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夫の不倫が原因で離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの過去の経緯を書いたブログになります。

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」

第9R「離婚の話し合い」←今ここです

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前回の記事はこちら



 
さくら「財産分与って、大きく3つに分けられるんです。」


今日はさくら先生との面談です。


夫に提示する財産分与の希望額を相談することになっています。


さくら「一つめは 清算的財産分与、2つめは扶養的財産分与、最後は慰謝料的財産分与です。」


さくら「一つめの清算的財産分与は、メールでお知らせしたとおりで、お2人の資産を計上した結果、ガキ夫さんはらぶかさんに〇〇万円支払うことになります。」


らぶか「この金額は、例の慰謝料8万ラブカを組み戻して計算したものですよね。夫が反論してきたら、ちょっとまだ分からないですね。」


夫は独身と偽り肉体関係に持ち込んだとして、不倫相手ジャイ子氏へ、相場を激しく逸脱した高額の慰謝料を支払いました。


さくら「そうですね・・・。でも、そこは譲りません、というスタンスでいいと思います。そうでないと、ご主人が支払った8万ラブカの半分の4万は、らぶかさんが負担したも同然になってしまいますから。」


らぶか「それは、ほんと泣きたくなります。」  


さくら「そうですよね。ご主人がそこで争うのであれば、それこそ、じゃあ調停ですねってなりますかね。」


らぶか「なるほど。」


さくら「メールでも簡単にご説明させていただいたのですが、ご主人のATMからの不明瞭なお金の払い出しの代わりとして考えているのが、2つめの扶養的財産分与なんです。」


らぶか「扶養・・・。」


さくら「夫婦は、仮に別居中だとしても、収入が高い方が生活費を払う義務があります。この生活費のことを婚姻費用と言いまして、略して『コンピ』とよく呼ばれています。」


さくら「らぶかさんご夫婦の場合は、ご主人の方が収入が高いので、ご主人がらぶかさんに生活費を払う義務があります。」


さくら「ちなみにですが、仮にらぶかさんの方が収入が高い場合でも、ご主人は有責配偶者なので、らぶかさんは婚姻費用を払う必要はありません。」


らぶか「そりゃそうですよね!勝手に不倫して別居して生活費ちょうだいは困ります。」


らぶか「その婚姻費用がいくらか決めるのが、メールでおっしゃっていた算定表なんですね?」


さくら「はい、裁判所が作成した婚姻費用算定表というものになります。ご夫婦のそれぞれの年収、お子さんの年齢や人数から算出します。」


さくら「 この算定表を参考に計算すると、ご主人はらぶかさんに、毎月おおよそ◯◯万円を支払うことになります。現在、ご夫婦の生活費用口座にご主人は□□万円振り込まれているようですが、おそらくその7、8割くらいになると思います。」


らぶか「でも私たちはまだ別居していませんが。」


さくら「はい、確かにそうですね。これは、いわゆる有責配偶者の方との離婚の交渉でよく使うパターンなんですが、」


さくら「ご主人は有責配偶者なので、らぶかさんが離婚に合意しなければ、半永久的に離婚はできませんよね。」


さくら「となると、ご主人は別居したとしても、らぶかさんが離婚にOKするまで、婚姻費用を払い続ける必要があります。」


さくら「早く離婚したいなら、この先払い続けなければいけないであろう婚姻費用を、数年分まとめて払ってくれれば離婚してあげる、と交渉するわけです。」


らぶか「なるほど。」


さくら「半永久的に離婚できないからといって、この先例えば40年分とか言ってしまうと、じゃあ裁判にします、とあちら側から言われてしまうので、まあまあ、3年とか5年とかくらいは行けるんじゃないかなという気はしますね。」


らぶか「婚姻費用 × 年数分を扶養的財産分与として請求するということですね。」


さくら「はい。相手のお財布事情を見つつ、これだけだったら簡単に払えますよねっていう範囲内で、らぶか様のお気持ちを着地点としてその金額にのせるって言う感じなんですけれど。」


さくら「ざっくりイメージとして、どのくらい払ってもらえるといいなっていうのはありますか?」


ストレートに聞かれると言葉に詰まってしまいました。 


自分が犯した行為の重みを夫に理解してもらうためには、可能な限り多くのお金を払わせたいとは思っていましたが、 具体的にイメージはできていませんでした。


らぶか「・・・どうなんですかね。なんか具体的に考えたことなくて。もちろん多ければ多いほどいいと思いますけど。」


さくら「うんうん、そうですよね。」   


らぶか「ま、妥当と思える金額に最終的に落ち着けば私はそれでいいのかなと思ってるんですけど・・・。こんな主体性のないはっきりしない感じですみません。」    


さくら「いえいえいえいえ、そうですよね。」  


クライアントである私がはっきり意思を示さなければ、さくら先生を困らせてしまう。何か言わなければ。


らぶか「そうですね、、、私が手取りで受け取る額で、最低◯◯万は入ってほしいなと思ってます。探偵の調査費も高くつきましたし、弁護士費用も。いかがですか?多いですか?」   


さくら「・・・。全くもって控えめな金額です。」   


らぶか「ぜんぜん違いますか、この額は。」  


さくら「先程の清算的財産分与だけで既にらぶかさんのおっしゃる額になっています・・・。」   


らぶか「確かにそうですね。ま、でもそれは例の8万ラブカを組み戻した上の金額だから、夫次第ですよね。」


かなり弱気になっています。


らぶか「先生が良かれと思うところで提示いただければ。。。」


さくら「なるほどなるほど。わかりました。うんうん。なんか、変な話、これは私のざっくりとした考えなんですけれども。」   


さくら「ご主人は有責配偶者なので、らぶかさんの財産は当てにしないでねという考え方をさせていただくとして、、、」


さくら「ご結婚中にご主人が形成した財産が〇〇万くらいありますけれども、これ全部置いていってねくらいでどうですかね。」   


さくら先生が言った金額は夫の年収とほぼ同じでした。


らぶか「えー笑」   


冗談のような思いがけない高額だったので、つい笑ってしまいました。   


さくら「1年頑張って働けば、あなたこれくらいすぐ稼げるでしょ、みたいな感じで。もうすぐ退職するっていうのも、そもそも私たち知らないことになってますし。」  


笑ってから、ふと思い出しました。


らぶか「ああ、実は、数ヶ月前までは、私まだ怒りや憎悪の感情でいっぱいだったんです。」   


らぶか「その当時、不倫して私と別れたいって突然言うのなら、1年分の収入ぐらい最低置いていけって思っていた自分を今思い出しました。」   


さくら「思いますよね。当然ですよ。」


ふいに涙が溢れてきました。    


以前の弁護士に諦めるよう色々と説得されたり、不倫相手がこちらの希望をことごとく拒絶してきたりで、これ以上自分の要望を口にして、その後落胆したくなかったのです。


落胆するくらいなら、初めから希望を低くしておいたほうがいいと思う癖がついてしまっていたようです。


らぶか「今はだいぶ落ち着いてきたので、そう思ったこと自体忘れていたんですけど、先生にそういう風に言われて、その時の自分の気持ちを思い出しました。取り乱してすみません。」   


さくら先生は、私が奥深くにしまいこんだ気持ちに気づいているかのような言葉をいつも投げかけてきます。


さくら「当然当然、当然ですよ、らぶかさん。そのくらい最低限でしょって私は思いますよ。」   


らぶか「はい、その時はそう思ってましたけど、夫がその金額を聞いた時にどう思うかなと・・・。逆上しちゃうかもしれない・・・。」   
 

らぶか「この金額を提示するには、ちゃんと根拠を、、、やっぱり夫って、理由と根拠を論理的に明確に示すことが必要なんですよね、性格的に。」   


らぶか「私がどれだけ精神的に打撃を受けたのかを説明したところで夫は共感できないので響きません。」


らぶか「提示額の内訳と、あとその計算の妥当性の説明も必要ですね。」


さくら「なるほどなるほど。」


らぶか「それをもってしても、夫が1年分の給料を支払うことに納得するとも思えないんですけど、、、ああ、説明する順番ももちろん重要かもしれないですね。」


さくら「ふむふむ。覚えておきます。」


らぶか「まあこれだけの額を提示すれば、蓬莱弁護士には間違いなく相談するでしょうね。代理人契約を検討し始める可能性もありますね。」


さくら「かもしれませんね。婚姻費用の計算式はきちんと書いておきますね。あちらの弁護士さんに見せに行かれても困らない程度に。」


らぶか「まあ、、全額取れるとも思ってないので。」   


さくら「うんうん、わかりました。とりあえずこの額は、最初の第一声で提示する金額としては、全然おかしくない金額ですよ。」   


らぶか「そうなんですね。」   


さくら「はい、何ていうのかな、普通の離婚事件で、この提示額は滅多にないんですけれども、ご主人の財産状況を見てて、簡単に払えるでしょって、言えると思います。定期預金からちょっと取り崩すだけでしょって思いますし。」  


さくら「不倫相手に8万ラブカ払っちゃえるんですからね。。。」


さくら清算的財産分与で◯◯万円ですよね。で、扶養的財産分与として婚姻費用を例えば5年分くらい乗せると主張すれば、それだけでたぶん□□万円、、」


らぶか「す、すごいですね・・・。」


さくら「そうなんですよ、婚姻費用って。ある意味、離婚せずに別居した方が得、、、という考え方をされる場合もあったりします、はは笑。」


守るべき子供もいない私にそれは絶対ありえない、と心の中でおもいました。夫から1日も早く籍を外したい。


さくら「で、最後に慰謝料的財産分与の項目で、 『相手に8万ラブカ払っていて、奥様にそれ以下とは言えませんよね』っていう話をすれば、3つの財産分与合計△△万円くらいになるかなと。」


年収に近い額だから、1年働けば取り戻せるとはいえ、夫が到底受け入れるとは思えません。


らぶか「夫との面談、確か3日後の木曜日でしたよね。ちょうどこのタイミングで良かったです。希望額を提示なんてセンシティブな話、メールや電話でなんて危険ですからね。」


さくら「これまではまあご主人割と温厚にきてますけど、これからどうなるかはちょっと読めないですね。」


らぶか「夫、キレるかな。。。こわいです。」


らぶか「ま、でも私、何も知らないことになっているんですよね。通帳履歴も笑。」


さくら「そうそうそう。そうですそうです笑。」


らぶか「私は通帳履歴を見ていないから、当然夫が8万ラブカの慰謝料を払ったことも知らないはずだし、婚姻費用がいくらで何年分計算されていることも当然知らないことになってるんですよね。」


さくら「そうです。私が今お見せしたこの内訳メモはらぶかさんには見せていない、ということになります。」


らぶか「となると、私は最後のトータルの提示額しか知らないことになりますね。この額を夫に提示することに了承しただけ。」


さくら「そうそうそう笑。」


さくら「そうなりますね。だから基本的に弁護士がふっかけてきたなと思うでしょうね、ご主人は。」


らぶか「夫はそう思うと思います。前回の弁護士の時も『らぶか絶対弁護士に騙されてる。ぼったくられてる。裁判に行かせようとして儲けようとしている。』とか笑。」


さくら「ははは笑。」


らぶか「夫、さくら先生のこと誤解するかもしれません。すみません。」


さくら「ぜひぜひぜひ。らぶかさんの代わりにサンドバッグになるために私がいますので。儲け主義の弁護士がふっかけたということで全然かまいません!」


らぶか「本当にすみません・・・。よろしくお願いします。」


さくら「ご主人との交渉では、財産分与の話が固まった後に、慰謝料の話に入れれば一番いいかなと思っていたのですが、木曜日に予定しているご主人との面談は、おそらく慰謝料も含めた総額みたいな話に進みそうだなと思ってまして、、、」


さくら「でも、不貞相手に8万ラブカ払ったんだから、妻への慰謝料はもっとだよね、みたいな言い方をすれば、ご主人が不貞行為を今も継続していること知っているよって言うカードをまだ切らなくてもいいかなとちょっと思ってるんです。」


らぶか「なるほどなるほど。」


さくら「で、こちらが総額△△万円提示するとして、それに対してご主人が提示してきた金額が3分の2くらいに留まっていれば、このカードは引き続き切らないまま、その金額範囲内で調整していくということもありかもしれません。」


らぶか「はい、分かりました。不倫続けていること知ってるって今言わないとなると、離婚してから、不倫相手へ違約金請求する時に初めて明るみになりますね。夫に逆恨みされそうでちょっと怖いですけど、まあ、でも、今重要な局面なのでできるだけ言わないほうがいいのかもしれないですね。」


さくら「ご主人今月末には別居されるおつもりみたいですし、もうあと少しの辛抱って言ったらおかしいですけど。」


らぶか「それがウィークリーマンション最近検索してないんですよねえ。荷物まとめてる気配もないですし。」


らぶか「一時的に退去するだけだから、たまに突然帰ってきて荷物取りにきたりするつもりなのかな・・・。補助鍵つけて入れないようにしなきゃ。」


らぶか「そうそう、音声データの解読の件、改めてありがとうございました。スッキリしました。」


さくら「いえいえー。そのあたりのこともご主人との面談の時にちょっといじってみようかなと思ってます。」


らぶか「お願いしますお願いします。」


さくら「8万ラブカって女性側の弁護士にどうやって言われたんですかあ〜?って。本当にこんな金額請求したんですかあ〜?ご参考までに教えてください〜って笑。」


らぶか「はは笑。でもホントすごいですよね、この額は・・・。」


さくら「いやいや、8万はすごいです。」


らぶか「夫と電話で話してる時の彼女の口調は夫のこと好きなんだなって感じるんですけどね。請求額とのギャップがあり過ぎて・・・。」


さくら「・・・。」


らぶか「当然、夫に対して怒りの気持ちもあるんでしょうけど。」


さくら「まあ、どこか割り切った考えがある方なんでしょうね。8万はあまりにもちょっと・・・。」


らぶか「はい・・・。」


さくら「違約金請求をされる際にまたこの女性と絡まなくてはいけないので、それはそれで、らぶかさん、またちょっとお辛いかもしれませんけどね・・・。」


らぶか「はい・・・。」


さくら先生との契約には、違約金請求の時の文案を一緒に作成してもらうことも含まれていますが、


内容証明を彼女に送るところからは含まれていません。自分で郵送して、彼女が反論してきたら自分で交渉しなくてはいけないのです。


違約金請求は絶対するつもりですが、離婚してからも憂鬱な作業が残っているのです。


さくら「それでは、今日はこんな感じで。。。」


らぶか「木曜日ですね・・・夫との面談。」


さくら「はい。帰宅したらご主人怖いですね・・・。」


らぶか「怖いです。確かに・・・。その日どこか旅行に行きたいくらい。」


さくら「あとちょっとの辛抱です。」


らぶか「先生のおかげで安心していられます。本当に先生で良かったです。」


さくら「いえいえ・・・。この前はらぶかさんの財産分与の計算で間違えちゃいましたし笑。全然ダメダメですね。」


らぶか「いえいえ、あれは全然大したことではないですから。先生にお任せしてますので。全部希望が通るとは思ってませんしね。今日はありがとうございました。」 


さくら先生が、ここは主張すべき、ここは無理と言ったら、そうなのだろう、と素直に思えました。


辛いこと、いろいろあったけど


だからこそ出会えた人もいるのですね。



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記事を短く簡潔に書くこと
どうしてもできません(泣)
by らぶか


皆さま
いつもありがとうございます

さくら先生が発した「扶養的財産分与」の

扶養」と言う言葉に感じた違和感


私は夫に扶養されているの?


夫から婚姻費用をもらわなくたって

私はひとりで生きていける


この種の費用を夫に求めることに

私のなかの中途半端なプライドが

抵抗感を抱かせましたが


これは夫が有責配偶者だからこその

ある種ペナルティ

不倫を隠し、離婚しようとした夫への

私のリベンジと理解することにしました


この時、自分自身を納得させることに

とらわれて私は大事なことを忘れていました


言葉に異常にこだわる夫のことを