本日は、あまり書けない話をします。手短に要点のみを話します。
レースゲージアライメントテスターをサーキット、レースで使われているユーザー様の場合、
何度も何度もアライメントを測定、調整します。
レースゲージのメリットは、ガレージでのセットダウン、サーキットでのセットアップ、
どちらでも同じテスターを使えること、ポータブル性があることです。
同じテスターを使わないと数値が変わるから・・・
と思われがちですが、
よく聞こえてくる声は、
3Dカメラ式のJビーン、Hンターをお使いのユーザー様から、
測定の度に数値が変化する、です。
要するに、
①ガレージで測定・調整
②サーキットを走行
③ガレージで再測定
①と③が一致しない・・と。
実は、この仕組みの測定器の精度が良くないのは理由があるのですが、
すでにアライメントテスターをお持ちの場合、3Dで合わせた数値と、
レースゲージで測定した数値、それぞれが違う数値になった、
どちらを信じたら良いか分からず、不安になるケースです。
レースゲージにもキャリブレーションが存在しますので、正確なキャリブレーションが
必要ですが、レースゲージの測定器には、測定値の再現性を損なう機構がなく
車両側の要因、測定環境の要因を除き、生の数値を測定出来ます。
答えとして、レースゲージの数値を信用してください、となります。
使い方次第でミスアライメントがゼロにはなりませんが、正しく使って頂ければ、
走行前と走行後の数値のバラツキが起こりません。
ノギスをご存知の方で、長さを測りたい時に、測る度に±1mmほど誤差が出れば、
そのノギス役に立ちますか?
測定器があやふやだと、困ってしまいますよね。
何を信じるか、どの程度の精度を求めるか、
それによって、適切な工具選びが変わるのです。