不幸に浸かって
不運に浸って
飼い慣らしてきた言い訳たちをつまみあげれば
悲痛な顔して叫び出すんだ
もう1回アナタのもとに戻れるのなら
もう1回独りになるあの経緯も踏めるんだ
強くなるために弱くなりさがったアノ瞬間に
君からの抱擁をまた受けることができるのなら
あと何度だって 同じ過ちを
あと何度だって 違う道筋を
あと何度だって 似た人生を
不幸に浸かって
不運に浸って
飼い慣らしてきた言い訳たちをつまみあげれば
悲痛な顔して叫び出すんだ
もう1回アナタのもとに戻れるのなら
もう1回独りになるあの経緯も踏めるんだ
強くなるために弱くなりさがったアノ瞬間に
君からの抱擁をまた受けることができるのなら
あと何度だって 同じ過ちを
あと何度だって 違う道筋を
あと何度だって 似た人生を
過去の白旗燃やし
その後の後処理
追憶を阻めず 残る言霊のみが狐魂する
脳内に反響する
選び損ねた選択肢たち
黒く塗り潰してきた道を
白く覆い被せていく
一体この心臓と魂は
元は何色だったのだろうか
過去の影踏みに濁みを一滴落としてみれば
等間隔に広がっていく
罪 罰 罪 悔
消えぬ記憶と
届かぬ想いを夜に飛ばせば
今そこだけが正解なのだと
すべての膜に 響かせる以外の術は無い
天からの声は
どう届くのだろう
どこに届くのだろう
あの日のキミなら 今のボクを
どのように 言い表しただろうか
それが正解であっても 間違いであっても
否定から始まるこの言葉で
最後の最期までボクは
我儘を言い続けるのだろう
嫌 でも だって、
否 デモ だって。
生まれてきたことが過ちで
生きていることが間違いで
有耶無耶にしながら日々を超えて
誤魔化されながら時を超えて
薄れていった キミのコト
忘れていった ボクのコト
この視界から見える景色が
曇っていくと同時に
この景色が見えるそのガラス玉も
きっと掠れていくはずだから
薄れていって
忘れていって
掠れていって
崩れていこう
ありがとう
さようなら
おかえりなさい
おかえりなさい