韓国ドラマ「賢い医師生活」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

さて、長い前置きから。

前置きみたくない人は、紫の星のラインまで飛んで行ってね。

ムラサキしてね(使い方)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Aさんという俳優が好きになった、とする。
出演者だけで、観るドラマを決めるわけではないけれど、
俳優推しで作品をひとつずつ視聴していく…というのは
誰しもエンタメファンなら通りやすい道だと思う。


Aさんの作品を見ていくうちに、新たにBくんという俳優が

気になったとしよう。今度はBくんの出演作も…と選択肢が広がる。
そのうち、Bくんの作品に出ていたC君のことが気になり……と
延々と膨らみ続けるエンタメ好奇心。気が付けば、鑑賞したドラマ数は

すごい数に到達し、ちょっとドン引きされるぐらいになってきても…
それでも、一切出会うことのない役者さんたもがいる。


人気もあるし、名前もよく聞くけれど

私の観るような作品リストには一切入ってこない。

あえて外しているわけでもないのに、なぜ?


もしかして、私の好きなAとか、Bとかさんと共演NGとか?

実は俳優を観ていると思いきや、監督とか脚本家がつながっていて

その人たちの作品ばかり見ているから、とか?
…みたいな、役者さんいませんか?

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

このドラマは、私にとって、そういう上のような人が

集まった作品です。

 

原題「 슬기로운 의사생활 」
脚本: イ・ウジョン
演出: シン・ウォノ

「応答せよ」シリーズを手掛けた監督と脚本家が

再びタッグを組んだ作品だそうです、

応答せよシリーズは3作品ありまして、私は1988が大好きです。

 

現地では、tvNで。全12話。
2020年3月に放送開始、5月まで放送されていました。

ほぼ同時期に日本では、Netflixで鑑賞が可能でした。


まず、第一の、ひとことの感想…


「これで終わり?」

『次の回で、きっとこうなってああなるのね…』と

12話を見終え、13話を探したら、ない。おぷそ。

韓国ドラマってだいたい短くても、16話ぐらいあるのに、

え? キスしてからどうなったの?? 告って終わり??
…誰と誰の話かは置いておくとして。

 

結論は、「コロナのせい」ということなんですが、

続編もすでに発表されています。

2020年2月までの一年間を一か月一話で丁寧に描いていく予定

だったのが、コロナの影響で、2019年12月のクリスマスで

物語が終わったんですって。

つまりは…2020年1月、2020年2月、と、

あと、少なくとも2話はあったわけです。

 

【あらすじ】

大学の医学部で出会い、青春をともにした男女5人。
医師生活10年目、現在40歳となった彼らの、多忙でかつ、

充実した毎日の物語。


彼らは、しょっちゅう、病院から呼び出しを受ける多忙な生活だけど

5人でバンドを組んで、時間を作っては練習に励んでいる。

そこで、選ばれるのは90年代の懐かしい音楽。

 

さすがに韓国の90年代の音楽は知らないので、

これがわかったら、さらに楽しいんだろうなぁ…と思いました。

【キャスト】

メインは、5人。
肝胆膵外科医 イ・イクジュン: チョ・ジョンソク
医学部に首席で入学、首席で卒業。でもガチガチの真面目くん

というわけでもなく、陽気な性格で、シングルファザーとして

5歳の息子を育てている。これはモテるタイプよ。


小児外科医 アン・ジョンウォン: ユ・ヨンソク
とにかく優しく、とにかく子供好きで、その性格から「仏様」と

呼ばれている。が、本人はキリスト教徒で、神父になるのが夢。
これもまた、間違いなく、絶対モテる。

胸部外科医 キム・ジュンワン: チョン・ギョンホ
神経質タイプに見えて、後輩にも厳しい。患者に対しても、

直球ストレートなので、冷たく見られがち。過去の恋愛は、

長続きしなかったが、ある女性に恋して…

クール、クール、クール!!だけど、案外とめちゃ大食いだし恋愛下手。

これもまたギャップで…モテるよねぇ。

産婦人科医 ヤン・ソッキョン: キム・デミョン

裕福だけど家庭的に問題がありがちな家庭に育ち、バツイチ。

母親大好き、テレビ大好き。面倒くさがり屋で一人を好む。

クマみたいで無口だけど、仕事はできるし、患者さんに優しい。
…範囲は狭まるけど、でも、モテるよねぇ。

脳神経外科医 チェ・ソンファ: チョン・ミド
紅一点。後輩からも慕われ、知的で、性格も百点。

キャンプを好み、一人で山に行くことも。多少、音痴。
(チョン・ミドさん自身、本当はミュージカル出身。この作品が

テレビドラマとしては初作品らしい)

ここからは、その周囲の人々。

 

イクジュンの妹で陸軍少佐 イ・イクスン:クァク・ソニョン
イクジュンの息子 イ・ウジュ:キム・ジュン

 

アン・ビョンウ会長の妻でジョンウォンの母 チョン・ロサ:キム・ヘスク
ユルジェ財団理事長でロサの友人 チュ・ジョンス:キム・ガプス

 

ソッキョンの母 チョ・ヨンヘ:ムン・フェギョン
テゴンアパレル代表でソッキョンの父 ヤン・テヤン:ナム・ミョンリョル
ソッキョンの父の浮気相手:イ・ソユン

外科レジデント チャン・ギョウル: シン・ヒョンビン

無愛想な性格で、意図せずに周りを傷つけることがあるが、

裸足で児童虐待の父を追っかけたり、壊死した足から

ウジ虫を率先してとったりと、真面目で熱い所も。

アン・ジョンウォン先生のことが好き。

 

胸部外科チーフレジデント ト・ジェハク:チョン・ムンソン
ミスをするたびにジュンワンに叱られながらも頑張っている。
「刑務所のルールブック」でヘインくんのお兄さん役だった人よね。


外科病棟看護婦長 ソン・スビン:キム・スジン
イクジュンの心強いパートナー。この女優さんが出てると安心する。

産婦人科のレジデント チュ・ミナ:アン・ウンジン
ヤン・ソッキョン先生のことがだんだん気になり、わりと率直に

好き好き攻撃をしかける。メイクはド下手。


脳神経外科のチーフレジデント ヨン・ソクミン:ムン・テユ

脳神経外科のレジデント ホ・ソンビン:ハ・ユンギョン

脳神経外科のレジデント アン・チホン:キム・ジュンハン

刑務所のルールブックでは、あの!!ハニャンの恋人役だったのよね。

神経外科看護師 ファン・ジェシン: ヤン・ジョア

 

本科3学年実習生 チャン・ユンボク:チョ・イヒョン
本科3学年実習生 チャン・ホンド:ペ・ヒョンソン

救急医学科医師 ボン・グァンヒョン: チェ・ヨンジュン
ユルジェ病院長 チュ・ジョン:チョ・スンヨン

 

以下、ネタバレ付き感想のため、未視聴の方は回避を~。

 

 

・数万人に一人の難病…だとか、血だらけの救急患者が何人も

一気に…だとか、派手な医師生活はなく、本当に

一人ひとりの患者に向き合う医師生活が描かれています。

とってつけたような「メス!」はなくても、擦り切れた靴だとか、

蓄積した首の痛みだとか、ちょっと手にする消毒液とかの演出、

扱いが秀逸な医師ドラマなのです。

 

・食事をしていてもバンド活動をしていても、電話が鳴れば

すぐに病院に戻らなきゃいけない。だけど多忙だ、多忙だとばかり

口にするのではなくて、仲間とか、恋人だとか、一人で山籠もりとか

そういう時間を作る努力をする…という、手本を見せてくれている。

そしてみんなタフだ。

 

・ギョウルのどこに惹かれたのか、ちょいわかんなかったのは

私が恋愛下手だからか。自己反省に至る。

ぶっきらぼうな、時に人を傷つけちゃう発言をするような

一面があっても、受け入れてくれるイケメン医師がいるなんて、

愛想頑張ってる子が報われないじゃないか(笑)。

 

・すごい豪華なカメオ出演。

順不同でいくと…

イクジュンの元カノ: Ara(本人)

元カノが女優なんて、さすがはイクジュン!! 

応答せよとは違い、ちゃんとキレイなんだけど、

食事の食べ方は豪快で当時と一緒。


ジョンウォンの長男: ソン・ドンイル
ジョンウォンの次男: キム・ソンギュン
ジョンウォンの長女: オ・ユンア
ジョンウォンの次女: イェ・ジウォン
男系兄弟は応答せよ繋がりですね…。

どんな年の離れた兄弟だよ…(笑)

小児科の患者の母:ヨム・ヘラン
トッケビの叔母でおなじみ。味わい深い役もお上手なんですよね。
ほぼノーメイクで芝居に取り組める女優さんってすごい。

ジュンワンの患者:キム・ソンチョル
「刑務所の…」では、刑務所に詳しいポプチャとして青年って

感じでしたけど、しっかり大人に。

イクジュンの妻:キ・ウンセ
ラジオDJ(声のみ): イ・スグン
ラジオDJ(声のみ): ウン・ジウォン
病院顧問弁護士: パク・ヒョンス
妻の出産に立ち会い歌う夫: キム・ドンギュ(声楽家)
入院患者・妻:キム・ソニョン
その夫:チェ・ムソン きたーーー!!テクは元気ですかぁぁぁぁ!!!
 

・ソンファと同じ病気の経験があるので、わかりみがすぎる。

けど、この件に関しては、私にはイクジュンのような相談相手が

いなくて悲しみ。

 

・この5人の主演クラスでいうと、見た事はないと言っても、

チョ・ジョンソクは、青い海の伝説の人魚役というかなり特殊な役で、

チョン・ギョンホは、刑務所のルールブックとか、愛の不時着で

ちょこっとだけ、

ユ・ヨンソクは「ミスター・サンシャイン」で知った…ぐらい。

ミスター・サンシャインでは、ヒゲをはやし、人をばったばったと斬り

浪人として生きているけど、心の奥底では一人の女性に叶わぬ思いを

寄せている…という役で。この役が好きで、この作品にたどり着いた

というわけで、ユ・ヨンソクがAさんにあたります(笑)。

 

★★★★☆(星3.6) 続編、期待しています。