アライメントのトー角をミリに置き換える方法について。
(要約)
3Dアライメントテスターの場合、モニター表示を角度とミリを切り替える方法がありますが、三角関数の2辺と角度を用いた計算が必要です。
まず、角度の1度は60分、なので、1分は約0.016度
0.1(1/10)度=(60/10)6分です。
トー角は角度で考える方が分かりやすいですが、トー○○ミリで表す場合があります。
この時の「ミリ」はタイヤ直径に対し換算した数値です。
整備書に書いてあるミリは、その車のタイヤ外径から計算された基準値です。
角度の計算方法は三角関数のタンジェントを使います。
tanθ =Y/X
タイヤの外径が仮にX=1000mmの時と、X=500mmの時は、トー3mm(Y)でも角度が違います。
tanθ=3/1000
tanθ=3/500
スマホの関数電卓で計算出来ます。
サイドスリップではミリで扱うので、ミリ方式で覚える人が多いですが、タイヤ外径がつきまとうので、換算をしないと角度が出せないので不便です。
※尚、サイドスリップのミリとホイルアライメントは全く異なります。
簡単に角度計算が行える便利サイトのURLを書いておきます。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228774
底辺と高さを入力すると角度を計算してくれます。
底辺をタイヤ外径、高さを測定した数値を入れます。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1177474036
角度と底辺(タイヤ外径)を入力するとトー角のミリ換算をしてくれます。
トー角10分の場合は、1度=60分なので、角度は10/60=0.167度と入力します。
底辺にタイヤ外径(直径)のメーカー公表値、例えば600mmを入力します。
トー角ミリ約1.75mmと分かります。
この計算はスマホの関数電卓でも簡単に計算出来ます。
上記と同じ数値の場合、このような順番で入力します。
(10/60=tanx600=)出てきた答えは、1.74533...
公式は、トー角度をθ(シータ)タイヤ外径(直径)をXとした場合、
求める数値=Xtanθ→10/60で分を角度に換えtanに代入し外径をかける、となります。
レースゲージプレミアムアライメントの場合は、こちらの記事を参照してください。
https://ameblo.jp/ragegauge-japan/entry-12876897914.html
注意点を書いていますがここで測定したミリは角度換算には使えません。
測定した角度をミリに置き換える方法です。
角度とミリの関係を間違えないようにしてください。
レースゲージブログでした。