【 キャスト 出演者 】

谷城派出所 巡査部長 チョン・ジョング: カク・トウォン

ジョングの娘 ヒョジン: キム・ファニ

ジョングの妻: チャン・ソヨン
ジョングの義理の母: ホ・ジン

 

謎の日本人: 國村 隼

謎の女 ムミョン: チョン・ウヒ

祈祷師イルグァン: ファン・ジョンミン
谷城派出所 警察官 オ・ソンボク : ソン・ガングク
 

ソンボクの甥でキリスト教助祭 ヤン・イサム: キム・ドユン

谷城派出所 警察官 オ・ソンボク : ソン・ガングク

谷城派出所 所長 : キム・ギチョン

 

國村さんがキャスティングされた理由は、「韓国人とは違う

"よそ者"が必要だった」から。

 

以下は感想です。ネタバレも含まれます。

未視聴の方は回避を!



 

 

こちらの映画も考察がたーくさんネットに挙がっています。

呪いも、人々の思い込みも、宗教も、それぞれすぎて、

誰しもが納得できるように分析するなんて難しいですからね。

【感想】

・主人公となる警察官でもある父親が「愚か」の一言に尽きます。
よく韓国作品には「なんでそんな余計な事を…」ということを

繰り返す登場人物が出てきて、視聴者をイライラさせますが

それです。

 

・日本の奴が怪しい→みんなで襲い掛かって殺せ(指示は、

上記の愚かな父親です)、の短さよ…

誰かひとりぐらい、まともな判断のつく人間はいないものなのか。

そこじゃないだろう、と言われるのは承知で言いますが、

飼い主を守ろうとするちょっと見た目怖い犬、に対して

酷いことしましたよね?誤解なのに。

 

・人を呪って、呪い殺すだとか、皮膚の湿疹を…とかなら

まだね。まだあるよね、ってなりますけども

ちょっとゾンビ的なところ出してきましたよね?

腐った死体が生き返ってくるとか、もう…なんでもありじゃねーかよ

な感じに。

 

・ちょっと記憶がごちゃごちゃなんですけど、祈祷師はソウルから

呼んだんでしたっけ?祈祷師と日本人(最後は鬼に)はグル?

なぜピンポイントにコクソンだけがボロボロにさせられたの?

村の乗っ取りが狙い?単に人殺したかっただけ?

鬼の姿になった日本人も、通訳もこなしていたイサムの見た幻想?

イサム、ゾンビに噛まれたけど大丈夫だったん?

そもそも、ゾンビが悪の根源?毒キノコじゃなくて?

幽霊のように登場した謎の女が、祈祷師をやっつけて

(この時点ではまだどっちが悪者かわからない)胃の中のもの

吐かせるみたいな行動していたけど、あれは何が狙い?

警察官が主人公だし、もう少ししっかりとした犯人だれ?サスペンス

かと思いきや、寓話的な終わりに。

 

結果、自分の中の結論としては、

・田舎で、特に気を付けなくてはいけないのは「人の噂」と

「それに簡単に騙される人々」だと
自分の人生過程で嫌というほど味わってきたので
この映画も、ちょっとエグい描き方ではありますが、

やっぱり、コミュニケーションの多様な経験と、冷静な判断で

頑なに決めつけないというのが大事なことだよな…と改めて

感じました。

 

です。

 

・娘ちゃんの演技は大変そうでしたが、素晴らしかったですよ

キム・ファニちゃん。あと、國村さんの謎めいたところとか、

鬼が似合い過ぎるところとか、セリフ少なめにしても、それが

味が出るところとかはとても良かったと思います!

 

星は

★★★★☆☆☆☆☆☆