やまいだれ恨奇廃人形 -16ページ目

やまいだれ恨奇廃人形

ノイローゼ一歩手前の人のブログ。

悩むことが趣味で
考えることが特技になっていった

自傷癖が友達で
自殺願望が恋人になっていった

世界最後の日を謳う映画が多すぎて
すぐに全米が泣いて
友達が泣いて
家族が泣いて
僕は泣いてはいなかった


善に潜む悪に騙されなかった心は
悪が含む善に魅せられる

汗ばんだ指先で 必死の物乞い
黄ばんだ心で  必死の命乞い

辻褄の合わない表裏が一体
自分の中だけでの同族嫌悪

世界は目を閉じ自己完結

「なんて気分が悪いんだ この世界は」
「ナンテ 気持チガ悪インダ コノ僕ハ」


生まれたことに理屈は無くて

生きてきたことに理由は無くて

生きていくための理想は無くて

こんなところで喚くことに
意味は無いさ わかってる

こんなところで嘆くことに
価値は無いさ わかってる

だから溶け切れるまで舐め合おう

何も無い世界で生きる
何も無い僕らの世界を

今日もどこかで
僕に似た誰かが 上手いことやってる

こんな僕でもやれるかも だなんて
こんな僕でもなれるかも だなんて

本当はまったく
似てなんていないんだよ

基盤も保険も確保しながら「失敗」を語り
命綱を付けて飛び降りては「自殺」を謳う

“僕のような餌”のために、
言葉を選び、組み立ててるんだよ

それに応えるように僕も
心地よくなるフレーズだけを
勝手に拾って繋げてるだけなんだよ

誰もに抵触するように作り上げる占いよりも
篩いにかける分タチが悪いぜ

餌になるなよ 僕 私
食物連鎖の最下層にいる者たちへ

「幸せかもね」とつぶやいた
あの瞬間からピークアウト

上る角度も 下る角度も
上る時間も 下る時間も

落ちて着いた衝撃もそれぞれなんだから
分かち合えることなんてないんだろうね

今、僕らを取り巻く環境が
一人ひとりをどの方角に飛ばそうかと悩み中

事を終えた後の世界で
「半分が笑い/半分が泣いている」なら
モノを言わない無言の割合は
数えてすらもらえないんだろう

思い出した時にだけ
勝手に過去のように話されるだけなんだろう

勝手にロックダウンした室内から
笑えもしない自由を眺めて今日も嗤うよ