パリパリ、プチプチ、チリンチリン、ゴーゴー

 

路面に広がる落ち葉を踏みしめる音

どんぐりがタイヤに踏まれて弾ける音

クマよけ鈴が鳴る音

水量豊富な渓流の音

 

 

 日差しがあれば小春のようだが、いったん陽が雲に隠れたり、風が吹くとやはり肌寒い。

 

 1日ゆっくり林道に滞在できればと思い、白谷池郷林道を候補に挙げた。コースの心地よさは経験済だ。

 

 路面に広がる落ち葉で石が隠れているので、気を使いながら走る。冒頭に書きだした音だけに囲まれた静かな世界だ。落ち葉が吹き溜まった日差しに入ると、落ち葉に反射した暖色光に包まれる。

 

 標高をあげ勾配が緩くなってくると、一層ゆっくり走り滞在時間が長くなるように心がける。

 

 峠の切通しから風が吹き込んでくるので、風をよけられる峠の手前でお昼にする。峠茶屋でAランチ(カレー+ホットコーヒー)を注文だ。この峠茶屋はフロントバッグを開ける度にコーヒーの良い香りがする。

 

 自転車を見ながらご飯を食べる。この単純な装置でここまで来られるって素晴らしいな。

 

 峠を越え下りだし、いよいよR425号に出合う。白谷トンネルを越え、林道のような勾配のR425号を下り池原ダムまで帰る。