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夫の不倫が原因で離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの過去の経緯を書いたブログになります。

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」

第9R「離婚の話し合い」←今ここです

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前回の記事はこちら




さくら「先日、お話しいただいたところによると、、」


「はい。」  


さくら「ジャイ子さんは、ガキ夫さんが既婚者だと知らなかったと。」   


「はい、そうですね。」  


夫とさくら弁護士の面談中の音声データを聞いています。


夫は、スマホの録音アプリを使って、こっそり録音していたようで、


夫の機種変前の古いスマホに同期したデータがあるのを発見し、私は聞いてます。


「ジャイ子さんは、ガキ夫さんが既婚者だと知らなかったと。」 


さくら先生上手いな、と思いました。


「既婚者だと知らずに」と表現していました。「既婚者だと知らせずに」などのような、夫を無駄に不快にさせる表現は使いません。


ちょっとしたことですが、こういうのって大事ですね。勉強になります。


さくら「で、それに関して、ジャイ子さんの方から慰謝料を請求してきたと。」   
 

「えーと、私に対してですね。そういうことです。」  
 

さくら「ジャイ子さんの弁護士のご説明によると、妻であるらぶかさんからジャイ子さんに慰謝料請求をされて、で、それとミラーする形で・・・」  


「 そうですね、あの、先方の弁護士さんのおっしゃってることなんで、どこまで真実なのかは、私には分からないという前提で話をすると、そもそもジャイ子さんは私に慰謝料を請求する考えはなかったと。」


さくら「・・・。そう、なんですね。」


「彼女は、妻の代理人弁護士の方から、連絡を受けて、慰謝料の請求を受けたと。」 

 
「で、ジャイ子さんサイドとしては、私のマリタルステータスを知らずに付き合っていたのは、要するに自分としては非はないということで、なぜ自分が慰謝料請求されなきゃいけないんだと主張はしたと。」


「で、妻の代理人の弁護士の方からのプレッシャーが相当きつくて、2言目には訴訟だみたいなことを言われたらしく。あと、慰謝料を請求されたこと自体もそうですけど、精神的な苦痛をかなり受けたっていうところもあって、」


「自分が受けたそういったもの、ペナルティーみたいなものを少なくともミラーする形でガキ夫さんには請求させていただくことになると思いますっていう話を事前に何度か連絡を受けていて、」


「で、最終的に、11月ぐらいだったかな。連絡が来て、妻との慰謝料の件が終わったと。で、確定したということで、今度こっちの手続きに入りますっていうことで一応提示をされて、」


「で、 まあ、私としては、もちろん自分の責任だと思うところがあったので、基本的にはもういい値でと思ってはいました。」


さくら「はあ・・・。」


「というのは、結局根拠がわからないので。例えば、妻からどの程度のものを実際に請求されて、どういう風なフォーミュラに従ってその金額が出てきたのか。私には判断のしようがなかったので。」


「もちろん妻にも一応聞いたんですね、何度か。そもそもそういったことはやめてほしいっていうことも含めて。」


「ただ、妻は、守秘義務契約みたいなことを盾に、まあ、そんな契約がなくても言わないかもしれませんけれど、 私の方にはそれは教えられないということだったので、」


盾にって・・・。私が聞いていないと思って、もう。


「私も正直判断のしようがなくて、その一方で、払えない金額ではなかったわけですし、あと当然、彼女が妻から請求されているって事実もありますし、そういうことで償えるのであれば、そうするのは筋なんだろうなと思ったので、一応その通りにお支払いしたと。そういう経緯があります。はい。」


さくら「なるほど、なるほど。ではあちらの言い値だったわけですね。」
 

「そうですね。まあそう言ったらそうですね、はい。」


さくら「あ、そうそう、そういえば、全然関係ないですけど、お通帳見せていただいたら、なんか出金履歴に『ベンゴシホウライ』。。。 」


夫が自分の弁護士に支払った着手金の履歴のことです。


「 はいはい、それは、蓬莱先生、私の代理人に立っていただいた先生です。」

 
さくら「あーそうなんですねー。」


もちろん、さくら先生、そんなことは百も承知です。


8万ラブカの出金を残高に組み戻す説明をするために、まずは、夫自ら情報を出させていくというステップを踏んでいるのでしょう。

 
「要するに、ジャイ子さんの弁護士さんとやり取りするにあたって、蓬莱先生の方に私はアポイントしまして。 」 


さくら「あーそうなんですね。」


さくら「蓬莱先生の方から8万ラブカという金額について何かお話って、、、 」


「一応それについては、まあやっぱり8万という金額についてはどう思われますか、という風に聞かれたんで、今と同じようなお話を多分したと思います。」


「で、引き下げる交渉をしてもいいですよ、とは言われたんですが、やっぱり経緯が経緯だったので、これが例えば80万ラブカとか言われると、ちょっと無理ですけど、8万であればまあ仕方がないかなっていう風に思ったのは事実です。」


俺って器の大きな男的な感じで、得意気に聞こえました。いやいや、、、違いますから。


引き下げたかったけど、ジャイ子ちゃんに逆らえなかったんでしょ・・・。


さくら「・・・。そ、そうなんですね、、、はいはい・・・。」
 

「という次第です。」


さくら「わ・・・かりまし、た、、、うんうん。」


さくら「今回、まあそうですね、まあそういうことなのかな、と想像はしてたんですけども、その通りだったということですね。」


「はい。」

  
さくら「そうだとすると、経緯はともかくとして、まあ、もう既にお支払いになったものに関して、こちら側が云々申し上げることはできないとは思うんですよね。」

  
「はい。」


さくら「それはガキ夫さんのジャイ子さんに対するお気持ちなので、それはそれと。」


「はい、はい。」


さくら「ただ一方で、この8万ラブカの一部でも、らぶかさんが払ったとは、ちょっと多分、考えにくい・・・。」

 
「まあ、そうですね、はい。」
 

さくら「ということは、まあ、この8万ラブカは、らぶかさんとは関係ない、つまり、ガキ夫さんご自身の財産から払ったものとみなしましょう、と。」

   
「ええ、ええ、はい。」


さくら「まあそうすると、あのまあ、そうですね。あのー」 


「組み戻すべきもの」


夫に想像させるよう、さくら先生は敢えてこの結論をすぐには口にしませんでした。


「あ、それが、要するに、このメモの2にある、『夫の特有財産から支払ったものとみなす』ということになるわけですね。」


正解。


さくら「そうですね。」


「えっと、これは要するに、あれですか。法律上の財産分与の考え方においては、こういった個人的支出って、特有財産から支払われたものとみなす、そういうことですか。」


さくら「まー、なんかこう、これは、もうここまで来ると結構ケースバイケースで、全ての事案に当てはまる、こう、方式のようなものがあるわけではないんですけども。」


「なるほど、はい。」


さくら先生は確定的でないことをそうだとは絶対言いません。


例えば、夫が交通事故を起こして相手に払った慰謝料は、離婚の財産分与の際に、夫婦の家計から支払われたものと見なされることは多い。
 

この8万ラブカの慰謝料は高額すぎて、判例がないのか少ないのか、どちらにも断言できないのです。


さくら「ただ、その支払った相手先(ジャイ子氏)が、まあ、その、らぶかさんからしたら、私が予想すると、夫婦の、なんていうんですかね、支出ということではないのかなあと。」


「ということなのであれば、変な言い方ですけれど、要するに、妻からすると、これは家計から払うべきものじゃない、ということですよねえ。」


その話ぶりは、待ってましたとばかりに、夫の口撃スイッチが入ったように聞こえました。


「あのー、これがなんか気に入らないというのであれば、それは妻がジャイ子さんから受けとった慰謝料に反映されるべき性格のものなんじゃないかなという気がするんですけどね。ちょっと今のご説明だけ聞いてるとね。」


いちいち癇に障ります。本性が少し出てきたな・・・。


要するに、妻が女性に慰謝料請求するから、俺が払ったのだ、と言いたいわけです。


初回の面談で妻をおもんばかっていた夫はどこへいったのでしょう。


さくら「うんうん、なるほど。気に入らない、ということではなくて、まあまあ、要するに、それはもう、ガキ夫様が払ったものが8万ラブカだろうと80万ラブカであろうと、ガキ夫様が払うのはご自由ですと。そこに口はさし挟みませんと。でも、ご自身の財産から払ってくださいね、ということですね。」


「それが要するに家計の財産から損なわれることは、メイクセンスしない、という、そういうことですか。」


さくら「そうですね。つまりはまあ、なんて言うんでしょうか。逆に、もしこのお支払いがなければ、まあ、ご結婚中に積み上げた財産がざっくり◯◯万円くらいなんですよね。まさにこの表に出してる差額が同居期間中に増えた分ですよっていう計算になるはずですけど。」 


「なるほど。」


さくら「逆にこの8万ラブカを、その婚姻期間中に  はい、夫婦というか、まあ、あのー、潜在的に共有の預金から払ったとみなすと8万ラブカのうち4万をらぶかさんが払ったことになってしまうと。」

 
「なるほどなるほど、そういう考え方をするってことですね。」   


さくら「それってちょっと、、、たぶん、まさか、らぶかさんがそれでもいいですよとは、言わないだろうと、、、はは(苦笑)」


あくまでも私は夫の通帳履歴は見ていない体なので、組み戻すべきという考え方は、さくら先生が想像する「妻のお気持ち」ということになっています。


「なるほど、そういうことですね。」  


さくら「で、それで計算して、こちらの金額をガキ夫さんの資産残高としてできないだろうかと。」
 
 
「なるほど。」 


さくら「そういうことです。」 


「これ、逆にちょっと申し上げると、あれですか、ちょっと変な言い方なんですけどね。あのー当然、妻は彼女に対して慰謝料請求をして得たものがありますよね。これというのは、彼女の特有財産に認められてるってことなんですか。」


厳しい問いっぷりでした。


夫からしたらそう思うのだろう。


私は彼女から1万ラブカしか受け取っていないことを夫はおそらく知らない。


ジャイ子氏が高額の慰謝料請求を夫にしたのは、私が彼女に請求した慰謝料が高額だったからだと夫は思いこんでいるのだ。


であれば、妻が、自分の固有財産として、高額の慰謝料を得るのは、不公平だとでも思ったかのうような言いっぷりでした。


不倫相手から支払ってもらう慰謝料は夫婦が協力して築いた財産ではありません。不倫をされた配偶者の特有財産(固有財産)となります。  


よって、不倫相手からの慰謝料は財産分与の対象とはならないのです。


さくら「なるほど。まあそうですね。それはそうなります。」


サクッと答えました。


「そういうことになるわけですか。」  


不満気な言い方でした。


夫の頭の中では数字だけが動いているのでしょう。誰がどれだけ得して損したのか。


何が起因しているからそうなるのかちゃんと理解しているのだろうか。


さくら「そうですね。」
  
 
ここで、さくら砲が放たれました。

 
さくら「でもまあ、実はたったの1万ラブカなんですけどね。はははは(苦笑)。。。」


一瞬の静寂の後、夫が響き渡る音量で声を上げました。


夫「そうなんですか???」


さくら「・・・はい・・・ははは(苦笑)。」



さくら「これは、、、あの、、、はは、それはらぶかさんに確認しました。さすがに私も8万ラブカってあり得ないでしょうと思ったので、ちょっとびっくりしたので、らぶかさんに聞いたんですね。」



「・・・。ええ。」   


そうなんですか?と叫んだのが演技なのかそうでないのかは、あまりにも声が大き過ぎたので正直何とも判断がつきませんでした。


でも、たぶんこれは演技ではなく、本当に驚いたのだろうと思いました。


なぜなら、夫がハアハアと呼吸を荒くしている音が微かに聞こえたからです。


さくら「で、まあ、あの、一応、らぶかさんには、ガキ夫さんに1万だったことお伝えしてもいいですか?と確認を取った上でお伝えしています。」 


「えっと。それは、あれですかね。」   


さくら「あ、もちろん、ガキ夫さんがお支払いしたのが8万ラブカだということは、らぶかさんには言ってませんけども(汗汗)。」   


さくら先生は慌てて補足しました。


でも、夫はそれどころではない様子で言いました。
    

「それは。なんか、あれなんですかね。いや、ちょっと。・・・。ギャップが大きすぎるなと思ったんで。あの。・・・。もちろん、リーガルコストとかを、考えても、少し、差が大きい・・・。」   
 

さくら「うんうん、そうなんですよねえ・・・。」


「あ、なんか付帯条項か何かついてるんですか?」
 

さくら「ああ、それはついてるみたいです。違約金・・・。」


「じゃ、そういうことなのかなあ・・・。」  

(やばっ!!)by 夫


「まあまあ、いいや(汗)。それは別に。どうせ、別に何が変わるわけではないので。なるほどね。そういう、話、なのか・・・。ゴニョゴニョ◯△□X。」


違約金条項があるからと納得する姿を見せてしまったら、不倫を今も続けていると宣言しているようなもの。夫は慌ててごまかしました。


さくら「あれですか?もしかしてジャイ子さんの弁護士から違う金額聞かされて、、、」


ここぞとばかりに、さくら先生は、先方の弁護士のことを聞き出そうとします。


そうなら、ジャイ子氏の弁護士は処分ものです。


「いや、特にいくらとかそういう風な話ではなくて。ただ、要するに妻への慰謝料と、弁護士費用と、若干の精神的な部分っていうことで考えると、これが 、あのー、妥当という風なことを・・・。」


「まあ、ひょっとしたらすごくフラストレーションの部分が多かったのかもしれません。私にはちょっとなんとも言えませんけれど。なるほど、そういう、ことです、ね。」


平静を装っていますが、無理しているのは音声を聞いているだけでも分かりました。


さくら「そうですねえ。」


「なるほど。はい。わかりました。そうします、ということであると。。。」


痛々しいというか、哀れでした。

 
夫は今どういう気持ちなのだろう。
 


私が以前警告したこと、夫は覚えているだろうか。



「私が彼女に請求した慰謝料の額は

常識外れな額ではない」

「貴方はふっかけられたのかもしれない」



私の警告もろくに聞かないで、私がジャイ子氏に慰謝料請求した、という事実を私から確認できたことを、言質を取ったかのように、勝ち誇ったような顔をしていた夫。


8万ラブカは、今も関係を続けている男女にしては、信じられない高額だけど、


私はそれよりも、妻から高額の請求を受けたと嘘をついて、夫にお金を請求した事実が受け入れ難い。


偽りには偽りで返したということか。


本当に貴方はこれでいいのですか?


これが貴方の求めているパートナーですか?

 
10年以上の私との関係を断ち切ってまでも、欲しかったものですか?


貴方は今どう思ってる?