天国も地獄もないこの世では
手探りで堕ちながらの
気付けば未来へ暗順応
底なし沼の本当の怖さっていうのは
この身を受け止めてくれないということ
始まりも終わりもぼやけるこの世では
おさがりで着飾りながらの
気づかぬ過去への明順応
終着地点の本当の怖さっていうのは
この身が叩き付けられる事実が誤魔化されること
右肩下がりの人生を転がる
意外と心地の良い落下
一度も悲鳴を上げなかったのは
聞かせる相手が居なかっただけ
生きる理由じゃなくて
死なない言い訳を探しては
やるべきことに追われながら
何もやらずに過ごしてる
左肩上がりの人生を見返す
そこのてっぺんですらも いつかの自分は嘆いていた
戻りたい過去も無い 進みたい未来も無い
今に執着なぞしてなくとも
右肩下がりの人生を転がる
意外と心地の良い落下
一度も悲鳴を上げなかったのは
ようやく終われる安堵順応