レッドウイング 8179 オールソール交換 | rad-kensworks

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レッドウイングのオールソール交換です。

今回はお客様が以前DIYでソール交換されていて、今回もまたDIYしようとしたらミッドソールが切れてしまったため持ち込まれました。

DIYにしてはエッジもしっかり平になっていてよく出来ている方かと思います。

でも接着は大変だったようで部分的に剥離してしまっています。

この縁は一番一番接着しづらい部位で、当店でもミッドソールを外さずにソールのみの交換をする場合、一番気をつける部分です。

残った接着剤を綺麗に取ってからプライマー処理をしっかり行い、通常の接着剤より強い物をきっちり熱活性させて使用します。

 

クイック修理のショップでは数時間で仕上げるショップも多々ありますが後日剥離するのは下処理が原因なんですね。

焦って接着するから後々剥げてしまうのです。しかも人力+ハンマーでトントンじゃしっかり圧着出来るはずはありません。

しっかりとした接着剤とプレス機を使えば手間も掛からず楽にしっかり圧着出来ますのでそのなショップは敬遠した方がいいと思います。

 

そして今回はミッドソールごとの交換なので内部のクッションコルクも交換します。

かなり履き込んでいるブーツなので中床(インソールの部分)も歪みが出てましたので中床を修正して板コルクを入れます。

歪みが無い場合は練りコルクを充填しますが今回は板コルクです。歪みというか沈降なので中床は修正しても後日戻ってしまうのを防ぐため板コルクを使います。板コルクは厚みがきっちり平なのでクッションコルク部分の厚みを保持してくれますし、コルクの粒の隙間もないので長持ちします。

当店で使用する練りコルクは中目、細目をブレンドして使用しますので隙間もかなり少なく、作業も充填する方が楽ですが個体により使い分けます。

そして仕上がりです。

いつも通り木型を入れてプレスしていますので剥がれる心配はありません。

 

最後に全体のオイルアップをしますので靴ひもを外しますが取り付ける際は一番下の紐を下から通します。

この紐の通し方ですとトップの紐を引く際に下まで引っ張るので途中で弛む事が少ないです。

ワークブーツを履かれる方は是非おためし下さい。