第559回 ダイナミックグローブ ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

開店直後のユニクロ店内で

時間を潰しながら商品を見ていたら

若い男性が近寄ってくるのが

視界の端に見えた。

 

婦人服、それもルームウェアなどがある

微妙なコーナーである。

一瞬ドキッとして、その方向を見たら

二十歳ぐらいだろうか

若くて爽やかな青年…わかりやすく言うと

昔の大江千里みたいな子が

私を見てニコニコしてる。

 

そして突然の英語。

うん、中国とかそっちのほうの人で

ネイティブではない感じの発音。

 

どんな発音であれ、

わからんものはわからん(笑)。

 

「○○△※■○○、size?」

あ、サイズだけわかった(笑)。

 

よく見れば

手には婦人服を持ってた。

 

え?え?なんだろう?

サイズ…を確かめたいのかな?

 

もう一度、彼は繰り返す。

 

そして、今度は最後に

「……mam!」

 

あぁ。

多分、ママにお土産を買っていきたいけど

サイズがよくわからない。

あなたでサイズを確かめたい、みたいな

そういうことだったと思う。

 

しかし、その間

私の頭の中には

「まむ…」「まむ…」「まむ……!!」

いや…確かにあなたぐらいの年の

子供がいてもおかしくないわな。

 

でも、だとしておかあちゃんは

あなたより背が高くて

こんな頑丈な体をしてるんだね!!

そっか、と、無理やり自分を励ます。

 

私は彼から服を受け取って

自分の体に当ててみた。

英語で返す技量はないので

「ほら、余裕。全然大丈夫。OK!よ」

と、日本語で返すと、彼は笑顔で去って行った。

 

 

…先日、某テレビ番組で

街の商店街を取材していた時、

出演者が店員さんを

「おかあさん」と親しく呼んで近づいた。

すると、彼のファンでもあったという

その店員さんは、

「違う。おかあさんじゃない。

そんなじゃない。お姉さん。」と彼に伝え、

その出演者も

「ごめんなさいね、デリカシーがなかったね」

と謝っていた。

 

…というエピソードを思い出した。

多分、ユニクロの彼も

最初は、お母さんの、というのを

言わないでいてくれたのかもしれない。

でも、私が英語が聞き取れなくて

怪しんだ顔でもしたので(わかんないけど)

心配しないで、お母さんのだから、と

説明してくれたのかもしれない。

 

この出来事があって、

軽くボディブローを食らった後、

この日向かったのは、後楽園ホール。

初の生ボクシング観戦だった。

 

ボクシングのルールを

よくわかっていないのに

私がジムでのボクササイズ話題をしてるので

「試合見てみない?」と誘われたのだ。

それもめっちゃいい席。

 

以下、初心者の感想。

 

ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ

土屋修平選手の初防衛戦…というとてもいい試合。

チケット代もいいお値段です。

 

「うわぁ、ボクシングって血とか出るでしょ。

血とか……痛そうだしやだぁ~」

と思ってみてたけど

メイン試合含めて6組ぐらいあったのかな?

そのうち、出血は二回。

 

実際、試合を見ながら出血があっても

「あ、カットした。(試合続行)だめかな…」とか

冷静に見てる自分がいた。

 

結局、そのメインの試合は

初防衛失敗で、西谷和宏選手が勝ったんだけど

試合途中から、あ~こりゃ青(西谷)が勝つなぁ…と

赤(土屋)コーナー応援席にいながら思ったりしてた。

 

8回戦 ライト級
  ○ 斎藤 一貴 (角海老宝石)
      KO6R 2'24"
  × ジミー・ボルボン (フィリピン) 

8回戦 スーパー・バンタム級
  × 小池 信伍 (角海老宝石) 
      TKO6R 1'35"
  ○ クーキアット・ソーケーオカムシー (タイ) 

8回戦 バンタム級
  ○ 武田 航 (角海老宝石)
      TKO4R 2'34"
  × クルンシン・ガオラーンレックジム (タイ)

8回戦 フェザー級
  ○ 大橋 健典 (角海老宝石)
      TKO3R 0'58"
  × 本吉 豊 (reason)

8回戦 65.0 Kg契約
  ○ 岡田 博喜 (角海老宝石)
      TKO7R 1'00"
  × ロデル・ウェンセスラオ (フィリピン)

日本タイトルマッチ10回戦 ライト級
  × 土屋 修平 (日本ライト級チャンピオン 角海老宝石)
      TKO8R 2'52"
  ○ 西谷 和宏 (日本ライト級1位 VADY)

 

初のボクシングで思ったこと。

 

・個性豊かなファンが多い。

関係者も多いのだろうが、

やんちゃな感じの強面の人が多かった(笑)。

でもイケメン度も高い。

日本語の個性的文面の入った服を着てる方も多い。

 

・アイドルのライブ会場でも見かける

うちわ応援隊もいた。

試合の流れによって黄色い声を上げたり

突然泣き出したり、なんか……親しみがわいた(笑)。

 

・声援がすごい。後ろのほうの席からも

「コーチなの?ねぇ」というような

パンチ指導の声が飛ぶ。

 

・応援団?の熱もすごい。

土屋選手の名前の入った

光るブレスレットが配られたんだけど

あれ、応援団の自腹じゃないかなぁ。すごいなぁ。

 

・今回の試合、15歳以下無料。

なので、同伴の大人の席に

無理やり子供が座ったりする。

 

・そんな子供に、可愛い子が多い。

選手の奥さんなんかも

ほぼほぼ綺麗な人が多い。

 

・前半の外国人選手が

へこたれなくてすごかった。

特にロデル・ウェンセスラオ選手の戦い方、

私は好き。

 

・ボクシングファンはわからないけど

私は強さもそうだけど、

目を惹く選手というのがあるなぁと思った。

作戦?というのだろうか、うん。

 

・日本人選手も外国人選手も礼儀正しい(笑)。

そこは、血を流しても、スポーツなんだなぁ。

負けても潔く、客席に挨拶までして退場する。

格好良い。

 

・ガード高め、脇しめて…が

一番強そうに見える。見習いたい。

 

 

 

 ←おまけ・義堂ちゃん(日テレジム所属(ウソ))