韓国ドラマ「梨泰院クラス」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

『なんといっても早い』

 

韓国で2020年1月31日~2020年3月21日の間に放送された

作品が、もう日本語字幕付きでこちらでも観られるのだ。

3月28日から公開開始。はやい。さすがは、Netflix。全16話。
 
原題: 이태원 클라쓰
英語名: Itaewon Class

監督: キム・ソンユン
脚本: チョ・ガンジン(ウェッブコミック原作者)

 

みんな大好き、頼れる오빠(オッパ)こと

パク・ソジュン。

 

彼のドラマは「キム秘書がなぜそうか」以来、10カ月ぶりだそうです。
キム秘書も漫画原作の作品でしたが、こちらの作品もそうです。

髪も役に合わせてイガグリ頭にしてて、なかなか原作に近いです。

 



このドラマだけじゃありませんが、韓国ドラマは

色彩の扱いが上手で、今回のも、街中でロケっていうのもあり

ガチャガチャした色合いが、ギラギラにつながってて

なんかとてもいいです。

そして漫画原作者が、脚本家、ってなかなか「!」です。

この、チョ・ガンジンさんという方は、実際に梨泰院に

甘栗というお店も持っているそうです。

漫画家やってて、脚本も手を伸ばして、お店経営…ふむふむ。

 

【あらすじ】

主人公パク・セロイは、曲がったことが大嫌いで、

不当な仕打ちにも屈せず自身の信念を貫く性格。

セロイの父は、飲食業界最大手「長家(チャンガ)」に勤めていて

男手ひとつでセロイを育ててきた。

ある日、転校先の学校で、チャンガの後継者となる同級生の

横柄な態度を目撃、いじめられていた生徒を助け、殴り倒した結果

学校にも権力を持つャンガの会長の嫌がらせで高校を退学すること

となってしまい、父親も仕事を失う。

小さなお店を持ち、新しい生活を始めようとしていた矢先、

最愛の父がひき逃げにあい死んでしまう。

犯人は、セロイが殴ったチャンガの長男だった。

身代わり出頭や警察による隠ぺいで、真実を隠蔽される目にあい、

事故でケガをおっている長男のもとに押しかけ、暴行をしてしまいう。

児童施設出の同級生でセロイの初恋の相手であったオ・スア

(クォン・ナラ)が、セロイを殺人者にしたくないと通報したのだった。

セロイは有罪判決を受け、前科者となってしまう。

 

刑務所の中でも、心折れずに前を向き続けるセロイ。

面会に来てくれたスアから、彼女のチャンガへの就職の話を聞く。

 

出所後、前科者には手厳しい社会の中でも、前向きに

漁船に乗って仕事を続け、着々と力をつけていくセロイ。

とうとう、父との叶わなかった夢、飲食店「ダンバム(甘い夜)」を

梨泰院に開業する。

そこにはこれまでの仕事で出会った仲間がいた。

刑務所で知り合ったチェ・スングォン(リュ・ギョンス)、

工場で知り合ったトランスジェンダーのシェフ、マ・ヒョニ(イ・ジュヨン)。

セロイの退学のきっかけとなった同級生、イ・ホジンも

裏から陰ながら応援してくれていた。

セロイの夢は「長家(チャンガ)」を超える韓国一の飲食店を作ること…

 

【キャスト】
パク・セロイ : パク・ソジュン

 

セロイの父(元チャンガ従業員) パク・ソンヨル:ソン・ヒョンジュ

この方が「特別出演枠」だったんですけど

にしては出過ぎじゃ?(笑)


セロイの友人 オ・スア:  クォン・ナラ 

 

【チャンガの人々】

チャンガ会長 チャン・デヒ: ユ・ジェミョン

チャンガの長男 チャン・グニョン: アン・ボヒョン

チャンガの次男でタンバムスタッフ チャン・グンス: キム・ドンヒ

 

マネージング・ディレクター カン・ミンジョン: キム・へウン

※整形の見本写真のような顔をしていて話が入ってこない

 

パク・ジョンギ部長 (11・12話):  イ・ジュヒョク


【ダンバムで働く仲間】


チョ・イソ  : キム・ダミ(ダミちゃんはテレビ初出演で初主演だそう)

 

トランスジェンダーのシェフ マ・ヒョニ: イ・ジェヨン

元暴力団 チェ・スングォン: リュ・ギョンス

ギニア出身のアルバイト キム・トニー: クリス・ライアン

 

バイトの面接に来る女性(6話): ソ・ウンス(空降る以来・特別出演)

 

イソの母キム・ヨジン:キム・ヨジン
 

セロイの元同級生でファンドマネージャーイ・ホジン: デビッド・イ 


元刑事 オ・ビョンフン:ユン・ギョンホ

貸金業のおばあさん キム・スンリョ:キム・ミギョン

刑務所でセロイと同房だったヤクザ  キム・ヒフン:ウォン・ヒョンジュン


ゲイバーのオーナー ソク・チョン:ホン・ソクチョン(特別出演)

※これは、やっぱりユン食堂つながりなのかしら…

 


グンスの先輩(3話):ユン・パク

レストランのイケメンシェフ(16話): パク・ボゴム
思わぬ登場にキャーーーー!!セロイよりいいじゃん!!と思ってごめん。

 

--------------以下、ネタバレ含む感想-------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※個人の記憶メモ兼、感想です。

 

・なかなかにすごいマンガの再現度。

パク・ソジュンさん自身が、漫画で描きやすい顔なのですよね。

…褒めてます。にしても、ここまでのイガグリ頭。ほかの仕事に

影響はなかったのかと心配になります。

 

・ちなみにこの方が、「留学しなきゃアカデミー賞俳優」と

言われた噂のパク・ソジュンさんなんですよー!!

スペイン、ガラチコのみなさーん。この人がホールスタッフとして

イケメン振りまいていたパク・ソジュンさんですよー!!l

立派になりましたー!

 

 

・こういう物語って、主人公のすべてを知る昔からの初恋の相手とか

大事にされそうなものなんだけど、上から目線で「貧乏人は嫌」とか

言っていたり(そんなに嫌な子ではないんだけど)、あの男は

私のことをずっと忘れずに好きでいてくれる、とか思いこむと

ポポポーンと持っていかれますよ、みたいな(笑)そのクールさが

新鮮ではありました。純愛貫き通すと見せかけての、美談なんて

知らねー!!っていう思い切り。

チョ・イソ(キム・ダミ)による、「ディフェーンス!!」、好きです。

 

・↑に出てきた、かっさらってくパワー女子、チョ・イソ。

セロイよりずっと年下で出会った時には、まだ、居酒屋NGのお年頃。

帰国子女で、成績優秀。メンサ会員でIQ162のインフルエンサー。

性格にちょっと難ありで、ソシオパス……ゆえ、自分を好いてくれてる

男の子には全然優しくない。きっぱりという。好感度は低いんだけど

仕事はできるし、復讐は彼女なしでは成し遂げられなかったし…で

女もポヤポヤしてばかりいられねぇぞ、っていう新しいヒロイン像だな

って、ちょっと思った。そして、セロイのこと思い遂げるしね。

ちなみに、初恋の相手のほうも、なかなかの野心家というか、

根性あるヒロインなのよね…。

 

・働く→お金ためる→金持ちになる、といった目に見える

ド根性労働ドラマではなく、投資で…とか、不動産を購入して…とか

もちろんそんなうまい話はないんだけど、綺麗事じゃない

経済への興味のきっかけとして、商売経験のない世代がみると

勉強にもなるかも。(という、SNSでの声が多かった)

 

・復讐劇の持つ特徴かもしれませんが、よっぽどのことがない限り

後半ダレてきますね(笑)。警察なにしてんだよな事件を無理やり

起こしてみたり(心の中で「んなワケねーだろ」)、悪人が執拗すぎて

イライラしたり(どんな前世で生まれてきたんだよ)。

一方の主人公にも「危ない所に素人が一人で…しっかりしろ!!」とか

つっこみたくなるものです。この作品も、そこは回避しきれていない

んですが、信念を曲げない揺るがないパク・セロイが良かったですし

(いやでもそこで、アレしちゃうの?感もなくはですが…)

パク・ソジュンがとてもとても役にあっている。

信念曲げなさそう俳優No.1じゃないですか?(笑) 

肩幅や立ち振る舞いから感じる安心感、さすがです。

 

・序盤のテンポの良さや、セロイのとんとん拍子の快進撃に

物語を止める方法が見つかんなかったぐらい夢中でしたが、

後半になるにつれて、まだそこ?みたいなどん詰まり感を

感じておりました。

圧倒的に、チャンガの会長(ユ・ジェミョン)の悪役が上手すぎて…

悪役のプロ…だとわかっていても、イライラする。

長男、アン・ボヒョンの「卑怯な顔」もすごい上手い。

本当は優しいヒョンみたいだけど。


・物語の進展が遅かったり、災難続きの主人公とか

喉に詰まりそうなドラマのこと「さつまいもドラマ」って表現するらしい。

水分なしで食べ続けると、ホクホクで喉が詰まるから、って。

私がさつまいもを苦手とする理由が、通じたようで嬉しい(笑)。
 
・原作ではセロイとイソは結婚し子供も生まれるそう。

ちょっと一筋縄ではいかない子供になりそう。
イソに任せきらず、タンバムの仲間たちと共同で育てたほうが

きっといい子に育ちそう。(変な心配をしています)

 

・気の優しい少年から、好きになった女のために

色々と立場的につらい思いをしていたグンス(キム・ドンヒ)。

ポヤポヤっとしてて、新人さんなんだなぁ…って感じフル。

若くてこれからが楽しみです。

グンス、もっと物語の深部に入り込むのかと思いきや、

案外と雑に扱われてましたね。もっと、虫を殺すのも

平気なタイプのやばい子かと思っていたのに。

 

・エンディングにVの「Sweet Night」。

そして、まったく前情報入れてなかったので驚いたボゴムくんにドキドキドキドキドキドキ

 

 

以上。

鑑賞のスピード感★★★★★

満足度 ★★★★☆(3.7)