悩むことが趣味で
考えることが特技になっていった
自傷癖が友達で
自殺願望が恋人になっていった
世界最後の日を謳う映画が多すぎて
すぐに全米が泣いて
友達が泣いて
家族が泣いて
僕は泣いてはいなかった
善に潜む悪に騙されなかった心は
悪が含む善に魅せられる
汗ばんだ指先で 必死の物乞い
黄ばんだ心で 必死の命乞い
辻褄の合わない表裏が一体
自分の中だけでの同族嫌悪
世界は目を閉じ自己完結
「なんて気分が悪いんだ この世界は」
「ナンテ 気持チガ悪インダ コノ僕ハ」
生まれたことに理屈は無くて
生きてきたことに理由は無くて
生きていくための理想は無くて
こんなところで喚くことに
意味は無いさ わかってる
こんなところで嘆くことに
価値は無いさ わかってる
だから溶け切れるまで舐め合おう
何も無い世界で生きる
何も無い僕らの世界を