8年ぶりの平成中村座を観に姫路へ行ってきた。
なぜはっきり8年ぶりだというのを覚えているかというと
その年、心臓の手術をして2度めの人生をいただき
日常生活に戻りつつあった頃だから。
すでにチケット予約の頃には手術をする日が決まっていて、
「絶対に元に戻る!」と強い気持ちを持ってチケットを取った。
場所は大阪西の丸庭園で、演目の最後にお決まりの
本物のお城がバックに現れたのを真正面で観た。
胸にコルセットを巻いていたので少し人混みが怖かったが
普通に歩いて普通に遊びに行けたことがとても嬉しかった。
さて今回は場所を変えて姫路城の広場だった。
平成中村座が姫路に来るというのを知ってからずっと
行きたいなあ、どうしようかなあと決めかねていた。
ちょうどその頃、大好きなSnow Manの舞台
滝沢歌舞伎ZERO FINALの1ヶ月公演の抽選に外れ
やさぐれていたので「よしっ、新橋演舞場がダメなら
平成中村座だっ!」と気持ちを切り替えてチケットを取った。
なんだかチケットを取るだけなのにストーリーがあるわ。
お昼過ぎ、姫路到着。
自宅から電車で約2時間の長旅、そう、芝居の後は姫路で
お泊りするから旅になる。
遅めのお昼ごはんのお店を探していて、大好きな
フレッシュネスバーガーを発見。
とんと大阪では見なくなったが姫路駅前にあった。
シニア突入のおばちゃんがハンバーガーにかぶりつく姿は
ちょっとイケてないがそんなことどうでもええ。
食べたいものを食べたい時に美味しく食べることこそが大事。
くどくない野菜たっぷりのハンバーガーも揚げたてポテトも
大変美味しゅうございましたでござる。
駅南側のホテルに荷物を預け、ゆっくり歩いて姫路城へ
向かった。
駅ビルもショッピングセンターも平成中村座のポスターや
幟で盛り上がっていた。
駅を出ると正面に姫路城が見える。
このロケーションは感動的。
姫路へは20年以上前に来た記憶がある。
駅は古くてあまり活気がある街とは思えなかった。
大手前通りをゆっくり歩いて15分ほどで到着。
桜門橋を渡る。
大手門を抜けると三の丸庭園
まだ会場前だった。
とにかくせっかちなおばちゃんは開場時間よりかなり早く
やってくるタイプ。
入場
席は花道沿いの前から10番目、奮発した。
左の幕が舞台。
なのに、演目2つとも花道を使わなかったのよねえ、、。
何でっ?
最初の演目「棒しばり」という狂言味のある舞踊にも
思い出がある。
母が元気だった頃、死ぬまでに歌舞伎が観たいと言うので
大阪へ招待して確か道頓堀角座で観た。
大好きな先代勘九郎さんと三津五郎さんふたりの踊りの名手が
アドリブを入れながら滑稽に舞い、母も喜んでいた。
母は21年前に亡くなり、勘三郎さんも三津五郎さんも
この世を去られた。
今回の棒しばりは勘九郎さんと橋之助さん。
素人感想ながら、とてもお上手になられている。
口跡も若々しく舞は軽やかで颯爽としていた。
これはお稽古の積み重ねに尽きる。
正直に言えば、8年前の勘九郎さん七之助さんは
まだそれほど感動させられるものではなかった。
平成中村座はまだ無理だという感想を持った。
勘三郎さんが亡くなられ、ファンはご兄弟を応援せねばと
チケットを買った。
それからの8年と考えればまさに努力あっての今だ。
素晴らしい。
あと足りないのは、ユーモアと色気ですな。
勘三郎さんが懐かしい。
初めての平成中村座は勘三郎さんが一番脂がのっていた頃で
大阪城公園だった。
白木のカウンターで美味しいお寿司やら食べて上品なミセスらしく
夜を過ごそうとたーんとお小遣い持ってきたのにー。
仕方なくスーパーで半額になった特上握りなるものを買い
ハイボールを買い、ホテルに戻った。
出張のサラリーマンみたいやん。
電車で2時間、お芝居で2時間座りっぱなしで疲れていたのか
お風呂に入ってすぐに寝てしまった。
ひとりでうろうろするのに慣れてきて嬉しい。
神戸へ泊ればよかったよ。















