結論から言うと、めっちゃ怖かった。
ゾンビ映画だから、そりゃ怖いだろうね…と思うでしょ?
ゾンビはそんなね、怖くないんですよ。
変な話、ゾンビは慣れているじゃないですか。
これだけ「ゾンビ映画」が数多くある時代だし。
今回のゾンビは襲ってくると感染してしまうという怖さはあるものの、
基本人間の能力は超えてこないんです。聴力も視力も人間レベル。
ただ、ちょっと集団になってるので、力はものすごくある。
閉めた玄関程度じゃ、体当たりで鍵がぶっ壊されて入られてしまう。
問題はそれよりどっちかというと、家から出られない、
家にずつとひとりきり、水も途絶える、食糧もない、
ゲームの中では、武器を振りかざしたことがあっても
現実で武器で護身のためとはいえ、人を襲うことはない。
戦わなきゃいけない、誰も助けてくれない…という孤独感のこわさ。
もう、それがめっちゃ怖かった。一人で観るものではない。
原題「#살아있다(生きている)」
アメリカのマット・ネイラーの2019年の脚本「#Alone」に
基づいて作られた。
気になるのは、いつ作られたんだろうというところだが、
撮影は韓国の群山で行われ、2019年10月1日に始まり、
年内に撮影が終わったとのこと。コロナで騒ぎ始める前です。
韓国では、2020年6月に公開が始まりましたが、日本では
コロナ禍もあって公開されず、Netflixで9月8日で配信されました。
1時間38分です。
監督: チョ・イルヒョン
脚本: マット・ネイラー
【あらすじ】
いつものように遅い朝を迎えたゲームオタクの青年、オ・ジュンウ。
すでに家を出ていた母親からは、食事の心配をするメモが残されて
いたが、ロクに気にせずダラダラ過ごしていた。
暫くし、ふと外の騒ぎに気が付く。窓から外をのぞくと、
マンション下の広場で、ゾンビと化した人々が次々と人に
襲い掛かっていた。状況に混乱しながらも、唯一の手がかりである
TVのニュースを見たり、食糧の確認をするが、母の書き置き通り、
あまりたいした食事は残っていない。買いに行けばよかった…と
思ったが、すでに遅い。
ゾンビ化したマンションの住人たちから隠れて、SNSなどを頼りに
部屋に立てこもるジュンウだったが、次第にネットやスマホ、
水道などのライフラインが途絶え、外部の情報も得られないまま
孤立してしまう。
10日目には食料と水が尽き、
15日目にはドローンなどを様々な機器を使い、
やっと繋がったスマホがつながる。が、母親からの「生き延びて」の
音声メッセージを最後に、家族の運命を知る。
その絶望から自分で命を絶とうとするが、その瞬間、マンションの
向かいの部屋からシグナルが送られてくる。
その部屋には、生存者キム・ユビン(パク・シネ)の姿があった。
【キャスト】
オ・ジュンウ: ユ・アイン
キム・ユビン: パク・シネ
パク・シネはうーん、日本人女優に例えるなら…長澤まさみ?
ジュンウの家の隣人 イ・サンチョル: イ・ヒョンウク
感染者に殺された女性警官: オー・ハイウォン
消防署員ゾンビ: チョン・ウンジョン
両目が見えない警備員ゾンビ: ソン・ギョンウォン
娘のゾンビに噛まれた母親: ヤン・マルボク
8階に住む男: チョン・ベス
割といい役を演じることの多い印象のチョン・ベスさん。
その妻: イ・チェギョン
・韓国全土が感染する、というより、ごく一部の街中で広がったもの
らしい。テレビは普通にやっている。「安全のため、自宅待機を」と
いった緊急時の国民行動原則が映し出されていたり、
「心身を安定させる呼吸法」をのんびりと紹介していたり、
ゾンビから身を守るための実践にはなんら役に立たない情報ばかり。
家にいろ、というばかりのテレビに対して、文句を言う場面がある。
コロナ前の2019年に作った作品としては、なんかすごいんですけど。
・母親の最期も知り、絶望して死のうとする主人公に、
わりと冷静にポイントレーザーを使って、存在を知らせる
パク・シネ演じるユビン。ユビンはアウトドア経験もあり、
避難生活能力が高めなんだよね。
パク・シネちゃんはバラエティー番組でも観たことがあるんだけど、
ドラマでのふんわりした印象と違って、レンガで竈も作っちゃったり、
「強さ」もあるんだなーって、その時思ったから、この役を見て、
ピッタリじゃん、って思いました
・ゾンビ映画好きからすると、ラストの展開は物足りなさを感じる
人も多いらしい。でも、私みたいな人は、そうは思わない。
・8階の男みたいな、狂気が一番怖い。
ゾンビ映画というより、急な出来事の時に買い占めに走らなくても
いいように、災害道具(武器入り)は用意しておかなければな、と
反省するサバイバル映画として楽しめました。
星は、★★★★★(4.7)
