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夫の不倫が原因で2019年に離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの経緯を書いたブログになります(未完です)。   

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」 ←今ここです

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 前回の記事はこちら





ありえない。



絶対に、ありえない。



夫と不倫相手の和解契約書に書かれていた8万ラブカの慰謝料。



今も隠れて会っている2人が、こんな高額で合意するわけがない。



示談交渉においては金額は当事者次第。上限などありません。とはいえ裁判相場を基準に話し合う傾向はあります。



あまりにも相場から逸脱した額を仕掛けてしまい折り合いがつかないと相手方は裁判に移行させる可能性があります。



裁判にかけた方が裁判手続・弁護士費用等のコストを割り引いても低く抑えられるからです。



ジャイ子氏のような貞操権侵害による損害賠償は、いわゆる不倫慰謝料と相場はそんなに変わらない。



しかし、騙された女性側に過失は一切なかった(既婚者と気付けなかった相応の理由があった)ことを客観的に証明するのは難しいことが多い。



ジャイ子氏と夫の交際期間はわずか数ヶ月。不倫慰謝料よりも低い額で判決がでるのが現実ではないだろうか。



書類を持つ手が震えます。




呼吸が荒くなるのを止められません。




思い出されるのは、半年前、ちひろ弁護士から星鮫弁護士宛に送られてきたファックス文書。




「5万ラブカというのは、社会通念上、容認できる金額ではございません。かかる金額での合意は致しかねます。」




ジャイ子氏側からの回答でした。ジャイ子氏に慰謝料は請求しない、その代わり今後夫に接触したら高額の違約金として5万を設定したい、という私の意向に対する回答です。



「社会通念上、容認できる金額ではない。」




夫と接触さえしなければ払う必要のない5万ラブカを一蹴し、裏で夫から8万ラブカを受け取るジャイ子氏。



完全なる二枚舌。



これは本当に起こっていることなのだろうか。



嘘だと思う一方で、あながち本当なのかもしれないという気持ちも拭えませんでした。



今日の夫のネット検索履歴を思い出したからです。



会社近くの銀行の情報とATM振込上限額を調べていました。



さらにスマホのメモアプリにも更新がありました。



ジャイ子氏の名前、銀行・支店名、口座番号が記録されていました。和解書に記載されていた口座明細と同じです。



ATMで振り込める額ではありません。蓬莱弁護士との面談時間と銀行窓口営業時間から考えると、弁護士に会う前に口座明細だけ先に聞き出し、振込を済ませのだろう。



私が今手にしている和解書と夫の今日の行動には一貫性があります。矛盾点はありません。



でも、こんなことありえるのだろうか。



2人は争っている関係ではないのだ。



争うどころか、今も親密な関係を続けている。
 


混乱しそうになるのを、必死におさえて冷静に考えます。



仮に夫が大好きな彼女に誠意を見せるために8万ラブカを支払うことを受け入れたとする。



であれば、2人だけで話し合い、さっさと彼女の口座に振り込めばいいだけではないか。何も両者弁護士入れて交渉する必要はない。



弁護士を立てて話し合いをしたということは、2人ともそれぞれの弁護士に着手金と成功報酬を支払ったということを意味する。



8万ラブカの成功報酬って一体いくらになるのだろう。。。



こんなお金が無駄に目減りするようなことを2人が結託してするとは到底思えない。



やっぱり信じられない。



和解契約書を交わしたこと自体はおそらく本当なのだろう。



一定のお金が夫から彼女に振り込まれたのもたぶん本当だろう。



でもその金額が8万ラブカとはどうにも信じがたい。



改めて和解契約書を確認します。



夫とジャイ子氏2人の署名と押印がありました。



ふと疑問が湧きました。



なぜ弁護士2名の署名がないの?



なぜ当事者だけの署名しかないのだろう。



もちろん弁護士が間に立った交渉でも、契約書は当事者だけで署名することもあるのでしょう。



弁護士の署名のあるなしは、契約書の効力に何ら影響はないと星鮫弁護士も以前言っていました。



でも敢えて2人だけにした理由ってなんなのだろう。


弁護士の署名が入っていれば、さすがにこの和解書は信頼できるものでしょう。



まさか2人が嘘で作ったものなのか?



本当の和解書は別に存在しているとか?



実際はもっと現実的な額で合意に至っているのでは?



この推理が合っているとしたら、嘘の和解書を作成して鞄にわざわざ入れている理由はなんなのだろう。



ここまでくると、以前考えた仮説に結局戻ってしまいます。



鞄に入っているものは全て妻の私に敢えて見せたいものである、という仮説です。



では嘘の和解書を私にわざと見せる理由は?



。。。まさか資産隠しじゃないよね?



不倫相手への慰謝料支払いを理由に、実際の慰謝料額に水増しした額を自分の給与口座から引き出し、口座残高を一気に減らす。



離婚協議で財産分与を計算する段階になった時、夫婦互いの資産の開示をすることになる。年収と比較してあまりにも資産残高が少な過ぎる場合は、理由を求められるだろう。



その際、8万ラブカの出金は不倫相手に支払ったものだと嘘の和解契約書を見せて説明。



こんなところだろうか。



これまで夫の鞄に現金の束が何度か入っていたことを思い出しました。



どうも夫のお金の出入りには不審な点が多い。夫の給与口座の入払明細を調べたくても通帳がなぜか自宅にない。お手上げです。



この仮説が当たっているとすると、ジャイ子氏はこの嘘の和解書の作成に加担していることになる。



そこまでやるかな。。。



でもジャイ子氏だって、夫の資産は多い方がいいだろう。いずれ自分の夫になる人なのだから。



ああ分からない。



和解書が嘘だとしたら、そんなことを思いついて実行してしまう夫に吐き気がする。



和解書が本物だとしたら、8万ラブカを夫から受け取ってしまうジャイ子氏の非常識さとその歪んだ愛情に吐き気がする。



どちらも私にとっては理解しがたい行為だ。



人は騙せても、自分自身は騙せない。



自分が何をしているか、何をしたのか、自分だけは知っている。



夫がバスルームから出てくる音がしました。



和解契約書の写真を撮り、急いで鞄を元の位置に戻しました。