高原は今日も雨だった | おばちゃんのおなか

おばちゃんのおなか

行き当たりばったりのおばちゃんの日常です。
とりとめないのが特徴です。
台湾が大好きです。
スノ担です。
No Life No Johnny's ❤️

一晩中雨が降っていた。
起きてもまだ雨。
空気が落ち着くので雨も好きだ。特に森の雨はいいな。

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視界のチェックをして朝風呂を満喫した。

窓を開けてフィトンチッドを吸収し細胞を活性化した。

最高の気分やん。


富山のホテルの露天風呂で変態に出会って以来、

おばちゃんは温泉が怖くなった。

露天風呂は恐怖以外何ものでもない。

ここは2階だから大丈夫。


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朝ご飯を食べよう。バイキング好きな夫は張り切っていた。

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こちらはメインダイニングの入り口。
次回はここでディナーを食べるもんね。


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朝から絶好調!蒸し野菜に手前のセロリ味噌が高原っぽい。


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パンも美味しい。

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ホテルオリジナルのリンゴドレッシングが気に入った。



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期待の夫は、パン&焼きそば。

「リゾートホテルに焼きそばがあるんやね、誰が食べるんやろ

って思ってたらここにおった。」

回りの中高年のおじさんもちゅるちゅる焼きそばを

召し上がっていた。

女性は今自分がいる空間に溶け込んで、馴染むことは苦に

ならない。

それどころかオサレな自分に酔い演出できる。

おっちゃんはそういうことは苦手らしい。

いつもどこでも変わらない、変えられない。



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「セロリ味噌が美味しいわ。」というおばちゃんの感想を聞き
ご飯に乗せて嬉しそうに持ってきた。
「ほら、オードブルみたいやろ。」と満足げに
お皿を差し出した。
おばちゃんは写真をすばやく撮り、いつものように
見て見ぬふりをした。


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夫はホテルを気に入り、また来ようぜと言った。

よかった~。



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お暇しよう。



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「高原へいらっしゃい」のロケに使われた系列のヒュッテへ
行った。

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以前はお土産物屋さんと喫茶店があったが
今は使っていない様子で扉が閉まっていた。
夫が中庭に入り込み、「ここからのアングルがええと思う。」
と言った。そうですかと言いながらスマホで撮った。
のっぺりした写真ばかりやね。


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「そういえば、何も予定なく走っているけどどうする~?」
「う~ん、全く観光地に興味ないもんな、観光地って一通り
行ったやろ?」
「清泉寮でソフトクリーム、イングリッシュガーデン、八ヶ岳
倶楽部、全部行った。あとどこ?」
雨で八ヶ岳連峰はひと山も見えなかった。


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通り過ぎた後、おばちゃんが「あーー!!産直や!」と言い
Uターンした。

ヤマホ青果びっくり市

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新鮮な野菜と果物などがてんこ盛りでお買い得だった。

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「あと2泊するから葉物は買われへーん、くやちい。」と
言いながらもおばちゃんのお買い物籠は山盛だった。
車での移動だから大荷物になっても大丈夫、ただ車の中に
入れっぱなしにしていると傷むだろうなあ。
久しぶりに悩んだ。


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先日、菅平のお土産をくれたしんちゃんに大好きなぶどうと
とうもろこしを送った。


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「旅行へ来て一番テンションが上がってるよな。」
「鼻血が出そうやわ。」

後ろ髪を引かれつつお暇した。
ここも必ず再訪する。ヤマホ青果びっくり市。

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お昼ご飯は美味しいお蕎麦を食べようと近辺を調査。
お目当ての2軒は定休日でさらに1軒は閉店していた。
国道沿いで偶然看板を見つけたお店に決めた。

勝山そば店


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気取りのないお店特有の飾り物がいっぱい。
夫はこういうお店が好きだ。
おばちゃんは、小物をごちゃごちゃ飾っているお店は大抵
隅々まで掃除が行き届いてないことが多く苦手だ。
両極端の凸凹夫婦。だからウマが合うのかな。


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天ざる
お蕎麦は鬼殻も一緒に挽いた10割、湯練りらしい。
香りがよかった。

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瓜のお漬物と素麺瓜の甘酢
「うわあ、実家のお漬物みたい。同じ匂いがする。」と
おばちゃんがお箸を置くと、夫は「やったー、嬉しい。
オレが大好きな味やーん。」と喜んだ。
よかったよかった。
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さらに目的地のないドライブを続け、エーコープでトイレ休憩。
もちろんお買い物をした。
石臼挽きの強力粉や蕎麦やバターナッツかぼちゃを買った。
嬉しい嬉しい、おばちゃんのテンションは上がる一方だ。 


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ちょっと早いけど蓼科へ行こう。

オーベルジュ、シャレーグリンデル
チェックインを3時と勘違いし3時前に到着したら本当は
4時がチェックイン時間だった。

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「チェックイン時間まで近所を散歩するか。
ちょっとトイレ借りてくるわ。」夫が戻って来て
「めっちゃ神経質やぞ。」と早口で2回言った。
そして「早いけどチェックインさせてくれるって。トイレ貸して
くださいっていったらな、『座ってしてください。』って言われた。
びっくりしたわ、そんなん初めて言われた。神経質やぞ~、
お前気をつけろよ!。」小さな声で言った。


「スーツケースを持ち込むからダスターを持っていくわ。」

「こんにちわ~!すみません、早く来てしまって~。」と

満面の笑顔で入るとコックコートを着た女性シェフが

「いらっしゃいませ~、遠くからありがとうございます。」と

気持ちよくお迎えしてくださった。

玄関には無表情のラフなラフ過ぎる格好の男性がいて

手に雑巾を持ち「スーツケースのキャスター拭きますので。」

と真剣な顔でごしごし拭いた。

「あの、車で拭いてきました。」とダスターを見せたが無視。

いらっしゃいませよりもキャスター拭き、あ、トイレに座って

といったのはご主人の方だなと一瞬でわかった。

夫が手続きをしている間に、スーツケースを2階に運んで

くださった。

シェフが「オーナーが網戸の説明をしますから、上がって

聞いてくださいね。」とおっしゃった。

普通は網戸よりも非常口や食堂やリビングの説明ちゃうん?

と思った。


2階に上がるとオーナーが待ち構えていて

「この網戸は繊細な作りです。こうやって上げ下げして

途中で窓の開け閉めをしないでください。

もし網戸が破れると枠ごと変えなければなりません。

気を付けてください。」と真剣な顔で説明された。

網戸はスクリーンのようにロール式だった。

息苦しさを感じた夫がいつもののんきな口調で

「へえ、すごい。こんな網戸があるんですね。

初めて見ました。」と言うと「○○製です。」とおっしゃった。

そんなんどうでもええ、興味ないわ。


オーナーが退出した直後、夫がふうとため息をついた。


 
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雨がほぼ止んでいたので散歩に行こうと夫を誘った。

蓼科のチェルトの森という別荘地の中にオーベルジュはある。
今まで泊まった何軒かのオーベルジュに比べて建物は
ちゃちい。ペンションレベルだ。
後で聞くと以前のオーナーはペンションを経営していて
中古物件らしい。

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素敵な別荘を見ながら夫とお部屋で話せなかった毒を吐き
お散歩した。

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「雑巾オーナーってあだ名付けてん。だいたいさあ、人の
持ち物を雑巾で拭くって失礼ちゃう?普通なら使い捨ての
ウェッティとかペーパータオルやん。明らかに雑巾やった。
おまけに拭きましたよとダスター見せても無視やし。」
「ちょっと病的やな、トイレ座って使えなんて。オレが出た後
すぐチェックしてたわ。」
「網戸への執着ぶりが尋常ではないわ。網戸が壊れたら
枠ごと変えなあかんってあんな厳しい顔で言われたら会話に
ならんわ。」
「そんなに網戸網戸言うんなら開け閉めでけへんやつを
付けとけや。お前、絶対触ったらあかんで。」
「あだ名はアミドやね。」

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美しい森の中へ毒を吐きまくり、爽やかな気持ちで

オーベルジュに戻った。


つづく。