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夫の不倫が原因で離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの経緯を書いたブログになります(未完です)。   

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」 ←今ここです

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 前回の記事はこちら





20時半。



夕食の準備完了。



あとは夫が帰宅する直前に炒め始めるだけなんだけど。。。



そういえば連絡こないな。



仕事忙しいのかな。。。



LINEアプリを開きます。



らぶか"今日はどんな感じですか?"



なかなか既読に変わりません。



お腹が空いたので、先に食べてしまいたいところなのですが、



一緒にテーブルにつき食事を取る、というのは、結婚した時からの夫の要望のひとつ。



とはいえ、私も夫同様平日働いている身。帰宅が遅くなるのなら、先に済ませておきたいことは色々ある。



らぶか"お風呂入っててもいいのかな。。。?"



送った瞬間、既読になり、すぐに返信がきました。



"スミマセン、今電話会議終わりました。21時半までには会社出ます。"



21時半か。じゃあ帰宅は22時過ぎになるな。。。



タクシーで自宅まで10分なのですが、夫は煙草一服したり、コンビニに寄ったり、決まったルーティンがあるので、玄関のドアを開けるまでに時間がかかるのです。



まだ1時間以上もあるな。。。



仕方ない。お風呂入ろう。



おっとその前に。



念のため夫の古いスマホをチェック。



夫の現在のスマホと同期化しているため、ネット検索履歴を見ることができます。



会社の最寄駅から○○駅までの電車検索をした履歴が出てきました。



その指定した到着時間から推測するに、さっき私がメッセージを送った時には、夫はすでに○○駅に着いていた可能性が高い。



まさかジャイ子氏とのお茶密会?



いや、違うな。



それなら喫茶店を探した履歴があるか、彼女の会社の最寄駅から待ち合わせ場所までの電車を調べているはず。でもそんな履歴はなし。



そもそも密会中は機内モードにするので、古いスマホから最新の情報は得られません。



ということは、たぶんいつもの中古CDショップ巡りだな。。。



もうっ。 



人にご飯用意させて、散々待たせておいて、自分は好きなことして帰る。



ホントに自分勝手な人間です。



残業してないの知ってるよ、と言いたいところですが、古いスマホをチェックしていることがバレるのでできません。



怒りを抑えて、とりあえずスタンプを送ってみました。ワンコがお腹グゥ〜と鳴らしてションボリしている可愛いスタンプです。



逆ギレされないギリギリのところ。


 
実際、お腹が空いて死にそうなのは事実。



でも、すぐに返信は来ず。無視された模様。



お風呂から出たところで、21時10分、やっと返信がきました。



"まだやり残した仕事もありますが、撤収します。"



やっと「仕事」が終わったか。。。いや、やり残したって言ってるから、まだまだショップ巡りしたいけど渋々帰るのね。



まだ帰宅まで時間があるので姉とLINEで少しおしゃべり。



先週末、姉が帰省した時のことを聞きたかったのです。父はまだ入院中です。

 

ひとしきり両親の状況を姉妹で共有した後、姉が思い出したように言いました。



"お母さん、らぶかがガキ夫さんのことあまり話さないの気がついてるよ。"



不意をつかれ、ドキっとしました。



やっぱり。



らぶか"そう。意識的にそうしてるからね。"



昨年夏ごろから、夫の話題は避けていました。



母から夫のことを聞かれても、短く答えるだけ。それ以上話を膨らませたりもしませんでした。



春までには、離婚の話し合いを開始しようと考えていましたが、



その前に両親には話しておきたいと思っていました。



私たちが籍を入れてからまだ2年も経っていません。



離婚すると突然話したら驚くでしょう。



あれ上手くいっていないのかな?と微かに思わせることで、心の準備をしておいてほしかったのです。



やはり母のアンテナは立ったか。。。



らぶか"お母さん、何て言ってた?"



"あまり仲良くないのかなあって感じで。"



らぶか"そうなんだ。"



自分からそう仕向けたことなのに少し動揺しました。   



"だから私匂わせておいた。「このご時世何があってもおかしくないからねー。」とか「ガキ夫さんこだわり強いしねー。」ってね。"



らぶか"ありがと。。。"



"お母さん、「なんとか上手くやれるといいんだけどね」って言うから」"



らぶか"うん。"



"無理する必要は全くないよ、まだ若いんだしって母に言ったら、」



らぶか"何て?"



"そうだね。。。って言ってたよ。"



胸がチクっと痛んだ。



ごめん、お母さん。



"ガキ夫さんのお父さんから年賀状が届いて、お父さんが嬉しそうにしていたのよ。でもお母さん、じっと見つめるだけでノーコメントだった。"



"少し覚悟したかもね、お母さん。"



苦しい。私は本当にいつまでも出来の悪い娘だ。



年賀状やお歳暮を送り合うだけの関係とはいえ、両方の親も自分の子供のためにそれなりの付き合いをして配慮してくれているのです。

  

こんな事態になって本当にくやしい。無念です。


 
"お姉ちゃんは何か知ってるはずって、お母さんたぶん思ってる。でも何も聞いてこなかった。"



絶妙な加減で匂わせつつも、母に何も質問をさせなかった姉。さすがです。
   


助かった。今はまだ話せない。

 

らぶか"そうなんだ。ありがとう。"



"らぶかが普段からいろいろ我慢しているというか、ガキ夫さんに合わせているというのは、お母さんも分かってそうだったよ。"



思わず泣きそうになりました。



母は気づいていたのだ。



夫に対する不満や愚痴を、母に話した記憶はありません。



夫と一緒にいる時の私を見て、母は違和感を感じていたのかもしれない。



"私は、ガキ夫さんのことは別に悪く言っていないよ。今のところはね。"



らぶか"うん了解です。ありがとう。全て話すのは、お父さんが退院して落ち着いてからだね。"



"で、ガキ夫さんはどうなの、あれから。"



らぶか"え、相変わらずだよ。あ、そうそう。この前夫のクローゼット開けたら、ジャイ子氏からもらったネクタイ久しぶりに見つけたのよ。"



"嘘!もらった日に持ち帰って帰宅したってやつでしょ。"



らぶか"そう。"



1年前のことです。夫に突然別れたいと言われた日の数日後、帰宅した夫の鞄から発見しました。



"え、でも翌日すぐ会社に持って行ったんじゃなかったっけ。"


 
らぶか"そう。たぶん会社の机の引き出しとかにずっと隠してたんだと思う。"



"何でこのタイミングで自宅に戻ってきたの?"



らぶか"分かんない。もしかしたら、解雇予告受けているから、私物を少しずつ片付け始めているんじゃないかな。それくらいしか思いつかない。"



"なるほどね。"



らぶか"ちょっとメンテしておいてあげた。"



"何メンテって。"



らぶか"ネクタイ生地が硬めだったから、しっかりモミモミして、毛羽立たせておいてあげた。"



毛羽立った細かな糸が静電気で良いあんばいに逆立ちました。



"やぁだー(笑)。大丈夫なの?バレるよ。"



らぶか"夫はね、自分の決めたブランドしか身につけないのよ。絶対このネクタイ使わないから気づかないはず。"



"はは、やり過ぎて気づかれないようにしてね。また話そう。じゃあね。"



インターホンが鳴りました。



夫が帰ってきた。



リビングに入ってくるなり、口ををとんがらせた子供のような顔を私に見せました。そして不服そうに言いました。



「お腹すいたってスタンプ送ってくるから、、、無理やり仕事終わらせたんだけど。。。」



あれ、本当に残業だったのかな?



申し訳ないことしちゃったかな。



マズい。



その後、夫ずっと不機嫌。

 
仕事なのに妻から帰宅を促されるようなスタンプを送られたことが気に入らなかったのでしょう。



あからさまに責めてこないだけに、こちらも気まずい。



なんだかモヤモヤします。



いくら仕事だからって、帰宅するまで食事待っててと言ったのは夫。



そこまでふてくされることはないんじゃないかな。。。私だって始終夫のスケジュールに合わせられるわけではない。



23時に食事が終わるので、就寝が1時過ぎることもざら。ちょうど胃の消化も始まって眠りにつけないこともしばしば。



朝型人間の私にはこれがけっこうこたえます。。。



夫はもともと夜型なのでむしろこれが快適なのでしょう。



その後、夫がお風呂に入っている時間を使って、ゴミ箱をチェックしてみました。



出てきたのは、中古CDショップの2つのレシート。


今日の日付で20時50分と21時15分でした。



クロです。



嘘をついて騙しているくせに、自分の思い通りにいかないと不機嫌になる。


不機嫌になりたいのは私だ。 



一体いつから私は騙されてきたのだろう。



結婚してから? もしかして同棲始めた時から?



何も知らずに夫の帰宅を無駄に待っていたなんて。



もう先にご飯食べちゃいなよ、姉には何度か言われましたが、



私は、離婚する最後の日までそれはしませんでした。


 
仕事後、自分の好きな時間を過ごすのは当たり前

その時間、妻が家事や食事を準備するのも当たり前

自分の帰宅まで食事せすに妻が待つのは当たり前

食後、クラシックを爆音で聴くのも当たり前

テレビを見たければ消音でどうぞ




こんな夫のまま甘やかしておき、ジャイ子氏へ引き継ごうと思ったからです。



もう少しお付き合いいただける方はこちらもよろしければ。当時書いたブログです↓