ビジネスシューズ オールソール交換 | rad-kensworks

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起業20年の靴修理人のブログです。

先日はカラーリングのご案内でしたが今回はオールソール交換です。

 

メンズシューズはしっかりと作られていますので新品で購入すると足にあうまで暫く指先や甲が痛かったりします。

履き込んでいくと段々と足の形に靴がフィットしていきますので長く歩いていても疲れなくなりますね。

 

合皮の靴ーやスニーカータイプなどは買ってすぐその場からフィットして履きやすいので人気ですが暫くすると伸びてしまってフィッティングは悪くなり疲れやすくなります。

 

レザーの靴でも大きめの物を買って中敷きで調節する方もおいでですがこれは一番NGです。中敷きはスポンジがご使用と共に潰れますので緩めになり靴の中で足が動いてしまい、靴の内部から壊れてしまいます。

同時に足は上がっていても靴は路面を引きずってしまうのでヒールやソールのすり減りが加速します。

高価な靴でもフィッティングを気にせず履いていると全体的に靴がルーズになり見た目も悪くなってしまいます。

 

ちなみに店主は父親が変に厳しく、踵をすって歩いていると後ろから足を蹴飛ばされましたね(汗)

スニーカーでも靴紐をきちんと縛らなかったり踵を潰して履いたりするとそのまま靴を捨てられちゃいました(涙)

今時はそんな父親は絶滅したでしょうがお陰で店主は綺麗にまっすぐ歩けるようになりました。

 

また本題と逸れていますねすいません。

 

靴をしっかり履いていると壊れにくく修理の回数も減りますがやがてソール自体が磨り減ってオールソール交換となります。

女性はファッションもあるので古くなると買い換えてしまいますがメンズシューズは足の形になって履きやすいし愛着もわきますのでオールソール交換となります。

基本、メンズシューズは修理することを前提に作られていますのでオールソール交換も糸と釘を外せばいいようになってます。

 

オールソール交換のタイミングでレザーソールをラバーソールにしたり特徴的なソールにしたりなど自分なりのカスタムも可能ですが今回は最近のオールソール交換をいくつかご紹介します

Loake プレーントゥ レザーオールソール交換

途中でつま先をラバー補強したようですが今回はプレーンにオールソール交換

スコッチグレイン ストレートチップ

バンカーソールでしたがつま先のみラバー補強しています。つま先はラバー取付前に縫製してからラバーを被せていますので後日ラバーのみの交換が出来るよう小細工しています。

コールハン プレーントゥ 

防水仕様の一体型ラバーソールをビブラムソール#2055で交換しています。一体型なのでウエルトも追加して作っています。ヒールも別体なので後日ヒールのみの修理ができるようになっています。

 

色々なお客様の靴をお預かりしますがオールソール交換はお渡ししたときに笑顔になるようしっかりと磨き上げています。

磨きもそうですがソール組み付け時に木型を入れ、しっかりと作ると仕上がりもグンと違ってきます。

 

たまに趣味で仕事してる?って聞かれることもありますが磨きの行程も時間をかけすぎますので中々仕事が捗らない....

でもやめられないのは靴好きには仕方のない事なのかもしれません