中学校の部活動の地域移行について
ネットで記事なっているものについていた
閲覧者の記事に対するコメント
「地域移行のデメリットなんて分かりきってます。
そのデメリットを無償で教員に押し付けていたのは社会です。
そして、当然そのつけを払うのは社会です。
子どもが犠牲になるとか関係ありません。
どれだけの教員が犠牲になっているかを考えてください。」
この意見
結局、犠牲の擦り付け合いにしか
ならないじゃん。
これまでずっと教員の労働環境についての
課題は抱え続けてきて
でもまだ誰もそこに注目もせず
問題として取り上げずに
なぁなぁで曖昧にして
ずっと問題の先送りしてきた結果
ここまできたのですよね？
問題なのはそこじゃないの？
この問題を解決するのに
犠牲を犠牲で解決するの？
それを今
中学校に通う子ども達に
犠牲を負わせるの？
そんなの犠牲を負わされる身
ましてや社会的力もない子どもたちからしたら
たまったもんじゃない！
教職員だって
今の現実
たまったもんじゃない！
って思っていると思うけど
成人した大人達の労働環境の問題を
何で子どもたちに転換させるのよ。
大人の問題は
大人の中できっちり解決すべきでしょう。
社会的に力のない子どもたちに
皺寄せしないで頂きたい。
現実として教職員が犠牲を払っているのを
すぐにでも解決しなきゃいけないけど
それを子どもへの犠牲に転換しただけでは
何の解決にもならない。
教職員の労働環境が改善されて
問題が解決しても
今度は子どもたちに新たな課題が
与えられる事になる。
成長過程の子どもたちにとって
この中学校時代の学びは
中学校時代にしか出来なくて
後から学ぼうと思って
出来るものでもないでしょう。
今の子どもたちが
社会に出た時に
組織の中で働く事というのは
ほとんどの人が経験する事になると思います。
ある組織の中で
役割を与えられ
その役割を全うする事で
組織が回り
組織が機能する。
それが一会社であれば
利益を生み出し
会社の持つ目的や目標を達成する事に
繋がる。
それが一家庭であったとしても
家庭が幸せで
衣食住をきちんと果たすには
それぞれの役割を果たす必要がある。
人は社会という組織の中で生きる生き物。
その疑似体験をするのが
部活動の1つの役割だって
みんな理解しているのかな？
これ学校の授業では
疑似体験出来ないよ？
既に大人になった人たちの中には
部活動で嫌な思いした人達もいるだろうし
部活動なんて無くたっていい
って考える人がいるのも承知。
でもその考えだけじゃない。
私のように部活動は社会の疑似体験の
成長過程における貴重な機会だと思っている。
私は部活動から
組織における
役割の意味や意義
そしてどうしなければいけないかを
学ばせてもらった
大事な場所だったと思っています。
そして
ペーパーティーチャーではありますが
中学校及び高等学校の保健体育の教員免許を
持っている身からも言います。
部活動は子どもたちの貴重な
社会に対する
疑似体験出来る貴重な機会の場所です。
もちろん
スポーツの部活動であれば
競技技術の向上
選手の育成という側面もあります。
割りかし
こちらの側面が表立っていますが
部活動はスポーツ選手の育成だけが
目的ではないですよ。
むしろ教育的観点からみて
社会組織における
疑似体験の場であり
部活動を通じて
様々な経験をする事で
社会の中でどうしていくべきなのか
学べる場ですよ。
その様な役割を
部活動というのは持っているのです。
そういう活動における
支援をする教職員の労働環境の成り立ち
そして現在における位置付けが
課題となっているだけで
部活動が悪な訳じゃない。
だから子どもたちの犠牲があってもならない。
これまでの教育史における
学校教育現場を作り上げてきた不備を
単なる不備転換させて
解決したかなようにしないで欲しい。
不備は何だったのか？
それは教職員に適正な報酬を与えず
部活動の時間の労働を強いてきた
その労働体制の不備でしょう。
きっちり報酬を与えるか
労働時間を規制するか
その選択肢に絞り
労働時間の規制を最優先とした結果
子どもたちの学びの機会の損失を
生み出そうとしている事に
気付いているのだろうか？
単に地域移行すれば
学びの機会損失にならない訳じゃない。
これまで部活動で得てきたメリットの担保
保証にもならない。
部活動を地域のクラブチームに
移行するという方針で
教職員の労働環境是正は進められても
実際にはクラブチームに移行なんて
出来る条件が揃わなくて
単に部活動だけが無くなるなんて事
全国に多数出てくるはず。
部活動を悪にして
子どもたちの学びの機会損失を生み出して
教職員の労働環境是正して終わる。
部活動を悪にしただけじゃないか。