私はすぐにたくさんのコトを忘れる

古い記事を読み返す 

自分の中にあった異常な感情の束を突きつけられる



あぁ、こんなこと思っていたんだなぁ



他人事みたいに思う


そうして思い出して また元に戻る

異常な精神の束に向き合ってみる



今じゃ違う言葉が浮かぶ

だけどあの頃、私は絶望することしか出来なかった

いつかその頃の自分を考え直して

言葉に出来たらいい



ただ読み返す過去に

悲しみだけが宿っている文章に

飲み込まれてしまうかもしれないから


まだしばらく この箱を開けるのはやめよう

せっかく前へ歩き出せる希望を見つけたのだから

自らそこに飛び込む勇気がない臆病者でもいい


今は背をむけよう





すぐに忘れちゃうから

だからこうしてここに残した記憶


すぐにわすれちゃうから

私は言葉を残していよう


そばに寄り添ってくれている人

いつもありがとう

いままでをありがとう





はき続けてきた息を吸う日は

きっともう そんなに遠くない

きっと きっとね





宮沢賢治の言葉遣いが好きだ

色とりどりでいて、ストイックな言葉が好きだ



本の中の一説だけで

人を引き寄せる力が好きだ

本の紹介をただ読むのが好きだ

中身を読むことは時間を要するけれど

紹介だけなら時間はかからない

うまい説明の仕方をしている紹介ほど好きだ



本を読むのも好きだ

ただ実行してないだけで





こころの中のカシオピイア

もうそろそろお前の時期は終わりだよ

だって私は、次の一節を選ぶのだから

この季節は終わり

私は再起動をかけるのだから






アンドロメダ、あぜみの花が咲くぞ、

おまえのラムプのアルコホル、しゅうしゅと噴かせ




(カシオピイアが水車をまわすと、雪が降って冬が来る。

 アンドロメダがランプのアルコールをふかすと、その熱で春が来る。)




私の中のアルコールはもう準備期間をすぎて

こんなに待ちこがれている


次の、季節を


私は私に沈められたから
くだらないって
笑っちゃうくらいのラブソングじゃないと
少しだけつらいんだよ

でもやっぱり深く沈める




私は私を隠す


それでも
人恋しくて仕方なかった
私には






あまりにも
現実は残酷だった