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夫の不倫が原因で2019年に離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの経緯を書いたブログになります(未完です)。   

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」 ←今ここです

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 前回の記事はこちら



 

2人の会話の音声データを聴いた翌日のこと。



この日、夫は蓬莱弁護士と面談したようでした。今回は30分だけ。短いです。



仕事を途中で抜け出したと思われます。営業で外出が多いからこそなせる技です。



面談はこれでもう何回目だろう。。。



そんなに複数回も会って一体何を相談しているのか。



やっぱり離婚のことかな。。。



少し恐怖を感じました。



腑に落ちないのは、この蓬莱という弁護士、離婚や不倫問題を専門にしている弁護士ではありません。



HPを見ると、どちらかというと企業法務や人事・労務専門。



年齢は夫より少し年上で50代あたりか。精悍な顔つきです。学歴と経歴が非の打ち所のないところは夫好み。



友人の紹介だと夫は以前話していたけれど、こんな畑違いの弁護士紹介するものだろうか。



HP記載の彼の著書や論文を見る限り、どちらかというとむしろ夫が仕事上で関わっている弁護士なのではないかと感じました。



弁護士は守秘義務があるとはいえ、どこで話が漏れるかわからない。仕事がらみの弁護士に相談したりは普通はしないものです。



独身と偽り女性から訴えられた、とか、離婚したいけど有責配偶者だから云々なんて話、恥ずかしくて私だったらできない。



でも、妙に人を疑わない、ある意味において純粋なところがある夫なら、ありえないことではない。気に入った人ならどんな関係性でもとことん信じて相談してしまいそうな気がする。



どちらにしても畑違いの弁護士です。彼で大丈夫なんだろうか。



その日の夜でした。



夫がお風呂に入っている間に、いつものように鞄の中身をチェックしました。



いまだに慰謝料請求通知書が入っています。貞操権を侵害したとして、ジャイ子氏側弁護士事務所から送付されてきた通知書です。もう鞄に入って半年以上。



他はといえば、



蓬莱弁護士の委任契約書。まさにこのジャイ子氏との件です。相変わらず弁護士の記名捺印がない中途半端な状態。



本当に代理人契約したのか怪しいところです。



その他は。。。えっと。。。



会社との合意書。この先半年間の業績目標を定めたもので事実上の解雇予告。これは夫と上司のサイン両方きちんと入っています。



これももう1ヶ月入りっぱなし。 



毎日これらの書類を鞄に入れて、夫は家と会社を往復していることになります。



今日も変化なしだな。。。



そう思い、鞄を元の位置に戻そうとしたその時。



見慣れない新しいA4の白い用紙がクリアファイルに挟まれて鞄の別ポケットに入っているのを発見しました。



何だろう。



鞄から取り出すと、それは



「和解契約書」



という題名の書類でした。



それが何なのか私はすぐに分かりました。



夫とジャイ子氏2人の署名が入っていたからです。



心臓の鼓動が激しく打ち始めます。



とうとう合意が成立したのだ。



小芝居じゃなかった。



水面下で会い続けているのを隠すために、争っているフリをしているだけと思っていた時期もあったけど、本当に両者弁護士入れて交渉していたのだ。



夫が今日、蓬莱弁護士の事務所へ行った理由がこれで分かりました。離婚の相談ではなく、この和解書を受け取りにいったのだ。だから面談は1時間ではなく30分のみ。



ジャイ子氏は、妻(私)から請求を受けた慰謝料の全額ないしは一部に、自身に対する慰謝料を加算して夫に求償するのだろう。



妻との誓約を守らず、夫と不貞関係を継続しながらも、一方では、弁護士を交えて契約書を交わし夫にサインさせる。



お灸を据えたいということなのかもしれないのかもしれないけど、



すごいな、この女性。。。




和解契約書


ジャイ子氏(甲)とガキ夫氏(乙)は、甲乙間の過去の交際関係に関する件について、以下のとおり和解し、本和解契約を締結する。



「過去の交際関係」と曖昧な表現にとどめ、厳しく糾弾しないところに、絶妙な匙加減で夫を繋ぎ止めるジャイ子氏の賢さを感じました。




1.乙は甲に謝罪する。




当然だろう。既婚者であることを隠して結婚の約束をするなんて最低の行為だ。相手の人生を大切に思う気持ちはそこにはない。



2........




2番目の条項に視線を移した瞬間、私の呼吸は止まりました。



その後、心臓の鼓動が激しく打ち始めます。




2.乙は甲に対し、
本件についての慰謝料として、
金8万ラブカの支払い義務があることを認める。




金8万ラブカ。



思いがけない数字がそこに書かれていて、



一瞬混乱しました。



8万ラブカ。。。



8万ラブカ?



なんなのだこの金額は。



私がジャイ子氏から受け取った慰謝料は1万ラブカで、いずれ請求する違約金は2万ラブカ。



合計3万ラブカです。およそ相場上限。



8万ラブカって。。。



慰謝料相場という概念を遥かに超えた額。



ハイクラスの輸入車に相当する額です。



呼吸が荒くなり酸欠状態になりそうなのを、必死に堪えます。



なぜ。



ありえない。



絶対に、ありえない。



私はただただ呆然としていました。