実家がある橿原市を経由した移動が多く、どうしても上北山村、下北山村を起点に走り出す機会が多くなる。他方面に行こうと思えば行けるだろうけど、今はそんな時期だと考え、今日も下北山村へ。

 

 下北山村スポーツ公園から池原ダムへ上る。

 

 R425に通行止めの表示はなく、今日は安全に走れそうだ。国道とは言え、車の通りが全くない。本当にない。ダム湖に沿って走るため、勾配も落ち着いており、走りやすい。昨日来の雪が山にかかり、早春の信州を走っている雰囲気だ。

 

 ダム湖に沿った滝に「ならクル」の看板がついている。奈良県おすすめサイクリングコースはかなりマニアックだ。

 

 坂本ダムを過ぎてもダム湖はさらに奥まで伸びていく。

 

 ダム湖を離れ、いよいよ上るかと思う間もなく、すぐに八幡トンネルが見えてきた。静かなダム湖畔の闖入者は私で、猿とニホンカモシカを驚かせたようだった。

 

 トンネルを越え、峠を下るが、やはり車は通らない。そのまま尾鷲側へ下っていく。

 

 尾鷲から県道778号線に入る。海岸沿いでアップダウンになるかと思ったが、ず~っと地味な登りが続いていた。

 

 ピークを越え、九鬼浦・早田浦・三木浦と小さな入り江を走りぬけ、再び山手に戻っていく。

 

 R42大又トンネルに合流し、更にR309に入る。陽は沈み、夕暮れた空の明るさを頼りに下北山スポーツ公園に戻った。

 

 きなりの湯で温まり、冬季半額キャンペーンのバンガローにチェックインし、今日のサイクリングは終了だ。

 

 

 

 

 

 充電のためにカメラを取り出しメモリーを見ていると、たまらなく自転車で走りに出たくなる。 今更だけど、年末の志摩半島の風景

 

和具漁港  防波堤の向こうは太平洋

 

和具港  年始飾りを付けた漁船と志摩パールブリッジ

 

 

ゆうやけパール街道

 

片田稲荷

 

 

ともやま展望台

 

おだやかな年末でした

 怒涛のような気ぜわしさは、10月になれば暑さと一緒に少しは凪いでくれるのかしらん。

ささやかな希望を胸に、新しいタイヤをはき替えたドバッツ号を新しいエブリィ号に乗せ、道の駅奥伊勢おおだいへ。

 

 三瀬谷を後に走りだすと目の前に山が重なり、そのひだに分け入っていく ワクワク。

 道々金木犀が香り立つ クンクン。

 

 路面は最近の大雨に流された小枝や落ち葉に覆われている。車両通行止めなので轍もできていない。

 

 木漏れ日、落ち葉、鳥の声、路にあふれる流水   峠の風景

 

 峠を下ると飯南町の沈下橋。人通りがないため密生した藪を漕いで下りていく。

 

 蓮ダムの先は行き止まりになっているため、今まで立ち寄ったことがなかった

 

 少し奥に入ると静かな雰囲気で、しばらく座り込み“静か”を楽しむ。

 

 R425を登り湯谷トンネルを越える。

 

 長い下りは眠気を呼ぶ。

 ここで昼寝をしたらどんなに幸せだろう。これからの人生で、その幸せを取りに行くことができるだろうか。

 

 

 

 地図を見ていると、県道176号線に『一部石畳あり』と注釈されおり、これは行ってみなければと出掛けた。

 

 当日は未明から走り出すのを躊躇するくらいの強風で、御坊市の交通量の多い道は少し怖い。ハンドルをしっかり押さえ県道176へ入りのどかな里道をたどる。

 

さらに県道からそれ、道は熊野古道の旧道に入る。

 

 里道から山道に変わるころ、背中のポケットから電話の呼び出し音が。職場からの緊急連絡で、その後サイクリングは続けたが、気もそぞろだ。

 

数人のハイカーとすれ違いながら、石畳の道をたどる。もちろん自転車は押していく。

 

石畳、杉林、石垣と鳥の声の道をゆっくり進みたいが、やはり気もそぞろだ。どちらにしても6時間は帰れないとわかっているが・・・。

 

 

熊野古道を抜け、日高川に出合う。

 

 一目散に車のデポ地へ帰る。その後自転車に乗れない生活が続くとは想像もしない・・・嘘、大体予想できたけどね ⤵

 

 

 

 地図を見ていて大宇陀阿騎野から川上村に抜ける峠道を見つけ、ランドナーで走りに行った。 少し厚着で大宇陀の田んぼを走りだしたが、東吉野村につく頃には1枚脱いでいた。くしゃみも連発し、春本番を実感する。

 

 東吉野村鷲家を通ると、いたるところに天誅組義士最期の地と看板が立っている。天誅組についてあまり知らないが、鷲家を過ぎる頃には、ほとんどの義士が彦根藩士の銃弾に倒れたことが分かった。

 

 丹生川上神社を過ぎ峠道に入る。林道然とした道だが、かつては川上街道として、川上村と鷲家をつなぐ重要路だったと。

 

 

 白屋越を過ぎると空が開け、道の勾配が緩くなった。もうすぐ峠だろうなと思い始めてからが長かった。緩急の斜面を繰り返しているうちに雪が現れた。陽に溶けた雪が氷結しており、表面はつるつるだ。

 

 峠は1000メートル近い標高があり、峠を挟んで数百メートルに雪が残り、空気はひんやりしている。

 

 大滝ダム湖まで降りると、春の暖かさに戻った

 

 ダム湖の左岸は何度も車で通っているが、右岸を走るのは初めてだ。高みに川上神社が見え、湖には竜がいる。

 

 ダム湖の底から持ち出されたいろいろな碑が右岸の道沿いに移されており、川上第2小学校にあった二宮金次郎さんもその一つ。

 

 窪垣内から県道16号を鷲家方面へ走り、大宇陀へ帰った。

 

GPSロガー使いこなせてないです・・・。

いらないデータをトリミングしようとしたら課金必要とは⤵

 

 

 キャンプinn海山がスタート・ゴールで、引本浦から島勝浦、須賀利漁港から林道に入り小さな半島を一周するコースだ。

 

 ひなたに立っていると、早春の陽に照らされ暖かく感じるが、走り出すと風はまだ少し冷たい。ポケットに入れておいたネックウオーマーを取り出し『春は名のみの風の寒さや…』早春賦を口ずさんでみる。

 

 

 陽にきらきらと波が立ち、漁船が浮き沈みしている。

 

 

 引本浦からトンネルを越えると島勝浦に出る。

 

 

 さらに島勝漁港に

 

 

 S字に曲がった峠道を上がると、須賀利トンネル。

 トンネルを越えるとまた、海岸に出合う。

 

 

 須賀利漁港を横切り、須賀利灯台へ

 

 

 さらに奥の林道に入る

 黒々とした真新しい舗装が途切れると、草木が道に張り出した道になる。

 

 

 結構ながれ道だが、降車して押すほどではなかった。

 眼下には引本浦が見え、遠くには雪が残った大台ケ原の山容が見えた。

 

 

 海岸レベルまで降りてなお、ダートは続いた。

 

 

 時々見える駐車中の車は、釣り人のものだ。陽に暖かく、潮風にふかれる一日も気持ちが良いものなんだろうな。

 

 

 名張市中央体育館から青蓮寺湖までは10分ほどか。湖畔を半周し、青蓮寺湖畔ぶどう園から脇道にそれると小さな集落が現れる。田んぼの中の1本道を行くと、やがて周囲は杉林に変わり林道然となる。路面もダートだ。

 

 そのまま林道青蓮寺支線に入る。勾配はほとんど感じることなく、ただ、ダートを踏みしめるタイヤの音が聞こえる。

 

後ろから車の音がし、路肩に寄って車をやり過ごそうとしたが、車は停車した。

 

『ここはどこですか』

 

『まっすぐ行くと舗装の今井林道に出合い、右折すると温泉旅館の山水園に出ますよ』

『助かりました。良くこの道を走っているんですか』

『いえいえ、20年ぶりに来ました』

林道で道を聞かれたのは初めての経験だが、山水園を知っていたので地元の人だと思うけれど、道に迷い込むにもほどがある。

 

 今井林道に出合い、僕は左に進む。

 今井林道わきを流れる川は、滑らかな岩肌の上をすべるように流れている。川を横切り、竜口夫婦側林道に入る。大きくガレていて走りにくい道だ。

 

 雪が残る寒々とした峠を越えると急に風景が変わる。

 

片側斜面が落葉し、差し込んだ陽が暖かく反射している。

 

 手がかじかみ、ブレーキをかけ続けるのが嫌になるほど下り、竜口集落に出る。大きな旧家がたくさん斜面に張り付いている。大きな田んぼが広がるわけでもなく、生業はなんだろう。

 赤目四十八滝へ抜け、名張市街へ戻る。旧市街を通り抜け中央体育館へ戻った。

 

 

 

 パリパリ、プチプチ、チリンチリン、ゴーゴー

 

路面に広がる落ち葉を踏みしめる音

どんぐりがタイヤに踏まれて弾ける音

クマよけ鈴が鳴る音

水量豊富な渓流の音

 

 

 日差しがあれば小春のようだが、いったん陽が雲に隠れたり、風が吹くとやはり肌寒い。

 

 1日ゆっくり林道に滞在できればと思い、白谷池郷林道を候補に挙げた。コースの心地よさは経験済だ。

 

 路面に広がる落ち葉で石が隠れているので、気を使いながら走る。冒頭に書きだした音だけに囲まれた静かな世界だ。落ち葉が吹き溜まった日差しに入ると、落ち葉に反射した暖色光に包まれる。

 

 標高をあげ勾配が緩くなってくると、一層ゆっくり走り滞在時間が長くなるように心がける。

 

 峠の切通しから風が吹き込んでくるので、風をよけられる峠の手前でお昼にする。峠茶屋でAランチ(カレー+ホットコーヒー)を注文だ。この峠茶屋はフロントバッグを開ける度にコーヒーの良い香りがする。

 

 自転車を見ながらご飯を食べる。この単純な装置でここまで来られるって素晴らしいな。

 

 峠を越え下りだし、いよいよR425号に出合う。白谷トンネルを越え、林道のような勾配のR425号を下り池原ダムまで帰る。

 

 

 

 

 百間山渓谷から板立峠への道行は大規模な水害復旧工事でしばらく通行止めになっていた。2014年和泉市に単身赴任したタイミングで走りに来ていたが、工事通行止めのため走れなかったコースだ。2018年にも再訪したが大規模な工事は終わっておらず、通れなかった。今回は通行止めが解除されていると聞き、是非ということで走りに出かけた。

 

 百間山渓谷駐車場周辺の通行止めは解除されていたが、大規模な砂防ダムの設置工事はまだ継続されており、工事車両の行き来は多い。きれいに整備された道は勾配が急で、百間山渓谷駐車場を起点に走り出した身体にはかなりの負担だ。

 

 工事区間を過ぎると静かな道が取り戻される。ほどなく、7年越しの峠に到着するが、峠には道標もなく、あっさりとした感慨だ。

 

 峠を下り、木守平井林道に入る。林道の色々な要素が詰め込まれた良い道だと思う。

 

 峠に名前が付けられていないことも趣の一つだ。

 

 峠を越え下り始めると、下り道が終わらない。これだけ下ってしまうと、またおんなじだけ登らなあかんのが大変やと思うほど、下りに下り、R371に出合う。

 

 

 

 将軍川林道の走り始めは落ち葉が道一面に敷き詰められた道だったが、淡々と上り詰め、峠へ至った。

 

 下りには、立派だが照明の無いトンネルが闇世界へいざなう口を広げている。

 

 唐突に市鹿野の集落が現れ、林道が終わる。日置川沿いに合川ダムまで登り、百間山渓谷へ至る道をたどる。

 

 今日は、どの瞬間も青空に映された風景が美しかった。どこを走っていても、何よりは青空が一番だなと思った。だから、どこにいても、どんな時も、人は幸せを感じることができるのだろうな。

 

 

 

 

 

 道の駅奥伊勢おおだい周辺は、山深いエリアではあるが、峠を越えると海に出合える魅力が大きい。

 大紀南島林道は、落葉で道が覆われ、開けた空から差す秋の陽が美しい。

 

 大宮紀勢トンネルは、手前で道幅が急に拡がり、対向2車線の堂々としたトンネルだ。盛大な林業需要が見込まれていたのだろうが、林道は寂しいままだ。

 

 次に現れる紀勢南島トンネルを越えると、気温が少し上昇した。小さな気づきが、日常から抜け出すための鍵だったりするが、今回は南の島に向かうような気温の変化が旅のご褒美だ。

 

 林道を抜け勾配がゆるやかになると、川から潮のかおりが漂う。しばらく海岸沿いのR260 を走り、相賀浦から礫浦に至る半島に入る。

 

 海峡にあたる5メートルほどの橋を渡り、半島の道を走る。浜でお昼を済ませ、海沿いの道に入っていく。崖上を通る道で、海は見えないが、崖の下から、波打つ音が雷のように聞こえる。

 再び山の中を走る道に戻り、旧能見坂トンネルを目指したが閉鎖しているらしく、仕方なく新トンネルを越える。

 

 藤越峠に至る峠道は美しい渓流沿いで、地元水道の原水採取地になっている。この美しい水が蛇口から出てくることは、豊かさの一つだと思う。

 

 藤越を下ると、良く知った道に出合う。道の駅奥伊勢おおだいに帰着したのは、夕方の早い時間だが、もう影が長くなっていた。