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夫の不倫が原因で離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの経緯を書いたブログになります(未完です)。   

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」 ←今ここです

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 前回の記事はこちら





2月にもかかわらず、その日は日差しが暖かかった。


初めて使う路線の電車に揺られながら、さっきまで自分が過ごしていた時間を振り返っていました。


カサンドラの集まりに初めて参加したのです。


ずっと興味があったのになかなか行動に移せずやっと申し込めました。


シェルター機能も持つその場所は、憩いの場というだけでなく、DV被害者などが避難できるように環境を整えてあるところ。


夫のことを原因として、心身共に不調が続いてはいるけれど、暴力や深刻なモラハラを受けているわけではありません。


そのような私が申し込んで参加枠のひとつをいただいてもいいものだろうかと躊躇していたのです。
 

ただ、夫のことを包み隠さず話せる人は身近ではまだまだ限られていたし、発達障害のこととか夫婦関係の悩みとは無縁の人たちに説明したり理解してもらうことが容易ではないことも痛感し始めていました。


多くを語らなくても話の通じる人たちと、実際に会ってみたかったのです。


このころの私は、まだまだ負の感情に支配されていて、そんな自分に疲れ始めてきていました。


沼の中でもがいている感覚から何とか脱したい。それには自分が強くなるしかないのだろう。


新しい人たちに出会って、何か新しい経験をしたかったんだと思います。



住所を書いたメモとスマホの地図をにらめっこしながらたどり着いたその場所は、看板がかかっているわけでもなく、かといってシェルターというイメージともかけ離れており、平和で居心地の良い空間でした。


雲に近い明るい隠れ基地、といった表現をさせていただきます。。。


数時間後、玄関先で主催者の女性に温かく見送られながら、しっかりエネルギーをチャージして、現実の下界に降りることができました。


勇気を出して参加して良かったー。


参加して何かが劇的に変わったわけでも、解決したわけでもありません。


でもなんだろう、肩が少し軽くなったこの感じ。


もちろんたくさん話してたくさん聴いて、笑って泣いてスッキリした、というのもあるのですが、


孤独な気持ちが少し薄れたというか、なんだかホッとしたというか、、、何かあった時に頼れる場所ができた感じがしたからなのかな。


いつもなら電車の座席に座り、猫背になりながら、スマホをいじっている私が、


その日は外の景色を眺めて、そんなことをポワワンと考えていました。


膝に置いていたスマホがブルっと震えました。


確認すると夫からメッセージがきていました。


ハッと現実に戻ります。


"高田橋駅あたりをまわって19時ごろに帰宅したいと思います。"


高田橋駅エリアか。ふん、またCDショップ巡りね。。。


帰宅後、部屋着に着替え、さっそく夫の古いスマホを取り出し、ネットの検索履歴をチェックします。


「カフェ・イディオット  ターミナル駅前店」


夫がよく使うコーヒーショップチェーンのHP。


ん、ターミナル駅?? 高田橋駅の方の店じゃないんだ。


ターミナル駅前店は、新幹線での出張前後に、夫が一服するためによく使うお店です。


いわゆるビジネスエリア。週末に過ごすようなエリアではありません。


うーん、あやしいな。


さらに履歴をチェックしました。


《乗換検索》
17:21 高田橋駅発
17:30 ターミナル駅着


あ、なるほどね。


到着時間を指定した検索方法から何となく分かりました。


ジャイ子氏だ。


彼女とターミナル駅で合流するのだ。


今日は日曜日。週末彼女は実家に帰省していたのだろう。


夕方帰ってくる彼女と、ターミナル駅近くのカフェでお茶でも、といったところか。


19時には帰宅すると言っていた夫。


逢瀬の時間は1時間くらいしかない。


これからの夫の行動を予測すると、

✔︎ 17時半、カフェで合流。
✔︎ 18時半ごろ、カフェを出る。
✔︎ 一緒にタクシーに乗り、
✔︎ 彼女宅で彼女を降ろし、
✔︎ その後、しれっと帰宅。



カサンドラの集まりで、スーパーきのこ🍄を得て、少しパワーアップしたらぶか。


ここで、とあることを思いつきます。


2人がタクシーに乗っている時間に
夫に電話してみよう


彼女が隣に座っているだろうし、夫が私の電話に出る可能性はかなり低いけど、


夫を慌てさせることくらいはできるかもしれない。


18時半を3分ほど経過したところを見計らって、夫にLINE通話。


ツーツーツー


応答はありませんでした。


まあ出ないよね。。。普通。


もう1度かけてみよう。


2分後にもう1度かけてみました。


3回ほどコールしたのち、スマホの画面が夫のLINEアイコンに変わりました。


お、出た!!!


はい。」


小さな声でした。


周りの騒音はほとんど聞こえず、やけに静かです。タクシーだろう。


らぶか「あ、わたしー。今どちら?」


「。。。タクシーの中。」


(ふん、やっぱり)


低くかぼそい夫の声。絶対ジャイ子氏が隣にいる。


彼女に声が届くように、トーンを上げました。


 らぶかえ〜っとねー。豆腐買い忘れちゃって。。。買ってきてもらってもいい?」


「あ、分かった。」


らぶか「ありがとう〜。あとはねえ、ついでに冷蔵庫の在庫を確認するね。」


ガンッ(冷蔵庫を開ける音)


らぶか「あ、ちなみに今日の夕ご飯はね〜え、牛肉のオイスターソース炒めにぃ、ご飯とぉ〜、お味噌汁ねっ。」


「あ、うんうん。あ、そうなんだ。」


らぶか「副菜はねぇ。。。どうしようかしらーん。」


「何が食べたぁ〜い?」


高い声の方が響くはず。


普段出さないような黄色い声で、新婚さんみたいな感じで、可愛く頑張ってみました。


「あ、うん。何でもいいよ。」


夫の心の声が聞こえてきました。


早く切りたい〜泣

でも無理に切ろうとすれば、らぶかに怪しまれる

これ以上ジャイ子ちゃんに夫婦の会話を聞かれたくない

でも無愛想に話せば、らぶかに怪しまれる

お願い、これ以上大きな声で話さないで、らぶか。聞かれちゃう涙



ところで何で俺電話に出ちゃったんだろ



3分粘って、夫を解放してあげました。


あ〜スッキリ。


ちょっとやり過ぎたかな。


それにしても、タクシーという静かな密室で、不倫相手が隣に座っていて、場を離れることができないのに、なぜ妻からの電話にでる???


たぶん、理由はきっとあれだ。


数日前の口論の時に約束したことをきっちり守ったのだ。


夫のCDショップ巡りへの同行を諦める代わりに、交換条件として夫に約束させたのです。


貴方の外出中、
苦しくなったら電話するかもしれない。
その時は電話に出てね


夫は律儀に電話に出たのだ。


予期せぬタイミングで突然妻から電話が入り、数日前にしたばかりの約束が頭をよぎり、一瞬パニックになって、つい電話を取ってしまったのだろうか。


夫らしいといえば夫らしい。


帰宅した夫。


機嫌が悪かった。


あれからジャイ子氏と気まずい雰囲気になったのかしら。


不倫継続がバレていないといまだに思っている夫。
 

ジャイ子ちゃんとの時間に電話をかけてきたらぶかのことを腹立たしく思うけど、らぶかは頼みごとがあって電話をかけてきただけ。


露骨に不機嫌な態度を見せられない夫のもどかしかさがひしひしと伝わってきました。




翌日の話に続きます。




もう少しお付き合いいただける方はこちらもよろしければ。当時書いたブログです↓ この日の夜、ご機嫌ななめの夫と豆まきまでしました笑。

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皆さま、腹黒らぶかに
今日もお付き合いいただきまして
ありがとうございました

お口直しにならない
お口直しシリーズ


遠藤京子

〜 輝きたいの 〜





昔からこの曲は知っていたのですが
80年代のドラマの主題歌だったことは
知りませんでした

夫と出会ったころは
こんな歌詞のような
情熱があったような気がします

私の存在を
ストレートに求める彼に
生きづらそうにしている不器用な彼に

私なら支えられる
救える
なんて勘違いしていたんですね

救ってあげたいなんて思いながら
どこかで同じ見返りを求めていました

依存している相手には
わずか1時間でも会いたがる夫

当時の私と同じ気持ちを
彼女は今抱いているのかもしれません



それではまた ^_^