概要

作業環境測定士登録講習においては、作業環境評価のために測定値から「第一評価値」及び「第二評価値」を求める計算を、関数電卓を用いて行っています。講習では関数電卓が使え計算できるものとして講義を進めますので、受講前に計算ができるように、この記事では『幾何平均』及び『幾何標準偏差』の求め方について解説したいと思います。

 

使用する関数電卓は『CASIO fx-JP500』です。

 

幾何平均(M₁)の求め方について

①まずは右上の電源を「ON」→「MENU」→数字の「4」を入力する

 

②数字の「1」を入力して、右の画面を表示する

 

以下に実際に登録講習で使用した数値例を示しますので、計算方法の確認にご利用ください。

0.229』0.184』0.194』0.195』『0.182』『0.201

③「log」ボタンを押し、1個目のデータ『0.229』を入れて「=」を押す

 

Xの1番目に -0.64という数値が入りました。
同様に、他の数値もLogを付けて入力していきましょう。

 

④全てのデータを入力出来たらこの画面です。

 

⑤「AC」を押して、入力画面からエスケープします。

 

⑥「OPTN]を押します。

 

⑦「↓」を押して、数字の「2」を入力します。

 

⑧下の画面が表示されます。

 

⑨「1」を選択します。

 

⑩「=」を押します。

 

⑪関数電卓の最上段左の「SHIFT」を押し、「log」を押します。

 

⑫最下段の「Ans」を押します。

 

⑬「=」を押しましょう。これが『幾何平均(M₁)』の答えです。

 

幾何標準偏差(σ₁)の求め方について

次に幾何標準偏差を求めます。データは⑬の画面のままで、そのまま計算を継続します。

 

⑭「OPTN]を押します。

 

⑮「↓」を押します。

 

⑯数字の「2」を入力して、下の画面を表示する。

 

⑰数字の「5」を入力して、下の画面を表示する。

 

⑱「=」を押します。

 

⑲関数電卓の最上段左の「SHIFT」を押し、「log」を押します。

 

⑳最下段の「Ans」を押します。

 

㉑「=」を押しましょう。これが『幾何標準偏差(σ₁)』の答えです。

 

1日測定とした場合の幾何平均(M)&幾何標準偏差(σ)と、第1評価値(EA₁)の求め方に続く!