韓国ドラマ「ここに来て抱きしめて」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

自粛期間は、韓国ドラマを楽しむゴールデン期間です。

 

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パツンバツン顔、と評したチャン・ギヨンの私的第二弾作品を鑑賞。

世間一般では、「爬虫類顔」に分類されるようですが

この顔、なんだかクセになるんです。

 

原題; 이리와 안아줘

英題: Come and Hug Me

脚本:イ・アラム
演出:チェ・ジュンベ 
全16話。 2018年 MBC。

 

サイコパスな連続殺人鬼が、息子の初恋の相手の両親を殺害。

息子は、加害者の家族として散々な人生を送ることとなり、

被害者の娘もそういう眼差しで世間から見られて生きることとなる。

そんな二人が、偶然再会。…という物語。詳しくはこちら↓

 

【あらすじ】
残酷なサイコパス連続殺人鬼ユン・ヒジェ。
その息子ユン・ナム(チェ・ドジン)は善良で賢明な性格の少年だった。
ある日、近くに引っ越してきた国民的女優の娘キル・ナグォン

ハン・ジェイ)と出会い、自然に惹かれあい恋に落ちる。

しかし、ナムを偏愛していた父ヒジェは、自分の愛する息子ナムを

軟弱にし、奪おうとするナグォンと、その家族が目障りで、
両親を殺害し、ナグォンまで殺害しようと襲い掛かる。

助けに入ったナムは自ら自分の父親を警察に通報、刑務所へ

送ることになる。
淡い恋心を抱いていた二人が、突然に「殺人者の息子」と

「被害者の娘」という境遇になってしまう。

月日が経ち、ナムはチェ・ドジンという名前で生活し警察官に、

ナグォンはハン・ジェイという名前で母と同じ女優に成長する。

トップ女優となったナグォンにある日、ストーカーテロ事件が起こる。
新人賞を受賞した授賞式が終わった明け方、ドレス姿で運ばれた

病院でナムと再会し、その後警察に警護を頼みやってきた

ナグォンとナムは2度目の再会を果たす。
過去のトラウマ、世間やマスコミからの視線、新たに忍び寄る

犯罪の影など辛く厳しい境遇に置かれているが、

それでもお互いの存在を必要とし、互いに愛し合う健気な2人の姿は
そばにいてくれる人の大切さを感じさせ、暖かな気持ちにさせる。

 

韓国ドラマあるあるの、「警察は何してんのよ!!」

「もう少し用心していたら、その犯罪は起こらなかったよね?」

的なツッコミどころは満載なんだけど、そこは、今はスルーして

良きところから評価してみよう。

私的、このドラマの見どころは、子役の選定だと思う。
いわずもがなで、ナム・ダルムくんは安定してうまいし、

そして、ジェイの少女時代を演じるリュ・ハンビちゃんの

存在感の強さ、華やかさたるや…。

ナム・ダルムくんのさらに子供時代を演じるムン・ウジンくんも、
もう売れっ子中のトップクラスの子役。

 

【キャスト】
チェ・ドジン(ユン・ナム): チャン・ギヨン(下)
ドジンの少年時代: ナム・ダルム (上)
ドジンの幼少時代: ムン・ウジン    

 

尾高やな優しい顔立ちのナム・ダルムくんからの爬虫類顔…

でも、ポイントが抑えられているのか、そんなに違和感がない。

そして、さらに幼き頃が、↓こちら。

無条件に可愛い犬顔。犬が爬虫類に…?やめなさい。



ハン・ジェイ(キル・ナグォン): チン・ギジュ(右)
ジェイの少女時代: リュ・ハンビ(左)
ジェイの幼少時代: オク・イェリン

 

スペインあたりとのハーフかなって思うぐらいの華やかさを感じる

リュ・ハンビと、親しみやすい顔立ちでどこか川栄李奈なチン・ギジュ。

いろいろと伸びて、薄まったと思えば、なくはない。

「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」での侍女役といい、

裏切らない感は高い。

ドジンの父で連続殺人犯 ユン・ヒジェ: ホ・ジュノ

写真載せようと思ったんだけど、もうそれも悍ましいぐらい、

本当に怖い。ハンマー振り下ろして、がんがん殺しまくるという

物理的な怖さもあるんだけど、サイコパスで息子を支配しようとする

精神的な怖さとか不快さとか、目の奥の静けさとか、

M字になる上唇とか、もう本気で怖い。

それだけお芝居が上手いってことなんだけど…なんなく演じている

ことがすでに怖い。

 

ドジンの異母兄 ユン・ヒョンム: キム・ギョンナム(下)

ヒョンムの少年時代: キム・サンウ(上)

 

    
うん、うまい。実にうまい。近からず遠からず。

ちなみに、キム・ギョンナムさんは、

最新では「ザ・キング」にご出演中。

その時の様子がこちら。

 

少し、頬がこけた?


ヒジェの元妻でドジンの養母 チェ・オクヒ: ソ・ジョンヨン    
オクヒの娘 チェ・ソジン: チェ・リ
ソジンの少女時代: イ・イェウォン   

 

ソジンを演じているのが、 
トッケビ(左)で「ピ~~~(血)」と叫んでいた、意地悪従妹さんでした。

ジェイの義兄で検事 キル・ムウォン: ユン・ジョンフン(右)

ムウォンの少年時代: チョン・ユアン(左)  

 

親子役でも行けるんじゃない?という、絶妙な組み合わせ。


ジェイの父 キル・ソンシク: パク・ギョンチュ    
ジェイの母 チ・ヘウォン: パク・チュミ    

ジェイの所属事務所代表兼マネージャー: パク・スヨン
ジェイの先輩でトップ女優 チョン・セギョン: チョン・ダヘ    

ドジンの上司でチーム長 コ・イソク: チョン・インギ
ドジンの先輩刑事 カン・ナムギル: ミン・ソンウク
この人も癖の強い顔をしている…
ドジンの同僚刑事: クォン・ヒョクス    
ドジンの後輩刑事イ・ヨンジ: イ・ダイン

 

イ・ダインちゃんといえば、    
下の「花郎(ファラン)」の印象が。渡辺の麻友氏に似てる。

こちら、↓本物の渡辺の麻友氏。



パク・ヒヨン記者: キム・ソヒョン 

この人演じる、パク記者は、本当にマスゴミ中のゴミっていう

感じのイヤーな役なので、「パク記者マジマスゴミ」って

早口言葉で三回言ってみてほしい。ほんとに。


ハン・ジホ記者: ユン・ジヘ    
警察大学教授: ソン・ヨンギュ

ヒジェの模倣犯 ヨム・ジフン: ホン・スンボム    
ヒジェの協力者 チョン・ユラ: ペ・ヘソン    

ユラみたいな、獄中の犯罪者と手紙を介して結婚とかする女、

いるよね。有名になりたいのかな。理解に苦しむし、苦しむから

理解する努力とかしない。ペ・ヘソンさん、わりと狂気じみた役が

(けど更生してるとか、けど普通の人ぶって生活している)多いような。


ここから、ネタバレ含む感想。ああ、父ちゃん怖いよぉぉぉ。




・少年時代をサラッとやるのかと思いきや、ナム・ダルムくんの

出演シーンも長くて、とてもきれいな映像の中、淡い初恋模様も

丁寧に作られている。木を表す나무(ナム)、楽園を意味する

낙원(ナグォン)、お互いが支えあうような、この初恋の描き方が

素晴らしくて、もうここだけで、いいよ、おなか一杯だよみたいな(笑)

気にさえなる。子役が上手いよぉぉ。

 

・何人もを酷いやり方で殺して、死刑判決を受けているのに、

全然死刑にされる気配もなく、刑務所内でも看守を襲ったり、

問題行動を何度もしているし、移送中に逃げ出すし、

ねぇ、いつ死刑にすんの?って、イライラする。
年老いている感も全然なく、筋力めちゃあるしいつ鍛えてるんだよー。

・検事になった被害者お兄ちゃん。刑事より、前へ前で捜査に

割り込んでいくの。そんなもんかね。なんか目がエロいし(笑)。

・通報者とか被害者とか、かなり危ない身の人々の警護が

あまりに薄くて…戸締りももっとしっかりして!!だし、夜中の呼び出しに

そんなにホイホイ出かけないで!!だし。韓国ドラマあるあるのイライラ。

 

・あれだけの大事件の加害者家族、被害者家族は、

PTSD治療をちゃんと受けないと。特に子供たちばかりなんだから。

・マスゴミがゴミ、ヘドロ?として描かれているけど、

事実無根なことを話題性欲しさに報じたりとか、

不法侵入するし、もう犯罪。


・物語に出てくるゴールデンレトリバーが本当に、救い。癒し。

(前半ラッキーちゃん、後半はポムちゃん)

人懐っこくて、ちゃんとお芝居ができて、えらい。

わんチュールを一年分、送りつけたい。

 

トータル評 ★★★★☆ (星3.7)