照準が定まらぬ開放感も
揺さぶられる心地良さも
勘違いじゃないから
意味もわからなくなってくるんだ
表面張力のみに身を任し
浮力と風力のみで移動する
自由に見せる不自由さ
強がりの旗をかざして今日も進むよ
どこに流れ着こうとも
違うようで似た色の世界
無色透明ではないけれど
腐食聡明でもないけれど
考えても出ない答えは
思えば簡単に割り出せる
単純で複雑で
複雑で単純で
波打ち際で佇みながら
砕ける破片を眺めているのか
付着するものに執着するのか
見上げてみれば
結局同じ一つの空
視線をそらせば
こんなにも簡単に消せてしまうんだ
たどり着く先も
目的地も
スタート地点も
休憩場所も
居場所も そして 逃げ場所も
結局のところ
いつも連れて歩いていた
結局のところ
いつもついてきていた
動いているようで 動いていない心
進んでいるようで 進んでいない時間
途切れているようで 途切れていない絆
変わっていくようで 何も変わらない世界