概要

海上特殊無線技士とは、海上関係の無線局の無線設備の操作を行うためのものであり、この資格には、第一級から第四級までの海上無線通信士、第一級から第三級までの海上特殊無線技士とレーダー級海上特殊無線技士があります。海上無線技士を取得するには、国家試験養成講座を受講する2パターンの取得方法があります。私は公益財団法人 日本無線協会の養成講座にお世話になりました。

養成講座

受講料:79,850円(税込) 

受講資格:どなたでも受講できます

講習時間:英語22時間 法規9時間 無線工学6時間 電気通信術2時間(7日間)

【国家試験】

受験料:7,500円

試験内容:無線工学、法規/各12問:1時間、英語会話/5問:30分、電気通信術(欧文)送受話50字:2分

合格率:66.8%(令和4年)

 

場所は都営地下鉄・大江戸線「勝どき駅」より徒歩10分。日本無線協会でした。

カリキュラム

① 英語22時間/法規9時間 / 無線工学6時間/電気通信術2時間(7日間)
② 上記講習受講後、修了試験を受験 
③ 上記試験に合格し、免許を申請すれば「無線従事者免許証」取得 

本講座の最終日に修了試験を行います。この試験に合格すると総務省に従事者免許の申請を行うことができます。
 

試験時間:1.5時間
試験科目:法規 (10問) ・無線工学 (10問) 

合格:試験問題の6割以上正解 

 

養成課程は、無線従事者の資格を取得するための方法の一つです。養成課程には一般の養成課程と長期型養成課程の二つがあります。一般の養成課程は、総務大臣の認定を受けて実施される講習であり、受講者が法令に定める授業科目及び授業時間の授業を受けて、終了の際に実施される試験(修了試験)に合格すれば、無線従事者の資格を得ることができる制度です。

 

電気通信術は国家試験と同等の試験を行います。詳しくは別記事『電気通信術(電話)の試験の流れ』をご覧下さい。

感想

1海特免許は、国際航海に従事する船舶(外航船)の甲板部職員に必要な資格です。おおまかに言うと、2海特の操作範囲+国内で外国船との通信や、日本近海で外国の船舶との通信を行うための資格ということになります。国家試験は、無線工学と法規に関しては2海特の試験範囲とほとんど変わりありません。しかし、1海特では新しく、電気通信術と英会話という試験があります。この試験があるのは特殊無線技士の中では1海特のみです。試験分野が4科目と多いのが特徴ですが、中でも英語の問題に抵抗がある方が多く、船舶の専門用語が英語でたくさん出題されます。また、もう一つの方法として、養成過程講習会を受講して修了すれば、国家試験を受けなくても免許証の交付が受けられます。受講の制限も無く、誰でも受けることができます。あなたも、海上特殊無線技士の中で最上級の資格、第一級海上特殊無線技士を目指してみてはいかがでしょうか。