ご訪問いただきありがとうございます。   

 

夫の不倫が原因で離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚まで過去の経緯を書いたブログになります。

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」 ←今ここです

------------------------------------------------

 

前回の記事はこちら


 

 
週末の夕食後のこと。


夫が屁理屈を言ったことから、不毛な会話がまた始まってしまいました。 

 

らぶか「そういう風に言うんだったら、貴方の言葉を借りれば、マジョリティとかマイノリティとかの物差しで本来判断することではないのかもしれないね。」


いわゆる社会常識をベースに夫に意見を言うと、必ずそこで会話はスタックします。



大多数の意見が全て正しいのか、という反論が返ってくるのです。



そんな極論を言ったつもりは毛頭ないのですが、そういう風に反論されてしまうと、まあ、結局、冒頭の発言をするしかなくなるのです。



「まあ、マジョリティってのは、らぶかの考え方により近いんだろうな。」


「社会の中で生きている以上、多くの人に自分の考え方が受け入れられないのは不利益や障壁が多いと思うよ。」


「そんなの理解してるつもりだよ。」


夫はつぶやきました。


「可哀そうだなって時々思うよ、ほんと。」


これは本音だ。



長い間夫のそばにいて、ずっと思ってきました。



かつて同じ職場にいましたが、夫の正論が周りには受け入れられず、その理由や事情が夫には分からないんだろうなと思う時がたまにありました。



夫の言っていることは決して間違っているわけではないのですが、会社というのは色々政治的な事情もあるし、忖度も多いもの。



夫の正直な生き方には共鳴する部分はあるものの、自分の信念を曲げずに提案を通したいなら、時には小狡くプロットを練ってアプローチしないと、つぶされるだけだろうとヒヤヒヤすることが多かった。



「別にらぶかにそういう風に思ってもらう必要はないけどさ。俺も納得した上で生きてるから。」


ちょっと言い方が悪かったな、傷つけたかなと思いました。


「でも自分の価値観がマイノリティなのって、実際辛いなって思うことあるよね?」


「あるよ。80%の部分、マイノリティだと思う。」


「そうだよね。生きづらいんじゃないかなって思うよ。」


憐れまれたと感じたのか、ムッとした様子で夫は返してきました。



「自分の意に反して生きる方がもっと辛いと俺は思うけどね。」


「確かにそうだよね。人に迷惑をかけたり傷つけたりしないのであれば、好きなようにしていいとは思うよ。それによって生じた結果は自己責任だけどね、もちろん。」
 


「でも、自分の価値観を守るためにはね、人を傷つけることもやっぱりあるんじゃないかなって俺思うんだよね。。。」



ハァ、と小さくため息をつきました。特定の話を俺はしているんだよ、と匂わせているように聞こえました。



「そうね、誰も傷つけないで生きることなんて確かに不可能かもしれないね。」


「もちろん、だからって傷つけていいと俺思ってるわけじゃないよ。」


「程度によるところもあるし、まあケースバイケースだとは思うけど。」


あえて、淡々と返してみました。



「時には・・・、やっぱりさ、人を傷つけてやむなしということも・・・。」


 

お前のこと言ってるんだよとでも言いたげに、舞台俳優のように、悲しそうに呟きました。



夫の言わんとするところは分かっています。



運命の女性と出会ってしまったからには、妻を裏切ることもやむを得なかった、とでも言いたいのでしょう。


ヒステリックな妻から散々傷つけられてきたと被害感情を抱いているのであれば、なおさらです。



「例えばどういう時?」


「。。。」


「私を裏切った時?」
 


「。。。」

 

「傷つけても仕方ないって思った?」


責められていると思い込むと、別人のように豹変し、饒舌になる夫。

 

「あのー、その件に関しては、以前にも言ったと思うけど、俺の中ではね、去年1月にらぶかに別れたいって気持ちを告げた時点で、タガが外れた部分はあったのね。」


※夫の話し方は、オリラジ中田氏や、ひろゆき氏あたりをイメージしていただけると雰囲気をつかみやすいかと。。。


「世の中的には許されないことは分かっているし、らぶかとの関係を清算してからでしょ、と人に言われればそのとおりですって言うしかないよね。それは理解しています。」


「世の中的には許されない」


俺の物差しでは許される、ということでしょうか。


大体「らぶかとの関係を清算」なんて表現、本人の前で普通使う?



「でもしてしまったんです。。。」


すぐに被害者役に戻り、小さく悲しそうにつぶやきました。


勝手な夫の被害者ワールドに、苛立ちを覚えましたが、感情的に返せば、夫はそこを突いてくる。


「人間だからね、結婚していても妻以外の人を好きになることはあるし、人を好きになる感情そのもの自体を否定しようとは思わないよ。でもね、その行為によって2人の女性どちらも傷つけることになったよ。」


今回の不倫を知ったショックよりも、結婚前にも実は裏切られていたという事実の方が、正直一番こたえました。(「スマホの中の真実」)



夫と過ごした過去の時間のどれが真実でどれが偽りだったのか。



考えれば考えるほど、過去を修正できない事実にただただ虚しさを覚え、息苦しくなってくるのです。



「相手の女性も傷ついたと思うよ。そこを真摯に考えてほしい。」



約束を守る気がサラサラないのに「夫に金輪際会わない」と誓約した不倫相手ジャイ子氏の人間性は受け入れられない。



でも独身だと偽った夫の嘘に彼女が傷ついたことはおそらく事実だ。


「。。。」


抗えない事実を伝えると、答えずに沈黙し続けるのは想定内です。


「もちろん私に対して貴方も思うこと沢山あるんだとは思うよ。でも既婚者という身で、自分の感情をコントロールできなかったということは事実だよ。繰り返さないようにするにはどうしたらいいのかと常に考えていて欲しいとは思う。」


「。。。」


「私と別れたいって言ったのに、具体的に進めるわけでもない。私との関係を貴方がどうしたいのか分からない。」



「この前は、私とのことは今はニュートラル、とか、保留にしてる、とかって貴方言っていたけど、まずは自分の犯した行為をね、顧みる部分があってもいいんじゃないかなって思ってるよ。」



皆さん、もういいじゃないか、もういい加減許してあげれば、と思うでしょうが、



この目の前にいる人は、今も隠れて不倫相手と会い続けながらも、体調を崩した私のことをこの1年ケアしてきたつもりだとうそぶく人間です。



そもそも、夫婦としての関係性を「ニュートラルに保留する」って、なんて上から目線で、妻に対して失礼な言い方なんだろう。



長い沈黙が続きました。


遠くから救急車のサイレンが小さく聞こえました。


夫は思考を巡らせているような表情をしていましたが、その後、出来の悪い生徒に教師が説くように話し始めました。


「あの・・・らぶかって、、、ちょっと、なんか、あの、ごめんね。『ニュートラル』って。。。言葉を大事にしなくちゃいけないって普段らぶかに言っておきながらも、そういった意味では、私も的確なことを言っていなかったかもしれないな。『ニュートラル』って言葉は適切でなかったと今は思います。」


きた、また言葉の訂正か。。。



私が夫に問いかけたのは、「自分の犯した行為を顧みる部分があってもいいと思うけど貴方はそれに対してどう思っているのか」というものだったのに、

  


夫から返ってきた言葉は、「ニュートラル」「保留」という言葉が適切でなかった、というものでした。



こうして知らず知らず論点がずれていくのだ。。。


「言いたかったことは、、、さっき言ったように、2つの気持ちがあります。」

 

会社のプレゼンのような事務的な口調です。

 


「あの~、一応自分としては、まず愛情がなくなった状態でも、2人寄り添って生きていく道があるのかどうかっていうのを模索できるのかどうかっていうことを考えていて、それを癒すためのプロセスっていうのも必要なんじゃないかって気持ちがあるんだよね。」

 

 

夫の言っていることは回りくどくてわかりづらい。(かまいたちのサイコパスネタご参照ください)



「一方で、今回のことで生じたらぶかの発言の端々や行動で、らぶかに対する見方や感情も変わったということもある。いろいろ言われて、こっちだって響いていないってことはない。もちろん、らぶかからしたら俺に対していろいろ言いたいことを話すのも当然だとは思うけど。そもそも今回のことがあってもなくても、もともとらぶかと一緒にいることで思うことも色々あったわけで。」

 

 

要するに、何も考えずに立ち止まってる(ニュートラル)ってことではなくて、2人で生きていく道があるのかないのか模索している、ということか。



言葉の使い方にこだわる夫らしい。説明されなくたってそんなのは文脈や貴方のどっちつかずの行動からだいたい把握しています。



ただ私も夫の言葉を修正させていただくと、「模索」なんてしてなくて、単に先のこと考えて行動するのが面倒なだけでは?



どちらにしても、この夫の発言を彼女が聞いたら怒り狂うでしょう。夫婦再構築はありえないと彼女には話していたからです。

 

 

ちなみに、私は離婚一択なんですがね、ガキ夫さん。

 

 

妻が離婚に向けて粛々と準備していることを知らない夫は常に上から目線です。

 


「少し聞いてもいい? 私と一緒にいることで思うことがあるって言ったけど、具体的に何を思うのか、教えてくれる?」


「発覚する直前まで貴方私に対して甘々だったじゃない。どの時点でどう変わったのか理解できていなくて。」


「ひとつは、俺からすると、、、らぶかは感情の波が激しい。。。」


「そうなのね。私は感情の波が激しいのね。ちなみにそうだとしたら、そうなったのはどうしてなのかな。」


「俺は原因の話をしているのではなくて、、、まあ、もちろん怒ったりするのには原因があるとは思うんだよね。では原因があったら、じゃあ感情的になっていいのかって言ったら、それは別の問題だと思うんだよね。そう思わない? じゃあ、怒らせるようなことをしたから、物を投げつけていいのかとかさ。」


「貴方に対して投げつけたことはないけど。」


「俺が覚えているだけで少なくとも2回あるよ。日にちも全部記憶しています。忘れられないよ、あんなことされたら。」


クッションを夫の方角に投げつけたことと、スマホ(自分の)をソファに投げつけたことは事実です。


「その原因は、なんだったの?」


「。。。 それは、、、ひとつはらぶかがここに引っ越してきて、しばらくだった時と思うけど、1回あったよね。もの投げつけてさ、そのあと、寝室に閉じこもってさ。」


「そうなったのはなんでなの?」


「それは、たぶん、お部屋問題だったと思うけど。」


「お部屋問題って?」


「。。。お部屋片づけてない問題だったと思うけど。」


「片付けていない、というのは、貴方が?」


「で、それでさ、俺がそれに対して反論したってことで、らぶかがカーッとなってさ。ま、もちろん原因は分かってるよ。たださ、それが原因だったとしても、物を俺に投げつけて、部屋に閉じこもってさ。」


「貴方に投げつけてませんけど。」


「物を投げつけられました。投げつけられました。」


記憶は書き換えられてしまったようです。


「ごめん、投げた方は覚えていないかもしれないけど、投げられた方はずっと覚えているんだよ。。。」


悲しそうに言いました。


「正確に言うと2回だな。1回はクッション、2回目は携帯電話。」


もうここのポイントはこれ以上しても不毛かもしれない。


夫に投げつけたとしても、そうでないにしても、夫がここに非常にこだわっていることはよくわかりました。



「あの。。。」


「俺さ、らぶかが聞きたいっていうから話したの。俺だって話したくて話したんじゃないの。その時のこと思い出すの嫌だから。」


ふと、この会話を夫が録音していたら、という思いがよぎりました。

(実際録音しているのは私なのですが)


ここはきっちり否定しておかないと、裁判か何かになってしまった場合誤解されるかもしれない。


「人に投げつけるということはしていないよ。」


「ごめん、人に投げてないからいいかという問題か?」


「できるだけ怒らないで聞いてくれる?具体例を話したほうが分かりやすいかなと思うんだけどね。」


「ある男性が妻以外の女性と関係を持ちました。それに対して妻はショックで怒りました。『なんてことしてくれたの!!』って言って、例えば、『こんなスマホ!』といって、貴方の方角に投げました。こういった場合でも、投げつける行為はありえません、ということばかりを主張するの?これと似たことなんだと私は思うけど。」


「全然似てないよね。やっていることの大きさの違いがあるよね。」


では、不倫が発覚した直後、物を投げつけて怒っていたら、それなら許されていたの?


であれば、一度そうしておけば良かった。。。スッキリしたのに。。。



「要するにね、お部屋の事が腹立たしいとらぶかが思ったことは分かるんだけど、俺にとっては、こんなことでそんなヒステリックにものを投げるんだって少なくとも思ったんだよね。」


「あのね。お部屋が単に汚いから私は怒ったわけじゃなくてね。」


「わかってるよ。長い間そうだったからということもあるんでしょ。」


「1年って約束したのに、なかなか進まなかったでしょ。」


「それは分かってるよ。」


「1年かけてCDを整理してねとお願いしたよね。引っ越した当時、お部屋すごかったこと覚えているよね。CDだけじゃないよ。他の色んなものが大量に部屋中に置かれていたよね。CDは貴方にとって特に大切なものだから整理は貴方にお願いしたよ。他のものは私がやるしかないなと覚悟して、掃除しようとしたけど、貴方それさえも許してくれなかったよね。」


「。。。」


「あのね、しかも、それだけで怒ったんじゃないよ。1年後、結局約束を守るどころかCDが増えている事実に対して、申し訳ないって態度ではなくて、理屈っぽくいろいろ言ったよね。それに対して私のテンションが高くなってくると、私のその言い方に対して執拗に指摘してきて理解できない論理を聞かされた上でのことだよ。」


正直いって、私が感情的になったのは、お部屋問題がきっかけだっただけで、

 


これまで長い間の蓄積。。。彼の意向に沿い子供を諦めた私の大きな決断への無理解、あらゆることを我慢してきたことの蓄積。。。

 

 

夫婦一緒に暮らす家で、私の存在を無視したかのような部屋の状況は、彼の生き様をまさに象徴していました。

 

 

1年辛抱して、私のバケツの水は溢れてしまったのだ。



「あの、原因が存在するのは分かっているし、らぶかに今説明してもらって納得できる部分もあるんだけど、それにしたって、物を投げつけて寝室に鍵閉めて閉じこもるって、俺からするとちょっと受け入れらないんだよね。まあ人それぞれだから、別にいい悪いって話じゃないよ。ただ俺からするとそういう行動は受け止めきれないってこと。」


恒常的に暴行を繰り返す妻かのように言われるのは正直苦しい。



何度も言われ続けていると、自分は本当にそんな人間なんじゃないかと思えてくるのです。



暴行はしていないにせよ、夫の理解を超える論理で全てを否定され、徐々に混乱状態になり、理性を失ったのは事実です。



これ以上夫と同じ空間にいたら、どうにかなりそうで私は寝室に閉じこもりました。



その後の過呼吸も初めての経験でした。



あれはなんだったのだろう。



「別にらぶかを責めているわけじゃないよ。ただ、らぶかってそういう感情の出し方をする人なんだなって。俺はそれに慣れないといけないのか、あるいは、って思ったんだよね。」


「いい悪いってことじゃない。単純にそれを受け入れられるのかという俺の問題だね。」


「相手がそもそもヒートアップしないで済むようにするには、どうしたらいいのかなって考えたりはしないの?」


「それももちろんあると思うよ、うん。」


「夫婦としては、そうしていかないといけないよね?」


「でも、それだけなのかなあ?」


「価値観の違う2人が生活しているのなら、1人で住んでいるわけじゃないし、原因を絶つ努力は必要だと思うよ。スペースを共有して生活しているなら、俺はこの部屋の状態で別にいいんだじゃ済まされないよね。」


夫は、また生徒に説くように言いました。


「ごめんね、らぶか。今の話で付け加えるのであれば、原因は作らないってことはもちろんだけど、でも、そのことについては、以前にらぶかがブチぎれた時に、何度か言ったつもりなんだよね。らぶかの反応はいくら何でもやり過ぎだって言ったはずなんだよね。でもこれが2度3度続くと、俺としては言ってももうダメなのかなって思っちゃった部分はあるのね。らぶかがどういう風に受け止めたかはわからないけどさ。」


「じゃあ私は今そういう風に感情的に話してる?」


「今は努めて冷静に話そうとしてるよ。」


「そうだよね。感情のまま率直に伝えると貴方は攻撃的になって、論点がずれてしまうから、極力冷静に話すように努めているんだよ。そういった経緯があるから。」


(今日も論点は相変わらずずれているけど・・・)


「。。。」


「素直に謝ってほしかっただけなのに、論点をずらすから感情的になってしまったんだと思うよ。」


「うーん。なんか、ちょっとごめんねーらぶか。俺さあ、話聞いててさ、あの、らぶかはさあ、結局のところ、『私、モノ投げつけたかもしれないけど元を正せば貴方のせいなのよ』って言われているとしか思えないんだけどさ、そういう意味で言ってるの?」


「そうだとしたら、貴方はどう思うの?」


「えっと、だから、あの、俺はさ、別にどっちがいいか悪いかって話をしているんじゃないんだよ。ストレスがたまった状況にしたことは申し訳ないって思っているんだけどさ、その一方で、テンションあがって感情的になった時にブレーキをかけることができない人なんだなって。らぶかはそういう人なんだなって思っただけ。俺とは違うんだなって。」


感情にブレーキをかけることができなかったのは、どっちだろう。


「だから俺は別にらぶかが悪いとかそういうことを言っているんじゃなくて、ただらぶかはそういう人なんだなって。」


いい悪いの問題になると、人間の違い、価値観の違いの問題、いう論理に持っていく夫。


「俺はいつも言っているけど、いろいろな価値観はあるものだし、らぶかとは考え方が似ていてシンパシーを感じることも多くて、付き合い始めて結婚もしたけどさ。基本的に人間は価値観の重なる部分が多ければ多いほど親密になるし、ぶつかる部分が多ければ離れる。そう思わない?それはらぶかはどう思うのかな?」


「。。。」


「で、そういう意味で、理由があるにせよ、ああいう風な感情的な行動をらぶかがとるのは、俺には共有できない価値観だったってこと。今この話でずっとスタックしているけど、逆にらぶかだって俺に我慢ならないってこと一杯あると思うんだよ。」


「そこは直さなくちゃいけないって思うこともあるし、それを言われたら俺じゃないよねって思うこともある。」


「。。。」


「やっぱ俺の言ってることって理解できない?」


子供に諭すように聞かれました。


「。。。」


もう何も言い返せませんでした。


なんだろう。


どうしていつもこうなるのだろう。


終着点にどうしてもたどり着かない。


私が感情的になってヒートアップすると、夫はその倍以上に冷静に返してくる。


私が努めて冷静に話しても、核心をつけば、夫は巧妙に論点をずらしていく。それは意図的というよりも無意識だろう。



夫の表情からは、心からそう思って発言しているように見えるのです。


もう何も返せませんでした。

 

 

バカだな私は。何度こんな会話を繰り返すのだろう。

 

 

もう離婚するのに。


私はただ、彼に心から謝ってほしかっただけ。



離婚するまでに。一度でいいから。



頭を下げて、傷つけてごめんね、いろいろ約束破ってごめんね、嘘をついてごめんねって。



ただそれだけ。



結婚前にも裏切っていた事実は、彼から1度も説明と謝罪を受けたことはありません。



その行為がどれだけ私の心をえぐり、どれだけ私の尊厳を犯したのか、彼は理解できているのだろうか。



約束を何度も破り、謝るどころか理解を超える屁理屈を重ね、どんなに相手を落胆させ怒らせても、それに対する相手側の感情的な反応のみをひたすら批判するのであれば、



私に残るのは、もう絶望感しかありません。



車の走る音が窓の外から聞こえました。雨が降り出してきたのかもしれない。


「この話はこれで終わりなの?」


「だって、、、かみ合わないじゃない?」


「かみ合わないの?」


「うん、仕方がないよ。」


「だってさ、俺さ、何が不満だったの?ってらぶかが聞くからさ、俺答えたんだよ。」


「ありがとう。でも以前にもう聞いた内容だよ。」


「らぶかはさ、デジタルなものの考え方をするのかな。百ゼロ思考なんだよ。AかBか。白か黒か。2元論的なものの考え方をする傾向があるのかなって俺は考えたのね。」



「俺はさ、必ずしもそうじゃないから。」



「そこが、らぶかと俺の違いかなって。」


ドキっとしました。


百ゼロ思考っていったら、ASDの特徴のひとつじゃないか。


私がASDなの??


混乱してきました。


夫と話していると、四次元の世界に入り込んでしまったかのように感じるのです。


時空が歪んだ空間に入り込み、今まで信じてきた論理や価値観が通用しない。

 

 

やっぱり、



やっぱり、無理なんだね。



2人だけで、財産分与と慰謝料の話し合いをするなんて到底無理。

 


弁護士入れるしかないね。



長らく迷っていましたがやっと気持ちは固まりました。





 --------------------------------------------------------

 

皆さま、

低レベルで不毛な夫婦の長い会話を

我慢して読んでくださり

ありがとうございました


堂々巡り感を表現するには

どうしてもこれだけの尺が必要で・・・

でも実際の会話はこの数倍続くんです


過去の口論から学んだこともあり

淡々とゆっくり話すように努めたので

感情を昂らせることもなく

一見静かに会話は終わりましたが

体って正直ですね


翌日、胃痛と偏頭痛に悩まされて

1日寝こむことになりました


ところで最近たまたま知ったのですが


相手の発言の内容ではなく

それが発せられた口調や論調を

非難することによって論点をずらす

この夫のやり方は


トーンポリシング(Tone Policing)


というそうで

論点すり替えの手法のひとつらしいです


この手法で口撃された時は

どう対抗すればいいのでしょうかね