月々のものをアップできなかったため、2023年度下半期に
読んだ本を…と思っていたけど、
それをさらに数回に分けてアップ
9月
このコミックは毎回、有名な書籍が話題に上がります。
例えば、司馬遼太郎、村上春樹、古井由吉など。
今回はカフカの変身なのですが、それを読んでいたら
この作品をもっと興味深く読めるんだろうな~と思っていたら
このコミックの愛読者でもある古書店店長さんが
「この作品に出てきたる書籍フェアをやって欲しい」と
つぶやいていて、それいいな!と思いました
さて、今回は前回から引き続き、元引きこもりの男性と
その弟の「引きこもっている息子」の話。
この巻でまぁ、ハッピーエンド
短い話としては、新聞に載りたいがそれは難しいので
自分で自分の新聞記事を作っているという方との出会い。
この方に勧められ自分の新聞記事を書いてみる主人公。
それが自分を見つめるきっかけとなるというもの
そして次巻に続く話として、5歳の息子を殺めた女性が登場。
我が子の首を絞めた人に私はどういう思いをもつのか?
自分が問われるね~
身元引受人として住まいや仕事を提供している
学生時代の友達の存在や仕事上出会った男性との関係など
これからいろいろと問題が起こりそうな予感です
8月同様、ブロガーさんの紹介です
小さな町のお祭りでお汁粉のなかに毒物を入れた犯人探しのお話。
毒入りカレー事件を彷彿させる内容です。
結末が気になり過ぎて最後の方をペラペラめくっていたら
犯人を知ってしまったような…
それでも本当にそうなのか?とドキドキしながら読み進めたし
結果、私が知ってしまった犯人は別の事件の犯人でした。
監獄実験や同調圧力がテーマになっていて、
人間の怖さみたいなものが描かれていました。
監獄実験で言うと「役割」って周囲から
求められているものだからね~
でもそれを無視して生きて行くって難しいよね~
同調圧力は、SNSの普及とマスコミの取り上げ方によって、
より強くなっている気がする…
役割からもそういう訳わからん圧力からも
自ら解放できるよう心がけていこう
2022年秋に誕生した出版社「palmbooks」が発刊した
第2作目だそうです
palm とは「てのひら」という意味で、その名前にふさわしい
てのひらサイズの小さな本です
「あなた」と「きみ」をめぐる5つの短編集ですが
一つひとつの作品もてのひらサイズです
5人の著者のなかには私が好きな受賞芸人も含まれています。
「あなた」と「きみ」がテーマなので
特定の誰かに向かって語っているような文章になっています。
1.まもなく閉店をむかえる日用品を売っているお店を擬人化。
最初は品揃えに特徴もなく、値段も安いわけではないこの店が
いかに自分にとって必要不可欠になっていったが描かれていて
おもしろかった
2.小説家でもあり演出家でもある「きみ」がある日経験した
不思議な出来事についてかかれている。
言い回しが独特でストーリーに没入できず、
表面的な理解しかできなかったので
何が言いたかったのか分からないまま
3.作者の名前を目にした時から、私の好みではないだろうと
思ってはいたけど、その通りでした。
あえて難しい漢字を使っているのに、文体は語り口調だったりして
私にはとっつきにくかった。結末もよく分からなかった…
4.待ってました、最も読みたかった話。独特だわぁ~
語りかけている相手は「あなた」と呼ばれる私たち読者。
何のためか分からない行列に並んでみた結果…という話。
登場人物がちょっと人をバカにしているようなところがあって、
この作家さんらしいなぁと…
5.隣の住人が摩訶不思議。この住人の「癖」を知ったあたしは
混乱したし、避けるようになったけど、一方で理解しようとしたり、
避けてしまったことを後悔したり…
そんな思いを隣の部屋の住人に向けて語っている話で
私はおもしろく読めました
1,4,5が面白くて、好きでした。
全ての話の最後にてのひらの絵が描かれているのが
かわいかったです
10月
パンとスープとねこのお話のシリーズの第4弾です。
今回もおもしろくてアッと言う間に読了でした
今回は、一緒に働いているしまちゃんと
人の良い婚約者シオちゃんとの話がメイン
シオちゃんには厳しいしまちゃん。
お義母さんの自分のことを娘のように思ってくれるのは嬉しいが、
結婚すると逃げられなくなるのではないかと思うと気が重い。
しまちゃんの気持ちを知っている主人公は幸せになってほしい
二人には幸せになってほしいと思っているだけに
そばでハラハラ、ドキドキ
意を決してその気持ちを打ち明けると、
ちゃんと受け止めてくれたお義母さん
しまちゃんの意向を尊重し、ウェディングドレスは着用せず、
大きな披露宴も開かず、そして事実婚
シオちゃんは本当にしまちゃんのことを愛しているのですね
そしていい人の周りにはいい人が集まって来る
自ら会社を立ち上げたシオちゃんの同僚たちは若いのに
「自分たちは周囲の人に助けられている」ということを
ちゃんと分かっている気持ちのいい若者たち。
そんな人たちが集まった場の様子で締めくくられた
心温まる一冊でした
特製小冊子が付いた特装版が届いた~
予約した段階でこういう小冊子が付くことを知らなかったので
嬉しい~
そら豆のご飯、子どもの頃はキライだったのにというケンジ。
私も同じ。実は妹も…。幼い頃はふたりでそら豆を「カエル」って
呼んでいたなぁ~。それが今では大好きで…
好みって変わるよね
そしてダイちゃんとジルベールの結婚披露宴のシーンには
思わず泣いてしまった
参列したわけじゃないけど、よい披露宴でした
何がきっかけで手に取ったのかは覚えていませんが
どうやら料理にまつわる話だということで気になったのでしょう
大学時代の仲間4人で立ち上げた会社に
家政婦としてやってきた女性と社員やアルバイトの人とのやりとり。
それぞれとのやりとりごとに章が分かれている。
その際、家政婦さんが作る料理が出て来て…
何が幸福か、何が不幸かが根底に流れているのかな
結末が強引というか、できすぎというか…という感覚があるけど
読みやすかったし、美味しそうなものが
描かれていた楽しかった
大好きな絵本作家さんの長編絵本
姉のメメンと弟のモリがくりひろげる
「人は何のために生きているの?」を問う
おとなのための絵本です
1.たいせつなお皿を割ってしまったことから始まるお話
どんなものも、どんな人もいつかはなくなるし、いなくなる
だから今をどう生きるか?というメッセージ
「自分では選べないことと、自分で選べることがある」ってことよね。
それを、みわけられるようになりたいね…ということばが印象的
2.溶けかけたためがっかりされた雪だるまが
次にもし人間として生まれてきたらという話
がっかりされたものたちをさがしてまわりたいと思う雪だるま
とても切ないお話でした
3.つまらない映画を観たことをきっかけに
人はなぜ生きるのかということを考えるメメンとモリ
人は「思ってたのとちがう!」って、びっくりするために生きている
って、おもしろい発想
つまらないと思った映画も観方を変えれば楽しいかもと
提案するモリに対するメメンの返答でクスッ
12巻は前回の続き
貧困ビジネスの被害者であった知的障害がありそうな男性に
手帳を申請させ、人生を支える主人公
幼少期のことを辿っていくことで、幼い頃を知る人との再会を経て
気持ちを立て直していく主人公
作業所と暮らす場所を得て再出発する際に
「まずは住まい」というアメリカの試みから得られた結果が
紹介されていて興味深かったです
後半は新たなお話
引きこもっている娘とその母親の話。
ある日、大型の台風が来て避難勧告が…
近所の人たちに一緒に逃げようと声をかけられても
娘のことが気になり家を離れることができない母
買い物に行こうと出かけたところ水害であやうくなったところを
保護される母親。
娘が家のいることを知った主人公たちが娘を助けようと
自宅にむかうところで次巻へ…
こうして振り返ってみると思い出すことができて、よかった