前回ブログ「母校、奈良県立生駒高校から、生駒山上遊園地へ①」はこちら。
母校の生駒高校前まで行ったのが、2023年9月。
できれば「生駒高校→生駒山上遊園地」を1回で回りたかったのですが、時間の制約があったので、前回は鳥居駅前まで。
今回(2024年5月7日)は、その先へと進んでいきます。
※もちろん、今回も自分用の記録ブログ。仕事とはまったく関係ありません🙇
なぜ「生駒高校→生駒山上遊園地」をワンセットにしたのか?
それは、わずか1か月少々の間でしたが、高校時代に、生駒山上遊園地内の食堂でアルバイトをしたことがあり、それが思い出として記憶に残っているからです。
多分高校2年のときだったと思います。
ちょっといいモデルのミニコンポがほしかったのですが、必要金額が18万円前後。
ミニコンポなんて、その数年後には価格が随分下がったのですが、当時は結構高かった…。
でも、どうしてもほしかったので、「夏休みのバイトで稼ごう!」と決心。
当時の時給って、いくらだったかな?
記憶では、500円くらいだったような…。
8時間働いて1日だいたい4,000円。休みが週1日で、ピークのお盆はちょっと時給がアップ。プラス、お盆のナイター営業時は、確か1日10時間くらい働いたと思います(8時間を超えたら時給1.25倍)。
そこに、生駒ケーブルの往復交通費が支給されていました。
が、元気いっぱいの16歳の少年(私と、同級生2人の計3人)は、往復歩いて毎日700円を浮かせていました(笑)。
(当時のシングルレコードが1枚700円。「歩いて往復したらレコードが1枚買える」という話をしたのを覚えているので、往復700円だったことは鮮明に覚えています)
でも、歩いていたことがお盆前後にバレて、
「交通費だけどね、帰りは歩いてもいいよ。でも、来るときは、お願いだからケーブルに乗ってちょうだい」
と店主に言われ、バイト後半何日かは、350円だけの“浮き”に留まりました。
それでも、予定以上のお金を稼ぎ、足りない分はお年玉貯金から出して、無事ミニコンポを買うことができました。
人生初の大きな買い物…ということで、生駒山上遊園地でのバイトは、濃い思い出となっています。
では、ケーブル始発の鳥居前駅へ。
おっ、犬のケーブル「ブル」号だ!
が、この日の「ブル」は止まっているだけで、運転はなし。
乗ったのは、向かいのホームから出ている、レトロ車両のケーブルカーでした。
その車両の写真、撮ったつもりが撮っていなかった…。
代わりに、対向のケーブルとすれ違ったときの写真を。
約5分で、宝山寺駅に到着🚠
ここで、生駒山上行きに乗り換え。この日は「スイート」号に乗車。
(私が高校のころは、レトロな車両しかありませんでした)
7分で、生駒山上駅に到着です。
(生駒山上駅は、2024年2月13日にリニューアルオープンされました)
鳥居前駅から、宝山寺駅での乗り換え時間を無視したら、山上駅まで12分。その山道を、高校時代は“登山”していました(確か登り50分くらいだったかな。下りはその半分の時間で。まぁ、今では無理です。苦笑)。
入園料は無料なので、入るだけならお金はまったくかかりません。
(無料化されたのは1999年。バイト時代は有料でした)
来園客の目的は乗り物でしょうが…、
私のお目当ては、高校時代にバイトしていた食堂。
今は、このようなレストランが園内にありますが、
当時働いていた店の名前は「松月亭(しょうげつてい)」。店名からして、“昭和レトロ”感満載。令和の遊園地には、絶対ない店名でしょうね。
「松月亭」の場所は、乗り物エリアからちょっと離れたところ。
記憶をたどって、その方向へ進みます。
こんな「れすとらん」って、高校時代にあったかなぁ? それとも、私のバイト終了後にオープンし、その後閉店したのかな?
「松月亭」は、このさらに奥。
そう!この通りでした!
多分、3枚のシャッターが降りている手前の店舗が「松月亭」だったんじゃないかな…。
シャッター手前2枚分が入口で、奥の1枚分が厨房。
入り口にはおでんがあり、その香りでお客さんを呼び寄せていました(笑)。
メニューは至ってシンプル。カレーやラーメン、うどんや定食類。
あとはコーヒーやビールなど。
よく覚えているのは、クリームソーダ。
注文が入ったら、注文を取った人が作る仕組みになっていました。
まず原液をソーダで割る。ここまでは簡単。
難しいのは、ここにクリームを上手に乗せること。
出来上がった状態で冷凍されている半円のクリームを乗せるのですが、「ソ~」っと乗せないとダメなんです。
「ポン!」と上から落とすように乗せてしまうと、泡がブクブクブク…と発生し、グラスは一瞬にして泡であふれてしまいます。
また、無事に乗せられても、お客さんのところに運ぶとき、揺らしすぎると、歩きながら泡が立ってきて…。
もう何回もミスしましたが、今となってはいい思い出です(笑)。
そんなことを思い出しながら、食堂エリアを通り抜けました。
せっかく来たので景色も楽しむことに。
…と思いましたが、この日は曇りであまり見えませんでした。
晴天なら、大阪のキタからミナミ、阿倍野、さらには淡路島も見ることができるようです。
その展望アリアの柵には、謎の南京錠が。これ、誰が何のためにかけたんだろう?
なんてことを思いながら、滞在1時間弱で、再び生駒ケーブルに乗り、帰宅の途につきました。
せっかくなので、生駒ケーブルの途中駅も載せておきます。
生駒山上駅の次が「霞ヶ丘」。
その次が「梅屋敷」。
どちらの駅も、乗り降りする人はほぼいません。
梅屋敷駅は、宝山寺の(一応)最寄駅で、下って宝山寺参拝ができるので、まぁ存在意義はあるかと思います。
(宝山寺駅から宝山寺参拝は、上り坂なのでソコソコ体力を使います)
が、霞ヶ丘駅は完全なる秘境駅。
駅周辺にあるのは山道だけなので、考えられる利用客は、登山か下山を途中で諦めた人か、ちょっとだけ歩きたい人。あるいは鉄道ファンの、いずれかでしょう。
こういう駅、私は好きですけどね(笑)。
生駒山上遊園は、冬季と毎週木曜日が休園。
夏休みシーズンは、20時(または21時)までナイター営業しています。
天気がよければ、きれいな夜景を見ることができるので、関西旅行の際に組み込んでみてはいかがでしょうか。
(営業日時はHPでご確認を)
この数か月で、生駒高校と、生駒山上遊園地、京都産業大学を久々に訪ねました。
こうして並べると、坂があるところばかり通っていましたね(笑)。
今、仕事でお世話になっている四日市競輪場と松阪競輪場。
実況席へはどちらも階段で、エレベーターはなし!
そういう意味では、学生時代の毎日の坂は、いい訓練の場になっていたのかな!?(笑)
いつの日か分かりませんが、また何か思い立ったときに、母校を訪ねるかもしれません。
(立野純)