急に冷え込んだ新宿の夜。
凍えるような寒さのなかに女子高校生の軍団。
女子高校生しかいないかと思うほど、
白いセーター姿で会場前は埋め尽くされていた。
「これ、全部客なのか?」と思ったら、
どうやら早くも出待ち体制だったらしい。
多少、いつもより仕切りの悪い開場18時半。
いつもったって3回目・・・。
寒さのせいか、前回の時、一番がなりたてては
キレまくっていたお兄さんも静か。
席も詰めることなく座ったために、
120番台に入った時点で立ち見かと思うほどだった。
どうにか、あいている席を確保し、しばし待つ。
開演。ネプチューンの名前が出ただけで、
会場に奇声が飛ぶ。不安だ・・・。ネタの時は静かにね。
司会の3人が出てくると、やはり奇声が飛んだが、すぐ収まりホッとした。
トークは3人の近況、というか名倉さんと原田さんの引越し話。
原田さんが都内進出を果たしたと聞いて、
健ちゃん「田無から、こっちに入ってくんな」発言。
この際、「東京区民の立場から言わせてもらえば・・・」と言ってしまった健ちゃん。
名倉さんに「東京都民や。東京区ってないから」とツッコまれる。
この健ちゃんの暴言(?)に
原田さん「舞台では健には何もいいません。ただ楽屋で、セクハラ。」
挨拶からさっそく、笑わせてもらう。
さてさて。ネタ本番。
トップは“18KIN”。私ね~。ツッコミの方の声、だめなんです。
生理的に。そこんとこ我慢すれば漫才形式で面白いかな~と思うんです。
ただ、流行ネタが多いんですよね。
共感から生まれる笑いというんでしょうか・・・。
そういうのって・・・・疑問。
それから・・・って、全部の出演者はかきませんからね(笑)。
覚えきれてないもの。
“アクシャン” 前回「お兄さんと再会」ネタだったんですよね。
あの時、杉崎さんですか、あの方は確かに独特の魅力があるなぁ・・・と
思ってみていたんですけど。今回、その杉崎さんが覆面で登場。
やはり「兄弟愛」をベースにした(?)ネタでしたね。んー。
これはこれで面白かったんです。
ところが、後に出てきたゲスト出演の“ノンキース”が、やはり覆面で登場。
プロレス系のワザでばったんどったんするあたりまで、
かぶっちゃってて(覆面だけに・・・(寒))損したなぁと。
“アクシャン”自身のネタも、ネプチューンワールドにハマりすぎている私としては、
おとし方の意外性が物足りなく感じてしまいました。
これは、私の方の問題ですね。
次“やるせなす”。私、この人たち面白いと思います。
前回、「口笛」ネタですごい印象強かったんですが
今回、もう1つネタを見て、やはり面白いことを確信しました。
今回のネタは「バイク通学を叱られる生徒と教師」だったんですけど。
構成がしっかりしているのと、言葉のキレがいいんです。間も実にいいですし。
セリフ1つ落とすことなくコントにハマれました。次回も大変、楽しみにしています。
そしてそして、今回。何より収穫だったのが・・・・
いまさらだなんて言わないで下さいね・・・。
“ピーピングトム”さんです。8月に初めてライブへ行った初心者の私は、
事故でお休みしていた桑原さんを一度も見たことがないまま3ヶ月。
(全治3ヶ月のケガで見たことないのが3ヶ月・・・)
「今村“ピン”ピングトム」さんしか見たことなくて。
今回、トークだけでしたけど、復帰した2人を見て
「うひゃあ~、ちょいとちょいとすごい面白いではないの~」
と感動さえしてしまいました。桑原さんのトーク部分、
ほんのちょっとだけでしたが、すっかりそれだけで虜です。
ツッコむ今村さんが、また嬉しそうで・・・。大収穫です。本当に。
クララ状態だった桑原さんの1日も早い完全復帰が楽しみです。
“ふかわりょう”さん、持ち時間が短く感じましたね。いや、実際短かったのかも。
「こんな学園祭はいやだ~」というネタでしたが、
読み見上げる以外の脱線的部分が殆どなく、
前に比べたら面白くありませんでした。
“水越ヨシユキ”さん。「タモリさんの親戚が、
タモリさんを休ませるために笑っていいともハイジャック」ネタでした。
やりたいことは伝わるというか、この企画を考えたまでは面白かったと思うんです。
目の付け所がいいというか。
ただ、これも「誰もが知っている」という、共感からの笑いのような気がして、
特に面白いとは思いませんでした。
あと・・・毎度、定着した人気があるようなんですが
金の卵の“大隈”さん。私はですね。好きではないです。
前回の「マイクテスト」といい、今回の「審判」といい・・・。
凡才の演じる天才ネタという感じですか。
ブカブカの靴をはいているような・・・。
さ、そして“ネプチューン”。
今回は「運送屋に勤める3人組が、
免許費用を求めてポエムを作る・・・」という内容。
健ちゃんワールドが少し男っぽく(?)始まり、
想像のつかないおちの連続。そして最後の大オチまでバッチリでした。
あ、でもね。気がついたんですけど。
原田さんって、芝居に入り込むせいなのか
「今(セリフ)言えば笑いにかぶらない・・・」と思うタイミングから
ワンテンポ遅れてセリフ言ってしまうんですね。
間があるじゃないですか、みんな原田さんの表情に注目する間・・・。
その沈黙の緊張感がとけて笑い出すタイミングに、
笑いをとるべきタイミングがかぶってしまうんですね。
なので、そのセリフが聞き取りずらい。
今回でいう所の「サウナ・・・・行こうか」の「・・・・・」の部分。
「・・・・・」の部分に客席も次何くるかな~と思って緊張して待っている、
で、あれ・・・?言わない、言わない・・・
あら、なんだか沈黙がおかしい。くすくすくすっ・・・の、
この「くすくすくす」に原田さんのセリフがかぶるんです。
あれ、3回くらいあったので気になりました。
やはり笑わせてくれる間を大切にして欲しいですね。
その点、例えタイミングを図ってても、かんじゃっても間を待つ
健ちゃんの方が聞き取りやすかったです、今回は。
ネタ自体は本当におもしろかった。
全体的に見て、思ったんですが
若手組はわりと時事ネタというか、世間の流行に対応した
ネタを創っているんですね。これって
時間がたつとすぐに古くなる。その時は面白いからいいといえばいいけど・・・・。
ただ、上の人たちというか例をあげますと、
ネプチューンはあまり時事ネタをやらないと思うんです。
原田さんがドラマに出ているから、その話題・・・みたいなのはあっても、
彼らのコントに「反町」や「安室」とかって言葉、あまりでてこない。
世間で作られた言葉や流行でなく、彼ら自身がそういう言葉を
造るという姿勢が私、何より好きです。
ネプチューンの中で一番尊敬する所です。
他の芸人さんの例が浮かばないのが私の浅はかな所でして(笑)
ま、とにかく漫才は別としても、コントで流行物をとりあげるのはあまり好きではないです。
今回、私が特にいいと思った“やるせなす”と“ピーピングトム”は、その点が優秀でした。
最後、出演者が舞台にそろって挨拶。
ノンキースの方から名倉さんに「おたくの、ガキんちょ(健ちゃん)なんとかして」とのフリ。
健ちゃんが、いたずら携帯をするとのこと。健ちゃんらしいエピソード。
もう一つのエピソードとして、桑原さんのお見舞いに健ちゃんが変な人形を持っていった話、
名倉さんは木工用ボンドを持っていった話などで盛り上がる。
名倉さん、TIMのレッド吉田さんの「しゃかりきに~」をいたく気に入っている。
会場暗転後も、「しゃかりきに~」のコールが響き渡る・・・。
会場を出る。出待ちは出来る限りさけて通りたい小心者の私は
一緒に来ていた健ちゃんファンの女の子と食事に向かう。
10時すぎに店を出ると会場方面から「きゃあ~」という歓声とフラッシュの光が甚だしい。
ここはやはり、ミーハー心。そちらの方面に向かうと名倉さんが囲まれまくっていた。
華奢な体の名倉さんが、すこしばかり痛々しく見えた。
そして、また別な方面から「きゃあ~」。歩み寄ると健ちゃんが囲まれている。
健ちゃん、笑顔ながらも「何だこれ~っ」と絶叫。なんだか、少しかわいそうになった。
完治していないため逃げられない桑原さんも囲まれている・・・。
あんなに囲んで写真とってサインしてもらって・・・どうするんだろ。
友達に自慢するのかな~。自己満足の世界なのかな~。
私だったら、自分の好きな人が疲れていることがハッキリと分かる
この状況ではそんなことできない。
そんな私の思案など、新宿のネオンに消え、
みなさんは打ち上げの店とおぼしき建物へと消えていった・・・。
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初めてのレポでなんだ、このエラそうなキャラは。
本当にごめんなさい(焦)。
誉めているところだけ読んでください(笑)。