議員資格にもセキュリティ・クリアランスを | 方丈随想録

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何かと評判の悪い岸田内閣だが、高市大臣はマイペースで仕事をしているようだ。そのひとつがセキュリティ・クリアランスに関する法律だろう。

世界の五大国(常任理事国兼核保有国)のうち二つはロシアと中国だ。両国は諜報機関について長い歴史を持っている。アメリカのCIAやFBIもなかなか歯が立たないようだ。中露共にアメリカの大統領選挙に干渉しているようであるし、アメリカ政府職員のみならず、アメリカ国民の個人データも大量に盗んだようだ。中国と来ては、世界各国に自国民の監視要員まで派遣しているのだから、自由主義圏も舐められている。「ステルス戦争」なるものを中国はこの30年間展開してきたのだ。サイバー攻撃、南シナ海や南太平洋進出、「一帯一路」、先端技術の窃盗等もあって、これ以上中国の覇権主義は許せないと断固たる反撃に出たのがトランプ政権だった。中国発コロナもあって、何となく潮目が変わった。ウクライナ戦争はこの潮目の変化を加速した。グローバル化を進めれば「予定調和的に」平和と繁栄が実現するだろうという幻想が崩壊したのだ。

日本でも遅ればせながらにでも徐々に変化するだろうが、日本の政治家と有権者、そしてメディアのおかしなところに嘆息してしまう。

一例として取り上げるのが野田聖子である。大臣を複数回経験したり自民党の要職も経験している。先の総裁選挙でも立候補した程の「大物」なのだ。しかし、彼女の夫は会津小鉄会系の暴力団員だった人物だ。このことは裁判所も認定した事実だ。野田はどこで面識ができたのだろうか。どこかのナイトクラブという話があるが、恐らく本当だろう。ナイトクラブでナンパされたってことだろう。欧米諸国では配偶者がマフィアであれば政治家としては致命傷になる、と思いきや、日本ではそうなっていない。野田の夫は小指を落としていないようだから、形式上は足は洗っても、事実上は現役のヤクザと見なせる。野田が総務大臣であった頃に、夫の仕事の関係先に利益を供与する可能性がある政策を取ろうとしたことがあった。野田が総理大臣になれば、大手を振って暴力団が政策に関与することになるだろう。野田夫妻の会話において、政治的話題が完全に封印されることはないだろうから、暴力団から見れば野田聖子は暴力団のアンテナという役回りなわけだ。

野田聖子を衆議院に送り続ける岐阜県第1区の有権者の政治意識、自民党に迎える自民党の意識、総務大臣や内閣特命大臣に任命する首相の意識、そして野田聖子を自民党総裁候補に推薦する推薦人議員の意識・・・。野田聖子は反社勢力の「トロイの木馬」ではないかという可能性がある以上排斥すべきだろう。そんなこともできずにセキュリティ・クリアランスを主張するのは、穴の開いたバケツに水を溜めようとするような感じがする。

親中派の自民党議員が政府の高官に任用されたり、ハニートラップが疑われる中国人女性を秘書として帯同したりという事実もある。男性議員も女性議員も「へそ下の倫理」に問題がある人は、セキュリティ・クリアランスの点で議員失格だと思うのだが。