概要

航空特殊無線技士とは、国内限定の自家用機や農薬散布などの航空機の無線設備を操作する技術者です。航空特殊無線技士を取得するには、国家試験養成講座を受講する2パターンの取得方法があります。私は公益財団法人 日本無線協会の養成講座にお世話になりました。

養成講座

受講料:41,350円(税込) 

受講資格:どなたでも受講できます

講習時間:法規11時間 無線工学5時間 電気通信術2時間 (3日間)

【国家試験】

試験日:6・10・2月の年に3回

受験料:6,463円

試験科目:① 無線工学:12問/60分 ② 法規:12問/60分 ③ 電気通信術:電話送話・電話受話/各2分

合格率:77.9%(令和4年)

 

場所は都営地下鉄・大江戸線「勝どき駅」より徒歩10分 日本無線協会です。参加者は20名くらいでした。

カリキュラム

1. 法規11時間 / 無線工学5時間/電気通信術2時間 (3日間)
2. 上記講習受講後、修了試験を受験 
3. 上記試験に合格し、免許を申請すれば「無線従事者免許証」取得 

 

本講座の最終日に修了試験を行います。この試験に合格すると総務省に従事者免許の申請を行うことができます。
試験時間:1時間30分 
試験科目:無線工学 (10問) ・法規 (10問) 

合格:試験問題の6割以上正解 

 

養成課程は、無線従事者の資格を取得するための方法の一つです。養成課程には一般の養成課程と長期型養成課程の二つがあります。一般の養成課程は、総務大臣の認定を受けて実施される講習であり、受講者が法令に定める授業科目及び授業時間の授業を受けて、終了の際に実施される試験(修了試験)に合格すれば、無線従事者の資格を得ることができる制度です。

 

電気通信術は国家試験と同等の試験を行います。詳しくは別記事『電気通信術(電話)の試験の流れ』をご覧下さい。

感想

航空機には管制官などと交信するための無線機が搭載されており、パイロットは機体の操縦免許のほかに、その無線機を操作するための資格を別途取得する必要があります。パイロットが航空機の無線を取り扱うための資格には「航空無線通信士」と「航空特殊無線技士」の二種類があります。「航空特殊無線技士」は、航空運送事業(エアライン)用以外のパイロット=自家用飛行機のパイロットや、操縦訓練を行うパイロットが取得しなければならない資格です。同じ空の無線でも、パラグライダーやULPなど、無線機を人間の身につけるタイプのものは4級アマチュア無線免許で充分です。将来、不定期(チャーター便)や報道ヘリコプター、そして自家用航空機の操縦を目指す方は、航空特殊無線技士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。