ロシア グリヴェンニク 1769 | 収集日和

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庶民派()コレクターの収集品紹介




ロシア グリヴェンニク(10コペイカ)銀貨
エカテリーナ二世 1769 

19世紀初めくらいまでのロシアの少額貨幣は現在も単位として残っているルーブル、コペイカ以外にも多くの額面に個別で名前が付いていました。
こないだ紹介したポルポルチンニク(25コペイカ)やこのグリヴェンニク(10コペイカ)もそのひとつです。
他にもヂェンガ(半コペイカ)、ポルシュカ(1/4コペイカ)、ポルティナ(半ルーブル)などまだまだあります。これらのコインは貨面に数字で額面が書いていないので、慣れるまではどれが何なのか少し判りにくいかもしれませんね。

表はエカテリーナ二世の肖像、裏は王冠とリース、グリヴェンニクの文字というよくある少額貨幣っぽい感じですが、ロシアのコインでこの組み合わせなものは割と珍しいです。
多分コインが小さすぎて双頭の鷲が入らないので簡略化したんでしょう。

このコイン、いかにもロシアの古いコインらしく腐食がすごいですが磨耗は少なめです。
今ちょうどこれの年号まで同じものがヤフオクに出ていますのでもっと細部まで見たい方はそちらを見ると解りやすいかも。

ちなみにこれ、数年前にヤフオクで数千円の即決で出てきたのをかっさらった品です。ロシアのこの辺りの年代の少額銀貨は国内だと本当にもの自体が出ないので、これくらいの見られるコンディションの品を適正価格で買えるのは大変ありがたいですね…

その時の出品者さん、かなりガチなロシアコインのコレクターらしく、ちょくちょく良いものを放出してくれるので大変重宝しています。



2グラムちょっとの薄小な銀貨ですが、しっかりした斜めギザが刻まれています。
同時期のルーブル銀貨と同じタイプのギザです。ロシアの古いコインのギザへの拘りは並々ならぬものがありますね…